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カテゴリ:読書
しゃばけシリーズ最新刊♪
このシリーズももう第6弾なんですね~~。 相変わらず、病弱な若旦那がついに三途の川に?! というわけで、今回の第6弾は三途の川原での出来事から始まる。 江戸は火事が多かったようだが、若旦那の住む大店長崎屋も今回は日本橋を焼き尽くす大火に巻き込まれてしまう。 若旦那は、いつものように「若旦那が命」という兄や、仁吉と佐助にも守られていたのだが、火の粉の飛び散る大火を見て逃げようとしたとたん、濃い煙を吸い込み暗闇に吸い込まれてしまった。 さて、三途の川。 知っているようで知らないことが結構あって、読みながら勉強してしまった。 人が亡くなると49日かけて三途の川にたどり着くのだね。 そして三途の川原で小石を積んでいるのは、子供たちだけ。 まだ御仏の教えを聞いたり、布施をできずに死んだものたちがその代わりにやっている。 その積み上げた石の塔を、鬼たちが「まだまだ、供養をせよ」といって蹴散らしていく。 どれくらいそれが続くかわからないけど、供養が済んだと判断されたらやっと川を渡ることができるのだ。 大人たちは、三途の川原では石を積まない。 すぐに三途の川を渡って審判してもらうのだ。 しかし、本当に「三途の川も金次第」だったのね。 お金のない者は、歩いて川を渡らなくてはならない。 う~ん、シビアだ(笑) さて、若旦那は、気がついたらその三途の川原にいたわけ。 袖の中にはいつものように小鬼の鳴家と、印籠の付喪神の妖お獅子もいた。 若旦那は「自分が川を渡るのは仕方ないとしても、鳴家たちは長崎屋に帰してあげなくちゃ」と考える。 というわけで、この川原からこの世に戻ることができるのか、若旦那!なのだ^^) この冒頭の話が「鬼と小鬼」 「ちんぷんかん」 妖退治で高名な寛朝の弟子、秋英の話。 「男ぶり」 若旦那の半妖の母おたえと、父と藤兵衛との馴れ初めとは・・? 「今昔」 式神に襲われた若旦那。 この江戸に式神を操る陰陽師がいるのか? 「はるがいくよ」 大火で焼け残った桜の古木が、長崎屋の庭に植えられた。 桜の花が咲き、そして花びらが舞い落ちる・・・ ~~~~~~~~~~ 火事によって長崎屋が焼け新しい家屋に建てかえたり、若旦那の周りはあわただしい。 さらに、腹違いの兄松之助の縁談話も出てきて、若旦那はいつまでも変わらないと思っていたものが、自分が好むと好まざるとにかかわらず変化していくと気がついていく。 三途の川まで行った若旦那は、「はるがいくよ」でこの世の定めを知り、世の中にはどうにもならないことがあると知るのだ。 今回もかわいい鳴家が、きゃわきゃわと登場し活躍してくれる。 すっかりしゃばけシリーズのアイドルだね^^) 仁吉、佐助は今回は少々活躍が少ないような気がするが、それだけ若旦那が成長してきた証拠かも。 とはいえ、久々に貧乏神やら他の妖たちがにぎやかに登場している。 いつも若旦那の周りはにぎやかなのだ。 というわけで、今回も楽しく、そしてほろりとさせてもらった。 **************** 以上しゃばけシリーズ 「まんまこと」しゃばけシリーズではないけれど、これが直木賞にノミネートされていますね^^) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.07.07 17:50:01
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