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カテゴリ:映画
アメリカからイギリスへ空輸中のスペースシャトル「ムーンレイカー」がハイジャックされた。さっそくボンドはシャトルを製造したヒューゴ・ドラックスを訪ねるべくカリフォルニアへ向かう。
彼の書斎で見つけた設計図にはベニスのガラス工房で製造している製品の設計図が。ベニスへ向かったボンドはガラス工房の建物の中に謎の研究所を発見、そこでは即効性の殺人ガスを研究していた。Qはそのガスの成分はアマゾンにしか存在しない植物のものであると突き止める。 ボンドはアマゾンへ向かい、宇宙研究員になりすましていたCIA捜査官ホリー・グッドヘッドとともにドラックスの計画を知ることになり・・という内容 原作小説は悪党・ドラッグスは核弾頭搭載ミサイル「ムーンレイカー」でロンドン壊滅を狙うという設定だが、映画は「スターウォーズ」のヒットでSFブームが湧く中制作されたため、ボンドが宇宙に向かい、悪党の野望を阻止する・と言う内容に脚色されている。 冒頭はムーンレイカ—がハイジャックされるところと、任務から帰る途中に殺し屋に襲われるところから。ボンドは殺し屋と空中ダイビング。このシーンはCG・特撮は一切使っておらずカメラワーク、ハラハラ感をすごく感じます。 ムーンレイカ—が盗まれたということボンドが奪回のため派遣されるが、その前にQから秘密兵器を用意される。中身は腕の筋肉の動きに合わせ矢を発射できるブレスレット。青い矢は貫通弾、赤い矢は毒を塗った矢。試射してみたボンドは騎乗したウィリアム3世の絵の馬の尻に、ダーツを突き刺してみせるという描写が登場。 今回のボンドの冒険はベニス、アマゾン川周辺などと変わっていき、最後は宇宙に飛び出すという展開。ベニスではジェットエンジン、武器を仕込んだゴンドラが出てくる、ロープウェイのシーンでは前作に登場した殺し屋・ジョーズとの対決するが命綱無しと思われるアクションがすごかった。 宇宙ステーションではレーザーガンの撃ちあいが見どころで、前作「私が愛したスパイ」同様、援軍も交えての大立ち回りがあるが監督が同じ人なので納得。 さらに後半、ジョーズには可愛い彼女が出来るという展開が登場。宇宙ステーションで彼女にメロメロになり、最後は殺されず地球に帰るという007シリーズの殺し屋では珍しい「死なない殺し屋」に。 この映画、10年以上前にTV放送版を見た後しばらく見ず、今回のBD視聴で全部見たけど、ロープウェイのシーンと宇宙ステーションの戦闘シーンは覚えていました。 <裏話> ・イオンプロダクションでは、過去にも『007は二度死ぬ』でロケットの打ち上げシーンを描いているが、本作のムーンレイカー打ち上げのシーンには、NASAの技術者をアドバイサーに招き、実際の打ち上げマニュアルやシミュレーション データなども使用して、本物のシャトルの打ち上げの模様に限りなく近いものに仕上げた。その出来栄えは、二年後実際にスペースシャトル・コロンビアの初打ち上げを見届けたあるNASAのスタッフをして、「まるでムーンレイカーの打ち上げみたいだ」と軽口を叩かせるほどのものだった。ただし、シャトルの噴射はかなり規模が小さい。 特撮を担当したのは、『サンダーバード』や『謎の円盤UFO』などを手がけた、特殊効果監督デレク・メディングス。ロケット噴射の描写などに、サンダーバードを彷彿とさせるリアルで重厚な視覚効果演出を見ることができる。 一方、『007は二度死ぬ』で特殊効果を担当したジョン・ステアズは、『スター・ウォーズ』に参加。同映画の特殊効果は、ILMの開発した最新技術が投入され、アカデミー視覚効果賞を受賞した[9]。ところがメディングスは、フィルムを巻き戻し重ね撮りを繰り返すという昔ながらの手法で、宇宙空間での迫力ある戦闘シーンを作り上げた。その結果、本作も同賞にノミネートされたが、受賞は逃した。『スター・ウォーズ』と『ムーンレイカー』には、007シリーズ新旧スタッフの競い合いもあった。 ・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Oct 15, 2016 09:38:08 PM
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