『キメラの勾玉』NARUTO-ナルト短期連載小説
※サスケ奪回任務後。
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※通常更新履歴は日記にて記載しているのですが、連載中はFreepage List(フリーページ)「更新履歴(仮)」に記載します。
第23話「選択」
「ナルト! ヒナタ!」
駆けよったシノはすぐにナルトからヒナタを下ろし、蟲で解毒治療を始めた。
「みん…な……」
ナルトは呆然とした。下忍たちは皆チャクラを使い切って倒れている。特にサスケの相手をしたネジとリーはひどい傷を負っていた。
「ナル…ト……。やっ…と、来た……か……」
「シカマル!」
ザキラを影首縛りの術で押さえつけていたシカマルは、息も絶え絶えに言った。もう影も押し返されかけ、それでもシカマルは命を削るように無理矢理チャクラを放出している。
「マガ……タマ……」
「うぐっ……」
ナルトの勾玉に反応したザキラは、力をふくれあがらせた。シカマルは必死で体をガクガクさせながら抵抗する。が、その力は弱く、ザキラの体からわずかだが毒気が漏れ始めている。
「ナル…ト……。悪ぃ……。コイツを止めるのは……そろそろ……限界…だ……。いーか……よく聞けナルト……。オレたちの任務は……里を守ること……。けど同時に……サスケを連れ戻す……って、全員で決めた……」
シカマルの影は、どんどん押し返されていく。シカマルの目の下は黒いクマがあらわれ、辛そうに浅く息をしながら、徐々に弱々しくなっていく声でナルトに語り続ける。
「両方……成し遂げたかった……。けどナルト……。もう……どっちかしか……出来ねぇ……。どっちを選択するか……お前なら分かるな……。ナルト……」
シカマルはその言葉を最後に、気を失って倒れた。
「シカマル!」
「今のお前に仲間の心配をしている余裕があるのか?」
シカマルへ駆けよろうとするナルトをさえぎったのは、サスケだった。
☆次回予告☆
シカマルの言葉の意味は……。そして対に決着の時!!
ガイ『友情と里どちらを選択するか……。青春とは時に辛いものだ!』
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