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『キメラの勾玉』NARUTO-ナルト短期連載小説
※サスケ奪回任務後。 予告編はこちらから 初めから読みたい方はこちらから ※通常更新履歴は日記にて記載しているのですが、連載中はFreepage List(フリーページ)「更新履歴(仮)」に記載します。 第9話「呪印の力」 「ふぅ……。とりあえず一つ片づけたな。五代目がなんとかしてくれっだろ」 シカマルは、首をこきこきとひねりながら、木の陰から姿を現した。 「シカマルくん! これはいったいどういう――」 「オレたちでは敵わないから、唯一里に残っている強豪な戦力を持つ五代目のところへヤツを行かせた。そうだな」 リーをさえぎり、ネジが確信を持った目で言った。 「ご名答」 シカマルはにっと笑うと、枝の上に立つサスケを見上げた。 「よう……久しぶりだな。サスケ」 サスケは、シカマルを見下ろした。 「よぉシカマル。中忍ベストか。ずいぶん出世したようだな。まぁ、今のオレにはそんなものは必要ない。力があればそれでいい……」 サスケはフンと笑うと、枝から門へ一直線に飛んだ。 「ネジ! リー!」 シカマルの声と同時に、二人はサスケを押さえつけた。そこへシカマルが影真似の術でサスケをとらえる。 「サスケ。お前にはお前の都合があるんだろーけど、こっちはこっちであるんだよ」 「……何があるってんだ」 「お前を連れ戻すこと。もう二度目だ。今度は任務じゃねーけど、絶対失敗できねーんだよ。それがみんなの希望でもあるしな」 サスケは、バカにしたように笑うと、呪印を解放させていった。 「やはりこの里は甘ったるいぜ。さっさと抜けて正解だったようだな」 「へっ、なんとでも言いやがれ。いくらお前でも、三対一で勝ち目はねーぜ」 「それはどうかな。今のオレはお前らとはレベルが違う。オレは特別だ」 サスケはシカマルに余裕の笑みを見せると、状態2へと変化していった。 「やべぇ! 例の変化だ! ネジ、リー、気をつけろ!!」 「分かっている」 「全力を持ってサスケくん、キミを止めますっ!」 ネジとリーはサスケを攻撃し始めた。ネジの柔拳、リーの蹴りが動けないサスケに次々と襲いかかる。だが、完全に状態2へと変化をとげたサスケには通じなかった。 「こ、これは……」 「大蛇丸の呪印の力がこれ程までとは……!!」 ネジとリーは驚愕した。 「くそっ! もう限界だ」 シカマルは影真似の術を解いた。その瞬間、サスケはネジの腹を殴り、リーの背中に蹴りを入れる。二人は地面にどしゃりと倒れ込む。サスケは里内へ走り込んでいく。ネジとリーが立ち上がろうと必死だったが……。 「やめとけ……。追うな……」 シカマルが、低い声で止める。 「何故止めるんです!」 リーは怒鳴りながら立ち上がった。ネジもふらふらの体でサスケを追おうとする。 「追うなっつってんだろ! 隊長はオレだ!!」 シカマルは、驚くほど大きな声で怒鳴った。ネジとリーは思わず足を止める。 「もう誰も……死ぬ目にあわせたくねーんだよ……」 シカマルは、独り言のようにつぶやいた。 ☆次回予告☆ 綱手vsザキラ!! リー『シカマルくん! 本当にサスケくんを追わなくてよいのですか!?』 人気blogランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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