先日、
夫の「存在」とは何なのか? ↓
という記事を書き、とっても、「夫婦」というものに不信を抱いて寂しい思いをつづった。
ところが、先日、心温まる夫婦に出会った。
しかも、それは、20数年ぶりで出会った幼馴染であった。
久しぶりに会った彼女は、小学1年からの友人だった。
中学、高校も一緒に通った中だった。
一目で彼女だとわかり、彼女も一目で私だと気づいたようだった。
彼女の夫は、5代続いた、「りん」という伝統ある仏具をつくる技術を持っていた。
家は5代続く由緒ある家柄。
しかし、この時代の波で、卸からの注文が最近激減し、
事業の存続がむづかしくなっていることを痛感せざるを得なくなってきたという。
子供もまだ学校へ行かせなければならない、職人さんに支払う給料もある、
いっそ、工場を潰してしまおうかと思ったとのことである。
しかし、5代続いた由緒ある家柄と伝統技術。
親御さんが決心して工場のためにご自分の家を売って下さったという。
それでもなかなか工場の存続の目処は立たない。
彼女は一念発起、主婦から飛び出て、営業に回りだした。
夫がつくる、「りん」という、伝統工芸の音色の美しさを知ってもらおうと
一般の人にも持てるおしゃれでかわいい小さなりんも工夫した。↓
http://futakataya.jugem.jp/(二方屋ブログ)
日本が誇る、伝統技術を守る為、伝統技術を守ってきた、夫を守る為、5代続く家を守る為、家を売った両親の気持ちに応える為。
彼女の賢明な姿に心打たれる人も多く、彼女の周りには次第に協力者が集まり出している。
彼女の夫は、「将来はお前の肩に掛かっている。」と言ったそうだ。
彼女のがんばりをみて、彼女はこの危機を必ず乗り切るだろう、と強く感じた。
そして、その時、いや、頑張っているこの瞬間にも、彼女にもたらされるのは、
強い家族の絆、夫婦の絆であろう。
危機を共に戦ってこそ、夫婦がある。
危機に挑戦する彼女には幸せの道だけが開かれている。
わたしのように投げ出すのは簡単であるが、
もし頑張れると思うなら、是非、世間のご夫婦に、
将来待っているすばらしい世界を体験して欲しいと切に願うのである。