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テーマ:DVD映画鑑賞(13595)
カテゴリ:~2006年 映画・ドラマ
レンタルのほうの感想が、たまってきました。
二つアップしちゃおう。 親が風習に固執し、子供達は新しいものへいつの時代も変化していくんですよね。 たいていは男親が、しがみつく。 それってやっぱり『社会』は男性が作ったものだからでしょうね。 DNAのなせる業か、男性は『力関係』で成り立っているので、『社会』という枠でその『力関係』の規律を作らないといけないんでしょうなあ。 ☆ぼくの国、パパの国☆(1999) ダミアン・オドネル監督 オム・ブリ・・・・・・・・・・パパ(ジョージ) リンダ・バセット・・・・・・・ママ(エラ) ジョーダン・ルートリッジ・・・ザジ(末っ子) ストーリー 1971年イギリス、マンチェスターにある小さな町ソルフォード。パキスタン人のパパはイギリス人のママと結婚し、7人の子供たちと暮らしている。パパは、子供たちに立派なパキスタン人に育ってほしいと望んでいた。だがイギリス育ちの子供たちは、パパの国のしきたりにはなじめない。そんな時パパが祖国の伝統に従い、長男を結婚させようとしたのを発端に、家族の中で文化と世代をめぐる“独立戦争”が勃発し…! ~~~~~~~~~~ 楽天のお店にはDVDがなかったのですが、普通にレンタルショップにあると思います。 1971年、今みたいにミニが流行っていた時代だなあ。 そんな時代のイギリス、7人家族のこの一家。 かなり貧しいのだろう。トイレも風呂もないみたいだ。 さすがにトイレの代わりに各部屋にバケツを置いているのは、「おお~~」と思ってしまった。 でも、にぎやかで楽しい一家なんだ。 パキスタンは名前は聞いた事があっても、どんな国なのか分からない。 イスラム教の国なんだね。 父親は絶対的な家長である。 やっぱり、嫁はパキスタン人でなければ・・ そんな夫に、時々ちくりと皮肉を言いながらも、彼を愛している妻。 家長としての父親に反抗を試みるも、父親の『力』に恐れをなしている子供達。 父親に頭から押さえられている感じだよね。 もう成人している息子達の仕事も結婚も、父親の一存で決められていくようだ。 パキスタンはいいところかもしれない、イギリスで受ける差別もないし平等かもしれない。 でも、僕らはイギリスで生まれ英語をしゃべる。 パキスタンに行ったこともない。 ただこの映画、差別だとかそういう事はあまり見せないね。 特典で未公開シーンを見たけれども、そこでカットされた部分は主に差別を受けるという部分だったなあ。 つまりこの映画、そういう異国で暮らすパキスタン人一家の話ではなく、父親と子供のギャップを見せているのでしょうね。 だから、パキスタン人一家の話ではあるけれども家族の話なのだ。 どの家族にもある話。 ただ、こんな大家族は今はなかなか、ないけれども・・・ 末っ子のザジ、いつもフード付きのジャンパーを着ている。 起きているときも寝ている時も。 何か揉め事があると、彼はフードの中にすっぽり顔を隠してしまう。 そんな彼の成長も見逃せない。 そして、この子がかわいいのだ♪ これは舞台劇を映画化したものなのだそうだ。 舞台のときと同じ俳優さんも多くて、映画ではあまり見かけない顔ぶれだ。 その中で、やはりオヤジさんがいいんだよ。 インドの俳優さんなんだそうだ。 また母親役のリンダ・バセット、やさしいし愛情のあるお母さんもいいよね。 父親の権威はどうなるのか、息子や娘、そして妻はどうこの父親に相対するのか見せてくれる。 でも、コミカルで楽しい映画だった。 同じ環境同じ親から生まれても、子供達みんな一人一人違うんだよね。 大家族も良いものだよね~。 ************* さて、こちらの映画は『スタンドアップ』のニキ・カーロ監督の映画。 見逃していたので、やっと見ました。 ☆クジラの島の少女☆(2002) ニキ・カーロ監督 ケイシャ・キャッスル=ヒューズ・・・・・・・・・・・・パイケア ラウィリ・パラテーン・・・・・・・・・・・・・・・・・祖父(コロ) ヴィッキー・ホートン・・・・・・・・・・・・・・・・・祖母(フラワーズ) ストーリー ニュージーランドの小さな浜辺の村。祖先の勇者パイケアがクジラに導かれこの地へ辿り着いたという伝説を語り継ぐマオリ族。彼らは代々男を族長として村を守り続けてきた。ある時、族長の長男ポロランギは双子の男女を授かるが、不幸にも男の子と母親は出産時に命を落としてしまう。ポロランギは悲しみに暮れ、一人娘を残して村を去る。パイケアと名付けられた娘は、祖父母のもとで育てられる。パイケアが12歳になった時、村では彼女と同年代の少年たちが集められ後継者育成の訓練が始まる。しかし、女であるパイケアはその訓練への参加を許されなかった…。 ~~~~~~~~~~~ こちらは、伝統を受け継ぐマオリ族。 祖父は族長なのでしょう。 息子が村を出て行っちゃって、後継者となる息子もいない。 村を守る為には、ぜひとも族長を決めなければならない。 パイケアは、利発な女の子なんだけど女性では伝統を受け継ぐ事はできない。 彼女が祖父の気持ちを思い、自分が男だったら・・と思う。 しかし、誰が悪いわけでもないのだ。 頑固に伝統を守ってきた祖父に比べて祖母や村の男たちは、時代の変化に柔軟なんだなあ。 いやいや、男達は村を出る方が多いのかもしれない。 村に残る男達は、生活能力なさそうなんだけどね~~。 伝統を守るってほんと大変だよね。 誰か一人は頑固に守らないと、なくなっていってしまうものね。 そんな事も良くわかるのだ。 伝統や風習が、時代に遅れているからといって全て捨てるなんてことはできない。 出来ないというか、もったいないと思う。 若いころってそいういう風習とかに無頓着。 どうでもいいじゃんって感じ。 ところがこれって不思議なもので、年とともにそういう事が気になるようになってくるものだ。 代々伝わることにはそれなりの意味があって、それがあって今の自分があるというのかな、そんな気持ちにもなるものだから。 まあ、悪い事はやめちゃうけどね(笑) 場合によっては自分に都合の良い事だけを認めているのかもしれないけど。 まあこのマオリ族の祖父は、自分達のアイデンティティを大事にしようとしているのだ。 そして、それを素直に認め大事にしているのがパイケアなのだと思う。 パイケアが繊細で、なおかつ内に秘めた強さを持つ女の子。 このケイシャ・キャッスル=ヒューズは、そういうところがうまかったね~。 彼女スター・ウォーズEP3にも出ていたのかあ。 これから楽しみな女優だね。 こちらも頑固な祖父、やさしい祖母。 男は頑固に伝統を守る。 伝統を守ることで、自分の権威も守ろうとしているのかも。 女性にはもともと権威はないのだから、柔軟なんだろうな~~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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