『キメラの勾玉』NARUTO-ナルト短期連載小説
※サスケ奪回任務後。
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※通常更新履歴は日記にて記載しているのですが、連載中はFreepage List(フリーページ)「更新履歴(仮)」に記載します。
第27話「その日の空はどこまでも青く」
綱手に治療をしてもらった皆は、立ち上がる。新米十一人は輪を囲む。ナルトがニシッと笑って手の甲を輪の中に差し出す。皆は一人一人、手を重ねていく。最後にシカマルが手をのせて、真剣に一人一人の顔を見つめ言う。
「いいか。今のオレたちじゃ技術・経験・力……どれをとっても未熟すぎる。各自修業して自分に自信がついたそのときは……」
シカマルはナルトに視線を送り、ニッと笑う。ナルトは元気良く笑いうなずく。
「そのときは、みんなで一緒にサスケを連れ戻しに行くってばよ!!!」
シカマルは軽くうなずくと、一番上にのせた手をグーにして、重なった皆の手の上をポンと叩いた。みんなは、確信を持って笑いあった。
木ノ葉の里の小さな戦士たちに、確実に火の意志が宿っている。綱手とカカシは、その光景をあたたかく見守った。
その日の空はどこまでも青かった。青はサスケに、よく似合う。
いつかナルトは、仲間たちは、空を追いかけるように再びサスケを探し追い求めるだろう。それはまた、遠い未来。小さな忍たちが成長し、木ノ葉の里の忍として頼もしき戦力となったときの話となる。
まだ小さな忍たちが誓い合ったこの日の約束は、誰一人として忘れることはないだろう。この青い空と一緒に。それは希望にも似た光となり、それぞれの胸に輝くだろう。
☆次回予告☆
忍たちの新たなる道。最終回です。
自来也『さてナルト。そろそろ本格的に修業するかの』
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