死んだ女のことを教えてくれないか─。無礼な男が突然現われ、私に尋ねる。私は一体、彼女の何を知っていたというのだろう。問いかけられた言葉に、暴かれる嘘、晒け出される業、浮かび上がる剥き出しの真実…。人は何のために生きるのか。この世に不思議なことなど何もない。ただ一つあるとすれば、それは─。
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ふ~む、実は京極さんは私、あまりよく知らないの。
熱烈ファンも多いと思うけど、のめりこめなかったんだよねえ。
なので、ほぼ初めての京極さんなんだな。
あちこちでちらっと感想を見ると、京極さんのファンの方にはこれは物足りないとか?
そうかもね~~。
死んだ女のことを聞きたいと若者が来る。
「オレ、馬鹿っすから、プーだし
失礼な事言うかもしれないけど、物知らないっすから」
みたいな話方をする若者。
死んだ女のこととはその彼女はどんな女だったのかという事。
それを知りたいと。
しかし…尋ねられても自分のことばかり話してしまうのよね。
そこん所が、うまいんだよね~。
バカっすからといいながら、こいつすごい「的を得た」こと聞くじゃないか?!って思う。
そして決めぜりふね。
「死ねばいいのに」
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途中から、犯人は誰というのはわかる仕組みになっているのかな。
ただ、動機が分からない。
ラスト、そうなのかあ~~ってチョっとゾクッとさせられるかも。
このラストの為に、引っ張ったんだなあとも思うけど(笑)
ゾクッと感が、もっと欲しかったとかもっと絡まる謎が欲しかったとか、まあ、きっと思う方も多いだろうが、これはこれでありだと思ったのでした。
それにそれぞれの登場人物のエゴイスティックなところが、自分にもあるんじゃないかと心の奥を覗きこまれたような感じがするよね。
私もさ、しがみついて生きている口だからさ~~^^;)
サクサク読めて、ラストにチョイゾクっというのがいい感じでした^^)