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いちむらman

いちむらman

2011.01.27
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テーマ:ウクレレ(25)
カテゴリ:ウクレレ

えぇ、毎度バカバカしいお噂で、一席お付き合いを願います。

 えぇ、イソップ物語という童話に湖には神様が居るなんて~お話がございました。正直者は得をする教えではあるものの、落としてしまった斧が神様に刺さっちゃうんじゃないかと、子供心に心配しながら聞いた話でございます。しかし、これが日本の落語となりますってえぇと、大抵はよからぬ考えで、わざと物を落として金銀財宝をせしめようなんて~ふてぇ野郎が出てきそうなものでありますが、昨今の世の中、不況から怒りっぽい人が増えております。

「うわぁ!しまった!ウクレレを泉に落としちまった!まいったなぁ、こりゃ大変だ。急がないと、、、、ととと、お!なんて運があるんだオイラぁ。うまいことウクレレのサウンドホールが上を向いて泉に浮かんでらぁ。これなら、なんとか拾えそうだぞ」

その時、突然、湖からザバーッ!と水しぶきが立ち、泉の中から神様が現れたってんだから驚いた。

神様「そこの者、お前が落としたウクレレは、この金のウクレレか?」
男「誰?」
神様「私は湖の神様じゃ」
男「ってか、こら。てめぇ、なにが、そこの者、お前が落としたウクレレは、この金のウクレレか、だ。聞いてあきれるねぇ、もちろん、おいらは今ウクレレをこの湖に落としたよ。だが、かろうじで浮かんでた。こりゃ運がいい、拾えるぞ、ってときにザバーッ!てめぇが出て来た、その瞬間に、せっかく表面は濡れずに済んでいたウクレレが、ビショビショじゃねぇか!どうしてくれるんだ!」
神様「あ、そう?そうなった?あ、そう感じてる?」
男「なにが、あ、そう?そうなった?あ、そう感じてるだ!てめぇのせいでウクレレが使い物にならなくなったら、どうしてくれるんだ!」
神様「そうじゃなくって~、知らない?イソップ物語。最後、結末」
男「なぁにぃ?イソップだぁ?なんだ、そりゃ、ジャパユキさんを好きだったんだけどラクビー部でいじめられて自殺した小太りの男か?」
神様「あ、違う、違う、それ。違うのよ、惜しいけどね、微妙に混じっちゃってる。スクールウォーズがイソップで、自殺未遂はしたけど、仲間によって救われてね、それでも最後は脳腫瘍で亡くなったのね。で、愛という名のもとにのチョロってのがルビー・モレノに恋してたんだけど、職場のパワハラで自殺しちゃったの」
男「あれ?そうだっけ?ルビー・モレノだっけ?ユンソナじゃなくて?」
神様「ルビー・モレノ」
男「そうかそうか、ユンソナは電車男の最後に劇団ひとりが恋した相手か」
神様「あ、それは、六角精児さん。で、女性はソニン、ソニン。ティファニー役」
男「あ、そうか!牛ィ島ァさん、ってやつか」
神様「そうそう、それでね、」
男「ウクレレ返して」
神様「あ、、、、、、、、」
男「人のウクレレ、ずぶ濡れにしといて、なぁにが、ソニン、ソニン。ティファニーだ」
神様「じゃなくってぇ、イソップ物語で、金の斧と銀の斧を差し出して、正直者が得をするっていう話があるじゃない」
男「オイラは正直者だから、正直に言うと、今、あんたにウクレレをずぶ濡れになれて怒ってます」
神様「、、、ですよねぇ、、、、、」
男「あんたが神様だって言うから、多少の敬語使ってますけどぉ。水に浮かんでらっしゃるから手出してませんけどぉ、あんた、地上に居たら、殴り掛かってます」
神様「で、、ですか、、、」
男「です」
神様「でもさぁ、一応、段取りとしてさぁ、やってみてよ、後から、ひょっとして元のウクレレと金のウクレレと銀のウクレレ、3本手に入るかもしれないよ?」
