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テーマ:アニメあれこれ(26112)
カテゴリ:わさドラ・ドラえもん
「くろうみそ」(単行本第8巻収録)
<あらすじ> めずらしく机に向かっているのび太に、パパはすっかり感心! ところが、のび太はすぐにあきて、居眠りしてしまう。そんなのび太のだらけぶりに、パパはカンカン! “苦しみ、なやんでこそ、りっぱな人間になれる”という意味のことば“かん難汝を玉にす(かんなんなんじをたまにす)”を教える。そのことばに感動したのび太は、ドラえもんに『くろうみそ』を出してもらうことに。このみそをなめると、何をするにも苦労するハメになるのだという。のび太は、さっそくくろうみそを口にしてみるが…!?(公式サイトより) <感想・レビュー> 原作では、のび太が「お説教なんておもしろいもんじゃないからね。長ながやると、このマンガの人気がおちる。」、パパ「いいや、二ページほどやる!」という会話が印象に残る。漫画ならではの表現と言えるが、今回のアニメではそれはなし。う~ん、さすがに難しいのだろうか?「二ページほどやる」じゃなくて、「5分ほどやる」にして、横にタイマーつけてやったら面白かったのだが・・・。いや、さすがにそれも無理があるか・・・。 そのパパの説教だが、どうも原作と比べて、シリアスさに欠ける。それに、ドラえもんが加わっていることもあって、原作よりもあんとなく説教臭さを感じてしまう。もっとも、アニメオリジナルとして、「憂きことの なおこの上に 積もれかし 限りある身の 力ためさん」「かん難汝を玉にす」を画面に大きく表示したところは好感が持てたが・・・。あと、のび太が苦労しているところを、パパが応援するあたりはいかがなものか?わざとらしい雰囲気がたちこめる。アニメオリジナルのアレンジを加えようとして、それがかえって裏目に出てしまった格好だ。 「無敵コンチュー丹」(単行本第19巻) <あらすじ> ジャイアンにいじめられたのび太のため、ドラえもんは『コンチュー丹』を取りだす。このコンチュー丹を食べると、チョウの持っている飛ぶ力や、ハチの刺す力、アリの怪力、カブトムシのかたくて強い体…など、虫のパワーが身につくのだ!大よろこびののび太はしかえしをしようと家を飛び出すが、ジャイアンにボロボロにされてしまう。じつは、コンチュー丹のきき目が出るには、ひと晩ほど時間がかかるのだった…。 そしてその夜、のび太のからだにある異変がおきて…!?(公式サイトより) <感想・レビュー> 中村英一氏が作画監督の回。相変わらず、富永氏、中村氏の作画回だと、どうしても大山ドラの雰囲気が出てしまうんだよなあ~。富永・中村ドラで、わさびさん声のドラえもんだと、やっぱり違和感を覚える。 さておき、原作との変更点は、葉っぱ→野菜に変えられたところ。これもまた、過剰な配慮が働いたのだろうか・・・?まあ、あおむしは、キャベツの葉も食べるから、別に大きな問題にはしないが・・・。 オチは、殺虫剤を怖がるのに加えて、ゴキブリホイホイを踏んで足を滑らすというのが加わった。これもこれでいいと思うが、ただ、やっぱり原作のように気絶するオチのほうがよかったような・・・。 次週はロボ子が登場。個人的にCVが誰になるのか気になるところ。あと、来週からしずかちゃん復帰です。 さて、今年もやるのかどうか気になっていた大晦日のドラえもんスペシャルだが、今年もやることが決定。テレビ雑誌によれば、「竜宮城の8日間」を40分にわたって放送。アニメオリジナルのシーンが出てくるのだろうか?ほか、「雪山のロマンス」「ラジコン大海戦」と、傑作が勢ぞろい。どのように演出してくれるのか注目。さらに、名作「どくさいスイッチ」がリピート放送!!今年は新作+再放送、そして『のび太の恐竜2006』の製作の舞台裏で2005年を締めてくれるそうだ。楽しみである。 その『のび太の恐竜2006』に、2時間ドラマの帝王、船越英一郎氏も出演することが決定。それについては先日の記事でも触れたので、特に言うことはなし。そして、最新の予告編が公式サイトで配信された。 背景、作画、CG。いずれも丁寧に、非常にハイクオリィティに作られていて、これまでのドラえもん映画とは完全に一線を画している。テレビアニメの映画にしても、これほど緻密に作りこまれている作品は他にあっただろうか。スタッフ陣の意気込みが、物凄く伝わってくる予告編である。 ただ・・・・ピー助役の神木くんの声がちょっと・・・。神木くんの演技には期待していたのだが、さすがに鳴き声は難しいか。もう、だから、芸能人声優の起用は・・・(以下略) まあ、まだ本編のアフレコはまだ始まっていないと思うので、もうちょっと神木くんには頑張ってほしいところ。楠葉監督、渡辺監督も、なんとか神木くんの力をうまく引き出してほしい。 公式サイトを見ていくと、新しいポスターも掲載されていた。こちらは、「原作:藤子・F・不二雄」というクレジットが大きく表示されていて、あくまでも藤子F先生の作品であるということを強調している。画の方は、これまではレギュラー5人が必ず顔を出していたが、今回はピー助とのび太、彼らを暖かく見守るドラえもんの3人だけ。非常に心暖まるシーンで、こちらもまた、製作スタッフ陣の意気込みが伝わってくる。 1980年の『のび太の恐竜』公開時、当時アニメ映画といえば、総集編や短編のオムニバスというのが主流であった時代に、ドラえもんは映画オリジナルの作品を作り、子供たちを大いに楽しませてくれた。その後、ドラえもん以外にも、次々とテレビアニメの映画シリーズが作られていき、今や日本映画の興行収入の大半を占めるまでになった。 そのテレビアニメの映画シリーズのスタンダードといえるドラえもん映画シリーズが、来年新たなる形で再出発を図ろうとしている。そして、それはまた、これからのテレビアニメの映画を大きく変えるのではなかろうか。 そういう意味においても、『のび太の恐竜2006』には期待せずにはいられない・・・・・。 なんてこと言ったけど、あまり期待しすぎるのもどうかと思うので、ほどほどにしておきましょう。まあ、それでも、劇場で見るべき作品であることは変わりない。公開まであと98日。気長に待ちましょう。 よかったら、クリックお願いします→ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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