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カテゴリ:2008洋画
☆いつか眠りにつく前に☆(2007)【ドラマ】
ラホス・コルタイ監督 スーザン・マイノット 原作 ヴァネッサ・レッドグレーヴ・・・・・・アン メリル・ストリープ・・・・・・・・・・ライラ クレア・デインズ・・・・・・・・・・・若き頃のアン メイミー・ガマー・・・・・・・・・・・若き頃のライラ ナターシャ・リチャードソン・・・・・・コンスタンティン(アンの娘) トニ・コレット・・・・・・・・・・・・ニナ(アンの娘) パトリック・ウィルソン・・・・・・・・ハリス ヒュー・ダンシー・・・・・・・・・・・バディ ストーリー 重い病に倒れ、人生の最期を迎えようとしていたアン。そんな死の床で長女のコンスタンスと次女のニナに見守られる彼女は、混濁する意識の中、“ハリス”という男性の名を何度も口にする。そして“ハリスと私がバディを殺した”という母の言葉に戸惑う娘たち。それは40数年前に遡る。歌手を目指すアンは親友ライラの結婚式でブライズメイドを務めるため、彼女の別荘にやってきた。そこでライラの弟バディに別荘周辺を案内してもらっていたところ、ライラの家庭に仕えるメイドの息子で医者のハリスと出会う。ライラの初恋相手でもあったハリスと次第に惹かれ合い、恋に落ちていくアン。しかし、この2人の関係がのちにアンの人生を狂わす大きな悲劇をもたらしてしまう…。 若き日のライラとアン そしてこちらが年をとったライラとアン じわじわと来る映画です。 女性の映画とも言えるかも。 映像が美しいですねえ。 たっぷりと幻想的にも見せていますし、監督はマレーナや海の上のピアニストなどで撮影監督をしたラホス・コルタイというのに納得です。 この作品で二作目だとか・・ 一人の女性の話でもあり、母と娘たちの話でもあり、そして最後の時を迎える話でもあります。 アンが迎えている最後の時、口にした「ハリス」という言葉から彼女の若い頃の一場面が浮かんできます。 ライラの結婚式に呼ばれたときのたった二日間の出来事ですが、それは人生を変えるような出来事でもあったのです。 「もしあの時」という、人生の岐路ですね。 もしあの時 ハリスとアンの場合、事件の責任を感じたのはあの時、仕方がないかもしれないなあと思いますねえ。 そういう運命の二人だったのでしょう。 しかし、二人の中の思いは変わらなかったわけです。 この事件がその後の人生に影を落としたのかどうか、あるとも言えるしないとも言えると思います →もし何事もなくハリスと一緒になっても、自分の夢を追いかけて結局は別れることになったかもしれないし・・・そんなことは誰にもわからないでしょう?← 「死を迎えるとき」 アンのように安らかに逝きたいですよね、やっぱり。 やはり痛みには弱いから、痛みは取ってもらいたいもんですね。 アンは自分の人生に満足し、何よりも自分の娘たちに希望を与えて去っていくことができたと思います。それって意義のある人生だったということですよね~。 母と娘の関係。 アンが歌手として生きようとした結果、娘たちはママがきれいなドレスを着る時は寂しい時間となっていたのですね。 アンは家庭も大事にしたいけれども、自分の夢も捨て切れなかったのです。 かといって有名な歌手になることもなかったのですが。 彼女は子供たちを犠牲にしてきたんだろうか? いい母親ではなかったのじゃないだろうか。 自分の夢を追いかける事と家族の幸せと、両方かなえるのは本当に大変なことだと思います。 多くの女性がそんな板ばさみな気持ちを持っているんじゃないかなと思います。 彼女が台所で食事の支度をしているとむずかる娘を夫から押し付けられるシーンがあります。 食事を作らなくてはならないけれども子供の面倒も見なくてはならない・・こういうことって母親は何度も経験することですね。 アンは食事の用意を中断して子供をひざに乗せ、歌を歌ってあげるのです。 なべはぐらぐらし、ジャージャーと炒め物は焦げ付いていくんですけどね^^) (火ぐらいは消しても良いかもしれないですね(笑)) このシーンは良かったですねえ。 大丈夫、一生懸命娘に接してきたじゃない。 愛情はいろんな形をしているもの。 そのとき、そのときに精一杯やって来たよね。 そんなことを思うシーンでした。 娘たちもそれぞれの人生を歩んでいます。 そこには失敗もありますよね、悩みもあるし。 いいことも悪いこともある、それが人生なのでしょう。 母親の気持ちも年とともにわかってくることがあるのですね。 最後の時、その人は丸ごと自分の人生をもって逝きます。 さまざまな秘密も幸せも悲しみもそっくり。 ただ、逝く時には思い残すことなく逝きたいものですね。 残された者達は、自分なりのその人の人生を思います。 残された思い出は決してなくならないものです。 大事なものを残してくれます。 そして、元気なうちから残したいものはしっかり伝え、感謝の言葉は普段から言っておかなくちゃね、そんなことも思いましたよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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