男「あんた、本当に神様?」
神様「一応、そうだけど、、、」
男「じゃぁ金や銀のウクレレなんて良い音しないことくらい分かってるよね?」
神様「え?、、、そうなの?」
男「当たり前じゃん。それに第一、重いでしょ。そんなの30分も持ってたら疲れちゃうよ」
神様「そう言われると少し重いかもしれないけど」
男「それ100%の純金なの?」
神様「そ、そうそう!100%の純金なの」
男「弦も?」
神様「あ、、、弦、、、弦ね、、、」
男「純金の弦なんて響くわけないじゃん」
神様「鳴らない?」
男「鳴らないよぉ」
神様「あ、そう、、、でも、あげるよ、3本」
男「ヤフオクで売るよ?」
神様「え?ヤフオク?」
男「そう、売っちゃうよ?」
神様「それは、、ちょっと、、」
男「なんでよ、俺が貰ったもん、俺がどうしようと自由でしょ」
神様「自由だけど、、、売るってこと自体を、、、私に言っちゃう?」
男「言うよ、正直者だもん。こんな鳴らない金や銀のウクレレにしておいても無駄でしょ、それだったらこの金や銀を粉々にして再利用する業者さんに売ってあげたほうが世のためでしょ」
神様「粉々にて」
男「知らねぇよ、粉々にするかどうかは落札者の自由でしょ」
神様「あぁそうだよねぇ、、、どうしよう」
男「どうしようじゃねぇよ、男が一旦、あげるって言った事撤回するのか?神様ってのは嘘付きか?」
神様「いやいやいやいや、嘘はつかんよ、神様だもん」
男「じゃぁ、くれるんだね?」
神様「あげるけど、、、、そのヤフオクってのは」
男「売るよ、これで売らなかった俺、嘘つきになっちゃうじゃん」
神様「そ、、、そうなりますか」
男「なりますねぇ」
神様「、、、、、」
男「ってかさぁ、あんたがずぶ濡れにしたウクレレも弁償してよね」
神様「いや、これは、このまま」
男「ずぶ濡れにしたの誰?」
神様「、、、、、、、、私です」
男「じゃぁ、金のウクレレと、銀のウクレレと、元のウクレレ代3000円ね」
神様「え?これ3000円なの?」
男「なんだよ、文句あんのか?嘘ついて10万円って言えばいいのか?」
神様「いや、嘘は駄目だけど、、3000円のウクレレで金と銀のせしめて、、、、」
男「せしめて、って何だよ、あんたがくれるって言うから、嫌々貰ってやるっつてんだよ」
神様「んな、嫌々て」
男「しょうがないからヤフオクで売るんだよ」
神様「別に無理して貰ってもらわなくても、、、」
男「それじゃぁ、あんたを嘘つきの神様にしちゃうだろ?いいのか?俺は正直者だから、言いふらすぞ?湖の神様は、本当は嘘つきの神様ですよー、金のウクレレくれるって言ったのにくれないんですよーって町中歩くぞ」
神様「そ、、それは勘弁してください」
男「だろ?だから、あんたも正直者でいたかったら、俺に2本のウクレレと3000円を渡すしかないんだよ」
神様「はぁ、、、、」
男「良かったなぁ、正直者で居ることができて、これがもし相手が俺じゃなかったら、黙って3本のウクレレを貰って帰って、ヤフオクで売っちまうかもしんねぇよ、それは悲しいだろ?」
神様「まぁ、そうですけど」
男「俺だったから、あんたは正直者でいられるんだよ」
神様「正直者って大変ですね」
男「大変だよ、正直者は。でも、良かったなぁ。俺が相手で。」
神様「ううう、、、、、」
男「ウクレレを落としたのが俺で、あんた、得したなぁ」
神様「うぅううううううう、自殺したくなってきちゃった。。。」
男「あんたはイソップか!ちゅうの」









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Last updated  2011.01.27 15:22:25
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