企業戦士の戦場
私は帰国子女でもなんでもないけど、「いやだなぁ、日本の会社って。。。」って思うことが多々ある。。今もそんな中にいる。ま、日本社会ほどじゃないだろうけど、多少は海外の会社でも、残業が大変、とかそんなこともあるだろうね。でも、やっぱり多くは自分の時間を大事に出来るシステムだったりするイメージがあります。私がオーストラリアの会社に勤めたときはそうだったよ。ボスも何も言わないし。仕事上、別に残業する必要もなかったけど、しなきゃいけないときはきちんと残業代が出ていたし、こういうのが私の理想!って思ったものだ。休日とか祝日は時給がダブルとか、トリプルとかになるのね。労働者の権利が守られている気がした。でも、私が勤めているのは日本の営業会社だから。欧米の営業の会社って、多少は日本と似ているところもあるのかしら?いくら権利を主張したくても、「日本の営業会社」では通用しないんだよね。。分かっているんだよ。そんな事はさ。物分りのいい、いい子ちゃんだから。押さえ込まれるままに抑圧されてきたからね。「これだから日本の会社は。。!」って心の中で毒づくの。########################私のはいるちょっと前に入った女性の営業マンがいる。中学生の息子と暮らすお母さんなんだけど、彼女は営業の中で、というか会社の中で浮いている。。。。らしい。私の新人だからいまいち分からないのだけど、最近その内容が分かってきた。私は別に嫌いではないのだけど、悪気はないのだろうけど、一言多いタイプだし、「は!?」って思うことを人にうっかり言ってしまう鈍さがある。それに気づいていないんだろうって言うことには私でさえも気づいていたのだけど、やっぱり、彼女が当たるクライアントは毎回のようにクレームになるのだと聞いた。多分、営業に大事であろう「会話」が成り立たないからじゃないかなって思う。彼女が本社に当てて「不平不満」のメールを出していた事実が知れ渡った。書いた本人が特定されてしまった。それを彼女が理解しているかどうかは分からないけど、常に不満があるようで。私のところに来て、愚痴っていた。「あれ?今日は営業に出ないんですか?」と聞くと「外に出してもらえないの。。」「じゃあ、何やってるんですか?」「。。。練習」「練習!?なんのですか?ロープレか何かですか?」「しゃべる練習。。。」何だよ、それwでも、彼女にはそこから必要なのだというのがみんなの意見みたいで。。。一応元営業だった私としては彼女の肩を持ちたい気持ちもある。「私ロープレって嫌いです><」「でもここでしゃべれなかったらお客さんの前でも喋れないからって課長が。。」私は本番に強いタイプで、プライドが高いから身内の中で恥をかくのは、とっても嫌だ。wだから、「実践から学ぶ」が信条。ロープレなんて大嫌いだわ。でも、それはある程度の知識があった上じゃないと機能しないのだろうけど。。彼女には機能していないというのが、会社の考えらしい。昨日支店長と彼女が話し合いをしている場に居合わせてしまった。。「なに?何か面白くないことあるの?」と支店長が怒りを隠していった。「いやぁ。。。」と彼女は始めたけど、私はわが耳を疑ったよ。言う言う、不満。lol車を与えてもらえないとか、外に出してもらえないとかなんだけど、彼女は当然の権利として訴えているんだけど、やっぱりそこには大きなずれがあって、私にもかばいきれない違和感を感じた。権利を主張したい気持ちは私の中にも強くある!「オーストラリアの会社じゃ、こんなことってなかったわ!」って心の中で思うたびに、(私は帰国子女か何かなの!?)と自嘲的に呟いて、自分の仕事を振り返る。(帰国子女が日本社会では嫌われるという理由が分かるわ。。っておもいながら。)ここは日本。私は日本人の企業戦士だわ。そして、思うの。オーストラリアにいった事は私の中で大きな経験になった。でも、一度社会に出てから行ったから、それが私には良かったんだって。これが10代だったり、大学生とか、卒業したての時分なら、今とは違うことを思っただろう。違うことに大きく影響を受けることもあったのかもしれないけど、今のようにどこか冷静に物事を捉える力は当時はなかったから、別の部分で大きく感化されて帰ったかもしれない。うまく言えないけど。。。帰国してから「どうだった?」って聞かれてもうまく答えられなかった。だって学んだことや感じたことは私の感覚の中にだけあって、具体的には言葉にならなかった。大きすぎたのかもしれない。でも、私は日本での経験があってこそ、日本人である事実の上で、オーストラリアの経験を生かすことが出来るって思ったし、これからも生きてくるんだって思う。どっちが良いのか分からないけど。彼女のように権利を主張することも必要かもしれない。でも、やっぱり社会の歯車によって回されている私たちは歩調を合わせることも大事だし。。「世の中てこんなものだよなぁ~」って日本の社会だけで働いてきた人なら思わなくて良い、知らなくて良い感情が私の中にあるのは、時に複雑な思いを与える。怒りとか空しさとか、虚無感とか。同時に「日本てやっぱり狭いよねぇ」って思うし。。中学生の息子を持つシングルマザーは多分辞めさせられるべく追い詰められていくんだろう。私にはどうしてあげることも出来ないし、私自身彼女は別の仕事を探すべきだと思う。建築の営業って簡単じゃないから。。。それを知っている私は、初めてあったときから疑問に感じていたし。。。それを噂する第三者も嫌だけど、今は様子を見守ることにします。