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Neko月@ Re:野村美月 『“文学少女”と死にたがりの道化』(06/14) 深い。 面白い。 はまる。 読む。 サ…
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2009.04.21
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カテゴリ:感想
 京都を襲った大地震による地下にできた大迷宮への怪物の出現。それは怪物を倒し、換金することで得られる大金目当てで、地下探索の志願者を全国から数多く集めた。真壁啓一もそのひとり。東京に恋人を置いてやってきた。だが、そこは死亡率14%という、死と隣り合わせの世界・・・

 評判どおり、おもしろかったです。
 もともとはWeb上で『和風Wizardry純情派』として発表された小説。Wizardryについてはプレイしたこともないですし、あまり知らないのですが、十分に楽しめました。知っていたらもっと楽しめたことでしょう。

 とにかくシビアです。この常に死と隣り合わせという状態が。探索者たちはどんどん死んでいきます。それは読む前に想像していた以上です。ゲームとは違うから、死んでも生き返らないし、彼らの人生にリセットボタンはありません。
 しかし、注目すべきは人が死ぬことではなく、そんな状況下でこの現実をどのように受け入れるかということ。この感覚がけっこうリアルで、非日常を強く演出しています。

 ある日ね、お店に来なくなるのよ。明らかに私のシフトにあわせて缶コーヒーを買いに来ていた人が。

 一般人と探索者、あるいは日常と非日常の関係を映すこの言葉がとても印象的でした。

 物語はチーム笠置町の戦士真壁を主人公にしていますが、彼やその身近な人物だけでなく、時にはまったく関係のないような人物までもが語り手となり、さながら群像劇の様相。その中には迷宮街の典型例として死を表現するために登場したものもいれば、今後重要な鍵になりそうな人物もいたりと様々。こういった、本筋に直接影響をしないようなところでも楽しませてもらいました。こういった形で登場人物はとても多く、それは人物紹介で対応できないほど。

 残念なことがあったとすれば、ところどころでの視点の移り変わりにちょっとした違和感が覚えたことでしょうか、
 どうやら物語は上中下巻の模様。できることなら3冊続けて一気に読みたかったです。
2009年4月13日読了





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Last updated  2009.04.21 18:58:21
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