363888 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

積んどく? 読んどく?

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Profile

shiba_moto

shiba_moto

Calendar

Category

Favorite Blog

うたたね通信社 ~… 山村まひろさん
Hard-boiled or soft… クロフネ9627さん
片手に吊革・片手に… もりのゆきさん
yanyanの日記 ya226さん
あたまのなか 三日ぼうず3さん

Comments

shiba_moto@ Re:???(05/08) 通りすがりさん >氷室さんは永眠なされ…
通りすがり@ ??? 氷室さんは永眠なされてます。
shiba_moto@ Re[1]:野村美月 『“文学少女”と死にたがりの道化』(06/14) Neko月さん、こんにちは。コメントありが…
Neko月@ Re:野村美月 『“文学少女”と死にたがりの道化』(06/14) 深い。 面白い。 はまる。 読む。 サ…
shiba_moto@ Re[1]:土橋真二郎 『ツァラトゥストラへの階段3』(09/12) しばたさんへ コメントありがとうござい…

Freepage List

2007.11.24
XML
カテゴリ:感想
 糺ノ森に住む下鴨家は狸である。狸の頭領・偽右衛門だった父の死後、その威光が薄れゆく中で偽右衛門の座を争う長兄矢一郎と叔父夷川早雲。「阿呆であることがすべて」な矢三郎は、往年の力を失った師匠・天狗の赤玉先生や半天狗の弁天に翻弄される日々。おまけに狸鍋を食さんとする金曜倶楽部の魔の手が迫る。果たして、金曜倶楽部から逃げ切れるのか。そして、夷川一族との対決の行方や如何に・・・

 モリミーワールド全開のファンタジックタヌキストーリー。
 読み出した当初はこの物語の設定にひどく違和感を覚え、なかなか読み進めにくく感じました。それは、今まで読んできた森見作品があくまで人間を主人公にした阿呆な物語であったのに比べ、『有頂天家族』が狸を擬人化にしたようなファンタジーであったことを受け入れがたかったのでしょう。もともとあまりファンタジー寄りの物語は読まないので。
 まあ、読み慣れてくれば作者の思うツボ。狸に化かされたようなおもしろさでした。

 毎度毎度の「クタバレ!」「おまえらひとり残らず身の程を知れ!」 なんてセリフもさることながら、狸に天狗そして人間が入り混じった乱痴気騒ぎのおもしろさが最高。達磨のような小さいものだけでなく、偽蕎麦屋や偽叡山電車なんてものにまで化けてハチャメチャな展開なのです。『夜は短し歩けよ乙女』の時にも思ったのですが、やはり『うる星やつら』のような物語が好きな方なら十分に楽しめることでしょう。
 また、かわいらしい毛玉たちが何匹も出てきますが、中でも矢三郎の元許婚・海星のツンデレ(?)ぶりは随一のかわいらしさ。
 人間が主人公でない分、今までの作品よりも一般受けするかもしれませんね。早くも第二部が楽しみ。
 とにかく「面白きことは良きことなり!」という言葉で、この阿呆な文章も終わりにします。
2007年11月22日読了





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007.11.24 21:14:34
コメント(0) | コメントを書く
[感想] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.