テンテンお誕生日おめでとう(*^_^*)
テンテン「ちょっと! 私の誕生日いつだと思ってるの!?」
3月9日ですごめんなさい^^;
で、では、今日はテンテンお誕生日記念小話です。
『私の班の仲間たち』(ガイ班※テンテン主役・シリアス)※テンテン語り
私の班は、なんだかすごい人たちが多いと思う。
ガイ先生。熱血バリバリ濃ゆい人。いい年して、いっつも青春のまっただなか。
リー。ガイ先生に心酔してる…っていうか、もう信者ね。二人の師弟愛は誰にも邪魔できないわ。
ネジ。そんな二人におかまいなしに、冷静……。ううん、そっけないっていうのかな、ああいうの。
そんな三人と組んでやってきた私。
ガイ先生やリーが、ネジも、私のこと大切にしてくれること分かってる。
私も、みんなが大好き。だからいつも笑顔でみんなのまとめ役。
だけど、弱い自分は嫌いだからみんなの前では言わないけれど。
ホントは、時々辛くなる。
たいした取り柄もなく、ネジやリーに追いつけない私。
守られてばかりの私。
それでもみんな優しくしてくれるから。
だからね。
リーに命かけるほどの師弟愛を降り注ぎながら、ときどきネジを済まなそうな目で見るガイ先生を。
日向の分家として生まれたためにお父さんを亡くし、凍った心がまだ溶けきれずに心を許すことに慣れていなくて寂しさを抱えてるネジを。
努力で天才を越えるのだと頑張って頑張りすぎて自分を追いつめて、傷ついてばかりいるリーを。
せめて私が守ってあげたい。体は守ってもらっているから、心は守ってあげたい。
「先生! ネジや私を濃ゆい青春にまきこまないでよね!」
「リー! 無茶しすぎないでっていつも言ってるでしょ!」
「ネジ! 黙ってないでたまにはなんか話してよ!」
こんな言い方しか出来ないけれど。
それでも、すまんとか、すみませんとか、ああとか言う意外なほど私に素直なみんなに。
笑顔を贈る。
「テンテンがいてくれて、本当に良かったです!」
誕生日の今日。任務終了後突然そんなことを言い出したリー。
「テンテン。お前はオレたちにとって大切な仲間だ」
クールな表情をくずさないまま、柄にもないコトを言い出すネジ。
「誕生日おめでとうテンテン。誕生日の祝いというものは、生まれてきて生きてきて、ここにいてくれることを感謝するものだ。お金や物なんかより、気持ちが大切なのだ。テンテン、お前はオレたちの班の宝だ!!」
相変わらず青春いっぱいのガイ先生。
そんな言葉にだまされないわよ、私、新しい服とかほしかったのに……と言おうとしたけれど。
涙があふれて、言えなかった。
ありがとう、みんな。この班になって、ガイ先生とネジとリーと一緒の班になって、良かった。
大好きだよ。
そうしてまた今日も、みんなを叱咤激励して。
そして笑う。
不器用で上手く笑えないネジの代わりに。
頑張りすぎて笑う暇のないリーの代わりに。
安らぎの灯火を上手くつけられない先生の代わりに。
☆あとがき☆
テンテンのお誕生日記念小話です。テンテンのお誕生日は3月9日なのですが、日記にて小説を連載中だったため遅くなりました。
テンテンは、あの個性豊かなガイ班で結構大変だと思うのですが、テンテンだから上手くみんなをまとめられるし、お姉さん的存在であり、すごいと思います。でも本人は、たまに疲れてしまうのかなぁ、とか、ネジやリーがすごすぎるから劣等感をもっていたりするのかなぁと思って書きました。でもきっとみんな、テンテンの存在を大切に思っていると思います。
テンテン、いろいろ大変だと思うけれど、これからも頑張ってね!
テンテン『ホントあの人たちと付き合っていくのは大変! えっ? ネジやリーと一緒にいられてうらやましいですって?』
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