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テーマ:映画館で観た映画(8310)
カテゴリ:2007~映画・ドラマ
☆バベル☆(2006)
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督 ブラッド・ピット・・・・・・・・・・・・・・・リチャード ケイト・ブランシェット・・・・・・・・・・・・スーザン アドリアナ・バラーザ・・・・・・・・・・・・・アメリア ガエル・ガルシア・ベルナル・・・・・・・・・・サンチャゴ エル・ファニング・・・・・・・・・・・・・・・デビー ネイサン・ギャンブル・・・・・・・・・・・・・マイク 役所広司・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヤスジロー 菊池凛子・・・・・・・・・・・・・・・・・・・チエコ 二階堂智・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ケンジ ストーリー モロッコ。険しい山間部を走る一台のバス。そこに乗り合わせた一組のアメリカ人夫妻、リチャードとスーザン。壊れかけた絆を取り戻すため二人だけで旅行にやってきた。ところが、遠くから山羊飼いの少年が放った銃弾が運悪くスーザンの肩を直撃する。血まみれの妻を抱え、医者のいる村へと急ぐリチャード。一方、夫妻がアメリカに残してきた幼い子供たちの面倒をみていたメキシコ人の乳母アメリア。息子の結婚式に出るため帰郷する予定が、夫妻が戻らず途方に暮れる。仕方なく、幼い子供たちも一緒に連れてメキシコへと向かう決断をする。やがて事件を起こしたライフルの所有者として、最近妻が自殺したばかりの東京の会社員、ヤスジローの名前が浮かび上がる。そんな彼の女子高生になる聾唖の娘チエコは、満たされない日々に孤独と絶望を募らせていた…。 見てきました~~。 見始めてすぐに「あ、この映画結構好きかも」と思いました。 こういう群像劇というかそれぞれのエピソードをちりばめる(今まで監督が見せていた手法ですけど)この見せ方結構好きです。引き込まれます。 見る人によって、思うところがいろいろありそうな映画ですかね? とはいえ アメリカ人夫婦の話。 モロッコの家族の悲劇。 メキシコ人乳母の裏目に出た誠実。 日本人父娘の心の隙間。 それぞれ、どうなるんだろうか?と引き込まれると思います。 「バベル」神によって言葉をバラバラにされてしまい意思疎通できなくなった人間たち。 その「バベル」という題名にどんな意味を持たせたのか知りたいとも思っていたんですよ。 見る前はそういうことなので「言葉が通じない=意思疎通ができない」という話なのかと思っていたのです。 ちょっと違いましたね~。 そういう言語の違いという単純なものではないのね。 言葉が共通でも、通じてもそれだけでは分かり合えない。 逆に言えば「言葉は障害ではない」ということかな。 共感すること、伝え合うこと、痛みを感じあうこと。 その難しさでしょうか。 あと、言葉というか文化生活の違いもあるのかなあ~~。 まあそういうことは後で考えたことで、見ているときはこの人たちはどうなるんだろうかとそのストーリーの巧みさに時間を感じさせませんでした。 さすがの脚本だと思います。 アレハンドロ監督とギジェルモ・アリアガの脚本という組み合わせはやっぱり面白いと思うのでした。 ~~~~~~~~~~~~ 雑感ですが。 ブラピは、いい顔してましたよ。 皺も無精ひげも。 妻との関係を修復しようとしながら、なかなか言葉が見つからない・・・そんなアメリカ人男性。 ケイト・ブランシェットはほとんど顔の表情だけの演技ともいえますね。 二人のキスシーンは、よかったです! ああ、夫婦って何もかもさらけ出さないとなあって思いますしね。 余談ですが、最初この二人を見たとき、ブラピにはケイトが妻って言うのはやっぱ似合わないなあと思いました(笑) ブラピの影にアンジェリーナの顔がちらつく~~^^) メキシコ人乳母アメリアもインパクトありましたねえ! 肝っ玉母さんって感じ^^) 最後のほうの彼女の体当たり演技は本当にすごい。 汗とほこりでどろどろですよ。 あのシーンはガス・ヴァン・サント監督の「GERRYジェリー」を思い出しましたね。 また、メキシコ人の乳母ということで「スパングリッシュ 太陽の国から来たママのこと」も思い出しました。 あ、アメリカとメキシコということで「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬」もね~。 さらに言えば「不法密入国者」ということで「そして、一粒のひかり」もですね。 この乳母がお守りをする子供たち。 彼らもよかったですよ。 妹役はファニング家の末っ子かなエル・ファニング。 そして長男マイク役は新人子役なんですね、彼がいいんですよ。 見知らぬメキシコに連れて行かれて、自分が知っている世界と違うのにおびえたりびっくりしたり。 本当におびえているみたいでしたよね~~。 日本で人気のガエル君。 そうかあ~~、こういう役がはまるんだよね(笑) 陽気で調子よさそうなんだけど、何かあるとすぐ切れそうな若者^^) アカデミー賞で一躍注目の凛子さん。 あの貧相な裸体はインパクトありました。 もちろん、体当たりでしたね~。 あ、そうそう、彼女の歩き方、かなり女子高校生を研究してますよね。 ああいう手を振らない歩き方している子が多いですよ。 日本編は、直接に関係ないちょっと独立した感じがありますね。 音の聞こえない無音の映像、彼女の置かれた現実をわからせてくれていたと思うのです。 しかしあのクラブシーンですが、チカチカはやめてね~~。 あのシーン結構重要だったんでしょうけど、チカチカして見れなかったですよ。 そしてあの二階堂さんがなかなかいい味出していましたね。 *************** アモーレス・ペロス 21グラム メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬 スパングリッシュ そして、ひと粒のひかり GERRY ジェリー お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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