1音を以って1文を成す
前回のひとつの発音で文章を作ってみよう!の予告から、少し期間が空いてしまいましたが、究極の「1音を以って1文を成す」文章を紹介させていただきましょう。実は、この文章を思いついたからこそ、先日の門司港レトロの旅を思いついたといっても過言ではありません。そう、今回の文章は、前回の関西弁とは違い、九州弁なのです。九州弁といっても、広い地域があるワケですけど、その地域の全ての言葉を知っているワケじゃありませんが、ま、強いて言うなら、九州の北部方面、久留米や博多あたりの言葉をイメージしていますが、本当にそうなのかどうか自信はありません。違ってましたら、悪しからず。では、ご紹介しましょう。「ととととととっとっと?」お解かりですかぁ?もしかしたら、本当は「ととととととっとぉと?」が正しいのかもしれません。このシチュエーションは、港の岸壁で、父子連れで幼稚園児くらいの小さな子に、優しく問いかける老年の人・・・てな感じでしょうか・・・。判りやすいように、文節にスペースを入れてみましょうかね。「ととと とと とっとっと?」もうお解かりですか?九州出身の方なら、かなりの方がお解かりでしょうね。と同時に、「イマドキこんな言い方しないよぉ~。」なんて思ってらっしゃることでしょう。いいんです!1音を以って1文を成すためには、多少は古典的な言い方や、幼い表現を無理にでも使うんです!では、正解です。「お父さんと魚釣りしてるの?」って意味に・・・なる・・・ん・・・です・・・よね?ちょっと自信はないんですけど、そう解釈していいハズです。さっきも書いたように、今時、お父さんを「とと」と呼ぶ子なんて居ないとは思いますがね・・・。でも、ご年配の方が、幼い子に問いかけてるって場合、お父さんを「とと」とか、魚を「とと」と表現することって、ありますよね?ね?ねぇ?そうしてくださいよぉ~、1音を以って1文を成すために・・・。こうした表現って、スゴイと思いません?「と」っていう単音を、詰まらせたり、伸ばしたりしただけで、全ては「と」1音なんですよぉ。それで、ひとつの文章として意味を成す。日本語って、ほんと、スゴイですよねぇ~。他にも、こんな「1音を以って1文を成す」って例はありませんかね?