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カテゴリ:映画のレビュー
『イン・ハー・シューズ』(2005年/米国 原題:In Her Shoes)を見た。
ルックスだけが取り柄、無職で男にたかってブラブラ生きている妹マギー(キャメロン・ディアス)と、女としての自信がまったくなく勉強だけが取り柄の弁護士の姉ローズ(トニー・コレット)、正反対の姉妹が、お互い反発しながらも支えあい、自分らしさを発見し、前向きに生きていくきっかけをつかむまでの物語。 舞台は、姉妹の住むフィラデルフィアと、幼少の頃の母の死をきっかけに姉妹とは音信不通だった祖母エラ(シャーリー・マクレーン)の住むフロリダ。 以下、感想を箇条書きに。 ・原作は知らないけど、マギー役はキャメロン・ディアスにしかできないのでは?と思うくらいピッタリだった。足長すぎ、スタイル良すぎ! でも、ハーゲンダッツのアイスクリームに牛乳ぶっかけて食べて、コーヒーに砂糖5~6杯も入れててあのスタイルは維持できないっしょ~。 ・姉の彼氏と寝ちゃうような最低のマギーだったけど、シニア施設で詩の朗読を褒められてホントに嬉しそうで、私もなんだかとても嬉しくなった(この辺りから泣き所が随所に)。それから、ラストのE. E. Cummingsの詩“I carry your heart with me”(↓に引用)!号泣モノです。。。 i carry your heart with me(i carry it in my heart)i am never without it(anywhere i go you go,my dear; and whatever is done by only me is your doing,my darling) i fear no fate(for you are my fate,my sweet)i want no world(for beautiful you are my world,my true) and it's you are whatever a moon has always meant and whatever a sun will always sing is you here is the deepest secret nobody knows (here is the root of the root and the bud of the bud and the sky of the sky of a tree called life;which grows higher than the soul can hope or mind can hide) and this is the wonder that's keeping the stars apart i carry your heart(i carry it in my heart) ・「自分にはこれしかない」と思っていても(マギーであれば男、ローズであれば仕事)、実はそれがなくなっても意外と普通に生きていける。むしろそういう思い込みが、自分自身を窮屈な世界に押し込めて息苦しくさせている。 女性も30歳前後ともなると、自分のスタイルがかなり出来上がっているだけに、上手くいかないと自分否定の方向に走りがち。でも、自分の人間としての奥行き・広がりは、自分が思っている以上に深く広いものなのかもしれない。彼女達を見てそんなことを考えた。 感動ストーリーなのに皮肉の効いたセリフなどでクスっと笑えるところも満載。日ごろ、ちょっと疲れ気味の女性に特にオススメ。 ただし、見た後、“靴”を買いたくなる可能性大なので、ご注意を!? 評価は、 ★★★★ (満点は5つ) 作品とは関係ないけど。 今日は祝日の水曜日=レディースデイ=だったせいか、普段あんまり映画を見ない人もたくさん見に来ていたようで、エンドロールが流れ始めてすぐに席を立つ人が多かった・・・boo! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.06.20 21:31:58
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