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たのしみは 送り送られ 詠む歌の あれがいいねと 知らされたとき
明治以降、洋楽が日本に広がり歌詞がつき音楽あるいは歌と呼ばれるようになりましたが、それ以前は、歌といえば和歌のことを言った。和歌の歴史は古く万葉集の時代からですから1200年の歴史があります。 その1200年の歴史の中でも、当地、郡山市の夏祭りである「うねめ祭り」の主役、うねめこと春姫の詠んだ歌に「安積山影さえ見える山の井の浅き心にわれ思わなくに」とあります。新古今和歌集では、歌の父母とも呼ばれて、和歌を始めるときの習作とされた歌です。というわけで当地でもこの和歌の世界がひろがったらとひそかに思うわけですが、、、 その前に、個人的にも歌心を養い学んでいきたいと思うわけです。歌を詠むことによって、歌を詠む人の心境も理解できるというわけです。やってみて初めてわかることがあるわけです。 和歌の雅な世界は、古語の表現を抜きには語れないところがあります。大和言葉のもつ情緒でしょうか。 私が短歌に興味を持ったのは、高校生のころ、石川啄木の「 東海の小島の磯の白砂に われ泣きぬれて蟹とたわむる 」(一握の砂)からだったでしょうか。三十一文字の表現の中にそのころ共感を覚えるところがあったわけです。 その後、さわやかな新風を吹き込んだ現代短歌、俵万智さんの「サラダ記念日」は、じつに切れ味のよいインパクトを歌に感じ、のびのびとした詠み人の心象を表現すればかくも歌はイキイキとしたものなることを教えられたわけです。 なお、この時代のすごいところは、サラダ記念日の歌を詠んだ背景をweb検索で知ることができることです。「サラダ記念日」を検索してみましたら、もともとは、サラダでなくカレー味の唐揚げだったこと。7月6日にしたことも、いつが良いかの計算があってのことだったとか。 歌を詠む裏側を知ることによって少しだけ興ざめしかけましたが、さもありなん世界が歌を詠むことと想えばいいと理解したようなしだいです。歌を詠むのは、かく物語性もある世界だと。文学ですね。 代表作 『サラダ記念日』(1987年) 25才 『チョコレート革命』(1997年)35才 主な受賞歴 角川短歌賞(1986年) 24才 現代歌人協会賞(1988年) 26才 紫式部文学賞(2003年) 41才 若山牧水賞(2006年) 44才 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014/08/18 10:58:02 AM
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