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2011.08.30
XML
カテゴリ:読んだ本
2005年11月 第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞
2006年04月 産業編集センターより単行本
2009年02月 角川書店より文庫化

このごろ都にはやるもの、勧誘、貧乏、一目惚れ。
葵祭の帰り道、ふと渡されたビラ1枚。
腹を空かせた新入生、文句に誘われノコノコと、出向いた先で見たものは、
世にも華麗な女(鼻)でした。

このごろ都にはやるもの、協定、合戦、片思い。
祇園祭の宵山に、待ち構えるは、いざ「ホルモー」。
「ホルモン」ではない、是れ「ホルモー」。
戦いの時は訪れて、都大路にときの声。
恋に、戦に、チョンマゲに、若者たちは闊歩して、魑魅魍魎は跋扈する。

京都の街に巻き起こる、疾風怒濤の狂乱絵巻。
都大路に鳴り響く、伝説誕生のファンファーレ。
前代未聞の娯楽大作、碁盤の目をした夢芝居。
「鴨川ホルモー」ここにあり!!

(裏表紙 紹介文より)


紹介文を読んでもさっぱりわからないので内容を少し。(笑)

合戦だの魑魅魍魎だのが出てきますが、時代は現代の京都。
主人公は二浪して京都大学の新入生となった安部。

葵祭の帰り道、安部は「京大青竜会」というサークルから勧誘のビラを受け取る。
貧乏学生で食費にも不自由していた安部は、ただ食いを目的として新歓コンパに参加。
サークルには全く興味がなかったが、同じくコンパに参加していた新入生・早良京子に
一目惚れしてしまい、入部することに。

京大青竜会は「ホルモー」という競技を行うサークル。
ホルモーとは10人1チームで、1人が100匹の式神(全員で1000匹)を指揮し
他チームと式神を戦わせる合戦形式の競技。
チームは全部で4つあり、京都大学青竜会・京都産業大学玄武組・立命館大学白虎隊・
龍谷大学フェニックスとすべて京都の大学のサークル。

この特殊かつ伝統ある戦いに、半信半疑ながら安部が巻き込まれていく、という話です。


通常の人には見えない式神を使って現代で合戦なんて、すごく面白い素材だと思うんですが、
何だか盛り上がらないんですよねー。(-_-;

まず、ホルモーについての説明が具体的にされるまでに前半の1/3くらいが経過。
特殊な伝統による先輩達の秘密主義によるものなんですが、それにしても長過ぎ。
半分くらい経過してようやく合戦開始。
しかしその合戦も気合いが入って盛り上がってくるのは終盤に入ってから。
最後まで読んでようやく良さがわかる話という感じで、我慢が必要でした。

更に、私は主人公と感覚が合わず、そのせいで共感しにくく
9割くらいをイライラしながら読みました。
主人公の青臭い恋愛感情とか、根拠のないプライドとか、大学生らしい愚かしさに
もう少し可愛げがあればなあという感じ。
ホルモーを通して変わっていく成長物語でもあるので、最後はよくなるんですが、
本当に最後だけって、ちょっとうーん・・・もう少し早くから楽しませて欲しいよ。(^^;

妖怪って好きな素材だったので、かなり残念。
身長20cm程度の見た目が小鬼ふうの式神達がきゅうきゅう、きゃうきゃう言いながら
わらわら駆け回ったりしている様子は可愛かったです♪



以下、ネタバレとなりますのでご注意ください。























この主人公、終盤になり成長するまで、あまり魅力的な人間像じゃないんですよね。(笑)

『式神を使って合戦を行う』ってかなり特殊ですから、最初に先輩から聞いた時に、
あり得ない、信じられないのは当然だと思うんですよね。
でも、ある儀式を行い、実際に見えるようになる。
100匹の式神を引き連れて歩いている時に「鬼を連れ歩くなど外道に落ちたものだ」とか
思っているのが、何だかなあという感じでした。
この期に及んで思い切りが悪いというか、「外道に落ちた」という言い方が
何を気取ってるんだろう、ムダにプライドが高いのかしらって感じ。

ただ、主人公の一人称で進む小説で、地の文でもそういう印象を受けることが多かったので
作者の表現の問題かもしれません。
作者が京大出身とあったので、もしかしてこれが京大カラー?とも思いました。
京大出身の人に怒られそうですけども。

鼻フェチで、早良京子に一目惚れしたのはその鼻の形が美しかったから。
フェチはいろいろあるでしょうからいいんですが、個人的に鼻フェチはちょっと気持ち悪い。

早良京子は同じサークルの芦屋と恋人同士になってしまいます。
失恋のショックから安部は参加すべきホルモー戦をもすっぽかし、
物忌みと称して部屋に籠もってしまいます。
そして今後、芦屋と京子と一緒のチームでは戦えない、とホルモーの規定第17条を
発動させるのです。

17条というのは、チーム内の人間関係の不和等によりチームとして成立しない危機のための
救済策らしく、5人の賛同者があれば現行の1チーム10人で4チームの対戦というのを
その年に限り1チーム5人で8チームで戦うことができるというもの。
安部は友人の高村と、同チームの双子・三好兄弟と楠ふみという女子の協力を得て
17条を発動させます。

安部の芦屋に対する反発心は最初から。
ただ『鼻持ちならない』芦屋の言動というのが具体的に書かれないので
安部の勝手な思い込みとしか見えなかったんですよね。
三好兄弟や楠ふみが嫌っていたのがこれ以降で初めてわかるので、こういう点でも
説得力がない状態が長く続くんですよね。
主人公、損してる?(笑)

