『キメラの勾玉』NARUTO-ナルト短期連載小説
※サスケ奪回任務後。
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※通常更新履歴は日記にて記載しているのですが、連載中はFreepage List(フリーページ)「更新履歴(仮)」に記載します。
第12話「木ノ葉の火の意志」
里の門前。立ちつくすシカマルに、ネジは静かに歩み寄った。
「先だっての闘いで、オレたちは重傷を負った。特にオレと、お前の親友であるチョウジは、生死の境をさまよった。それが……トラウマとなっているのか……?」
ネジの静かだが深い声に、シカマルの体はかすかに反応した。
「確かに、仲間の命を優先することは小隊長として必要なのだろう。お前が中忍試験に合格したのも、その冷静な判断力を買われたからなのだと思っている。だがシカマル、お前は一番大切なものを忘れてやしないか」
「一番……大切なもの……?」
そのときリーが、シカマルの肩をポンと叩いて笑った。
「それは、木ノ葉の火の意志です!」
「火の意志……。里を守ろうとする強い意志……」
シカマルは、ぼんやりつぶやく。
「三代目が……遺していった……」
ネジは空をあおいだ。
「シカマル。オレたちは誰も死なない。だから臆することなく指示を出せ」
「そうですよシカマルくん! 今回はみんな一緒です! だからだいじょうぶです!」
シカマルは伏し目がちに何か考えていたが、ふいに顔を上げた。
「さすが一期上のアンタたちが言うことは違うぜ。んじゃ早速次の作戦だ!」
シカマルは、皆にすぐさま的確な指示を与え始めた。
☆次回予告☆
里の危機にカカシは……!
ネジ『オレたちは死んだりなどしない』
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