|
テーマ:レンタル映画(815)
カテゴリ:~2006年 映画・ドラマ
伝説のカストラート・ファリネッリの物語。
☆カストラート☆(1994) ジェラール・コルビオ監督 スティファノ・ディオニジ・・・・・ファリネッリ(カルロ) エンリコ・ロ・ヴェルソ・・・・・・リカルド(兄) ジェローン・クラッペ・・・・・・・ヘンデル エルザ・ジルベルシュタイン・・・・アレクサンドラ ストーリー 禁断の声を持つカストラート、ファリネッリ。 彼は10歳の時に落馬によって去勢され、親代わりの兄は彼の声の美しさに驚き、以後兄が曲を書き弟が歌うと言う関係が続いていた。 イギリス宮廷のお抱え作曲家ヘンデルはナポリでカルロの声を聴き、ロンドンに来るように誘う。 しかし兄も一緒の契約ではない為、結局イギリスに行くことはなかった。 12年後、兄弟はあらゆる場所で歌いその声は多くの女たちを熱狂させていた。 ドレスデンで再びヘンデルと出合ったファリネッリ。 兄の曲で歌うだけでは、お前の声は宝の持ち腐れだと・・ しかし、ヘンデルの前で歌う事ができず、彼らは再び別れる事になる。 そんなときに貴族オペラ座の窮地を救う為にファリネッリは歌う事になる。 それはヘンデルと対立する劇場だった。 ~~~~~~~ カストラート、このボーイソプラノは、現在では存在そのものが禁止されている。 つまり去勢して声を維持する事が禁じられているわけだ。 しかし、女性のソプラノと比べたら、まろやかさ伸びやかさ、格段の違いがあったことだろう。 この映画では、もちろんその歌声を生で出せる人がいない(たぶん)ので、女性と男性の声を合成して作り出しているという。 こういった歌声の素晴らしさ(たとえ合成でも)も見事だけれども、豪華な舞台衣装、舞台装置も見事。 このファリネッリが歌うと、聴いていた女性が倒れるのだ。 女性をとろけさせると(笑) ~~~~~ この兄と弟の関係。 弟は兄の書く大衆受けする凡庸なオペラではだんだん満足しなくなってくる。 兄は弟に、もっと素晴らしいオペラを造ってお前に歌わせると約束しているのだが、それは何年経っても出来上がる事がない。 ふたりは、オペラでもまた女性に関しても一心同体なのだ。 なんともいえない不思議な関係なのだが、兄が羽ばたこうとする弟をからめとっている感じでもある。 ヘンデルとファリネッリは、もちろんヘンデルの方が力がある。 力で押さえ込みたいところだが、兄弟の絆は強く、自分の元に来る事がない。 しかし、ファリネッリにとっても、マエストロのオペラを歌いたいと言う気持ちは高まるばかりなのだ。 カストラートとしてのファリネッリ。 自分の声の力を信じ、その声が武器だとわかっている。 しかし、それは自分では考えもしない人生だった。 名声は得ても幸せは得る事ができないのかも。 しかも、去勢された秘密が明らかにされると・・・ 主役のスティファノ・ディオニジ、メークして舞台に立つと、かなり見栄えよし♪ 時々、歌う時寄り目になるけど・・・(笑) なかなか品が良く見えるよ。 ・・・げっそりさせるとバンパイア映画にも出る事ができそうだな~~ 兄のエンリコ、スティファノよりもちょっと粗野になった感じかしら。 でも、この兄の弟への愛情というか、依存というか、上手かったですよ。 豪華さが見事な、映画でした。 この監督は「王は踊る」の監督。 他に「仮面の中のアリア」も監督しているのだそうな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[~2006年 映画・ドラマ] カテゴリの最新記事
|
|