発動後5人は、自分達を含め各大学が使役している式神とは別の式神が『何か』を
襲っている光景を見るようになります。
『何か』は不明で、姿を見ることもできないんですが、式神に消滅させられる瞬間の
恐ろしい断末魔の悲鳴を毎日聞くことになります。
17条を発動させた賛同者のみに見える光景で、そのチームが優勝しないと
一生見続けなければならないと、知るのです。

どうあっても優勝しなければならない理由ができた主人公チーム。
団結力は高まるのですが、特別強いチームでもない。

分裂後の初戦を迎える前々日、高村が足を骨折して思うように動けなくなります。
そこであまり動かなくていい補給部隊を受け持っていた楠ふみと、
補給部隊を守る守備部隊の高村が役割を入れ替わります。

ホルモーの詳しいルールをもう少し。
ホルモーには戦闘部隊と補給部隊があります。
戦闘部隊の式神達は棍棒などでボカスカ殴り合って、ダメージを受けると
顔(実際には目鼻口はなく、鼻の部分が茶巾絞りみたいに尖っている。その絞り部分)が
だんだん凹んでいきます。
凹むと動きが悪くなり戦闘力も落ちて、最終的に(たぶん体力が0になると)
「ぴゅろお~」と鳴いて消えてしまいます。
100匹全部消滅するとその使役者は脱落で、「ホルモーーーーーーッッ!!」と絶叫。
これは叫ばなくてはならないルールというより、叫ぶまいとしても自然と込み上げてきて
我慢できないらしい。
全員が脱落するか、降参を宣言したらそのチームは負け。

で、式神が消滅する前に補給部隊がレーズンを口(絞り?)に突っ込むと体力が回復します。
いいけど、なぜレーズン?(笑)
補給部隊はいっさい戦闘はできません。
なので補給部隊を守るために、戦闘部隊の1人(100匹)が守備部隊を務めます。
10人でチームだった時は、早良京子と楠ふみが補給部隊、高村が守備部隊でした。

「ホルモー!!」という絶叫は負けて屈辱的であるという以上に、全身全霊で叫ぶために
見た目がみっともない・恥ずかしいという認識であるらしく、
女の子にそんなことをさせるのは可哀想と、戦闘部隊より全滅の危険の少ない補給部隊に
女子を割り当てているようです。

でもこの辺の感覚もイマイチ伝わりにくいんですよね。
叫び方が凄まじいとしても、人目のない深夜を選んで戦闘を実施、
見るのは事情を知っている参加者だけなのに、敗北の悔しさより恥ずかしさ優先って
???という感じ。

それはともかく、楠ふみが初めての戦闘部隊にデビュー。
そして彼女が天才的な戦術家で、自分はもちろん前線の安部&三好兄弟をも見事に指揮して
チームを勝利に導くのです。

決勝戦は青竜会同士。
安部チームと芦屋チーム。

芦屋は式神の扱いに長け、芦屋の式神は強くて『青竜の呂夫』の異名を取っています。
一方、楠ふみは『青竜の孔明』と呼ばれて、呂夫vs孔明といった風情に。

孔明の知略が勝って、芦屋の式神は全滅。
しかし芦屋は意思の力で歯を食いしばり「ホルモー!」と叫ぶのを防ぎます。
すると、他の人には見えないのですが、主人公チームの面々は
例の特殊な式神が現れて芦屋の体を包んでいくのを見るのです。
安部は「ホルモー!」と叫ばなかった場合の、恐ろしい結末を予見。
芦屋に飛びかかって、態勢の崩れた芦屋は口が開いてしまい「ホルモー」と叫ぶ。
芦屋の命を救ったわけですが、使役者同士は相手に接触してはいけないというルールがあり、
主人公チームは反則負けとなってしまいます。

優勝しないといけない主人公チーム。
しかし人間同士の競技としての裁定は負けでも、実質的にその前に勝利したと
式神的に認識された(?)らしく、恐ろしい光景は見なくなりました。

また、楠ふみが最初は無口で無愛想でさえない女の子的な描かれ方をしているんですが、
実は安部のことが好きで、17条の発動にも協力してくれていたことがわかり、
安部といいムードに。
メガネを外して髪型を変えたら、すっかり可愛い子だったというのは
何十年前の少女漫画だと思いましたが。

安部は最後のホルモー戦で仲間を信頼することを知り、憎んでいた芦屋を助けたことで成長。
異常な鼻フェチも治って、鼻で女性を好きになるのではなく、ちゃんと人としての本質を
見られるようになります。

余談だけど、私が鼻フェチを気持ち悪いと感じたのは、作者がそう書いたからなんですね。
異常性、未熟さの表現として書いた(だからこそ『治る』)から気持ち悪く感じたのであって、
たとえばこれがみうらじゅんあたりが「鼻っていいよね!」みたいに思っていたら
たぶん違和感なかったと思う。

最後はめでたしめでたしな感じ。
ただ、楠ふみが安部を好きなんだろうとか、実は優秀な戦術家なんだろうというのが
早い段階で簡単に予測できてしまうんですよね。
というか、この展開だとそれしかないよねって感じで。

ありがちな展開って嫌いじゃありません。
流れがわかっていても、その流れに沿って楽しむ爽快感ってありますから。
ただ爽快感を充分に楽しむためには、作者の技量が大きく関わってくるわけですが、
この作者にはそこまでの力はなかったみたいで、ふむふむやっぱりそうでしたかくらいで
鳥肌立つような感動とか気持ちのよい没入感とかは得られませんでした。
もう少し主人公が魅力的だったらなあと残念です。





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Last updated  2014.02.11 21:28:43
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