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カテゴリ:感想
先週図書館で借りてきたはやみねかおるさんの『僕と先輩のマジカル・ライフ』読了しました。
M大学に入学した井上快人。快人の幼なじみで霊能力者の川村春奈。快人が入居した今川寮に住むオカルト趣味の奇人長曽我部慎太郎先輩。3人が巻き込まれてしまう、というかわざわざ巻き込まれる謎を解き明かす連作短編集。 はやみねさんは初読で、ジュブナイル・ミステリで有名な作家さんだと認識していたのですが、今作は大人でも十分に楽しめるミステリでした。霊を扱う点、春奈や長曽我部先輩をはじめとするキャラクター、そして先輩の胸の紋様など、随所にジュブナイル風味の味つけは見られるのですが、まったく気になりません。もっとも、この味つけなしには物語が成立しないのですが。 収録されているのは「騒霊」「地縛霊」「河童」「木霊」の4編。どの作品もジョークのように思っていたものが結末で伏線として回収されたり、快人の推理を長曽我部先輩がひっくり返したりと楽しませてくれます。読みやすいので、文字が嫌いな中高生には特にお勧めです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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