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カテゴリ:百人一首
百人一首 51番歌 かくとだに えやは伊吹の さしも草 さしも知らじな 燃ゆる思ひを かくとだに えやはいぶきの さしもぐさ さしもしらじな もゆるおもひを 作者:藤原実方朝臣(ふじわらのさねかたあそん) 藤原実方 ?~998 平安中期の歌人。左大臣・藤原師尹の孫、侍従・藤原定時の子。中古三十六歌仙の一人。左近中将となったが、宮中で不祥事を起こして陸奥守に左遷され、任地で40歳にして没した。多数の女性と交遊関係を持ち、清少納言も愛人の一人であった。 あなたに愛していると伝えたいのに言えないでいるのです。伊吹山のさしも草ではありませんが、それほどとはご存じないでしょう。私のあなたへの燃える思いを。 さしも草はヨモギ草のこと。お灸(モグサ)の材料であります。燃える思いをさしも草に例えているわけです。お灸も燃えすぎますとやけどしますが、そこまでは比喩しておりません。伊吹山は琵琶湖の東側、滋賀県と岐阜県の境の山々です。 歌会でなじられて怒って冠を投げ捨てたことから枕歌をみてくるがいいと陸奥の国に左遷となったようです。馬が倒れて下敷きになり亡くなったとのこと、宮城県の名取市に墓が残っています。約1000年前の人もお隣の県に墓が残っているとなると身近に感じられますね。藤原実方は源氏物語、光源氏のモデルとされたともあります。 源氏物語書いた紫式部は、枕の草紙を書いた清少納言の愛人であった藤原実方(光源氏のモデル)とのことを書いたということになります。紫式部と清少納言の接点はあったのだろうかとweb検索してみますと、、、。こうして歴史を紐解いていくとなかなか面白いものがありますね。 ※清少納言と紫式部の共通点と相違点 ※ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013/04/23 12:34:13 PM
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