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テーマ:楽器について♪(3600)
カテゴリ:ニュースの話
どこかへ行っていたフルートが意外な場所から出てきたそうです。
まぁ、無事見つかったようで何より。 それにしても11:30頃にコインロッカーに預けて見つかったのがその約1時間半後。盗まれたとしたら、犯人はずいぶん早く手放したもので。換金ができないと悟ってすぐに手放したんだろうか。 楽器として考えると処分が難しい。ならば、プラチナ・金の地金として考えるとしたらどうだろうか。 最近は貴金属が高騰しているが、プラチナ1gの取引価格が4,500円程度で、金1gが2,500円前後。14金製のフルートの重さが約500g程度だそうなので、約125万。ただし、全てが金というわけではないだろうし、足がつかないようにするための鋳造に必要な費用を考慮すると、地金として考えても採算は合わないだろう。 プラチナフルートの重さは金のフルートよりも重いだろうが、鋳造コスト等を考えるとやはり採算は合わないだろうと考えられる。 となるとこの事件、犯行に計画性はあまりなかったのかもしれない。 熱狂的なファンが見境をなくして手を出した、というケース以外は。 記事の中にはそれぞれのフルートの価格を700万・500万相当と書いているものがあるけど、「時間をかけて」とあるからには購入してからある程度の年数が経っているはず。となると、減価償却の関係上、簿価としては低くなっているはずではないだろうか(山形由美が使っていた、というプレミアは考慮しない場合)。 税法の規定では、楽器の減価償却年数は5年。残存価額を1割と想定すると、時価にすればそれぞれ50万・70万程度と推定することもできる。その程度ならコインロッカーに預けてもおかしくはないとでも思ったかね。 無論、上記で書いたような地金としての価値は無視できないが、購入当時の価格で警察に届けるということはないはず(以前自分が自転車を盗まれたとき、「買った時はいくらだったか、じゃあ今は時価でこれくらいかな」という話を交番でした記憶がある。)。 まさか購入当時はそれぞれ7,000万・5,000万だったなんてことはないでしょう。 …楽器吹きの思考じゃないな、ここまでは。 「楽器への愛着」を完全に無視した内容だし(苦笑) さて。 この件についてのいろんな方のブログを拝見すると「高価なものをコインロッカーに預ける神経が分からない」「楽器を大切にしていない」「プロとしての自覚に欠ける」という批判が多い。特に自分も楽器を演奏される方はそのように思うのだろう。 自分もフルートではないが一応「端くれの楽器吹き」である。だが、実は自分にはそのような批判をする資格がない。楽器をコインロッカーに預けることはたまにあったし、何より、自分も似たよーなことをやったことがあるもんで(自爆) 自分の場合はこんな感じでした。 大学時代、自宅から最寄り駅まで自転車を使っていたんですが、その日は半分寝ながらこいでいたような感じでして。で、駅の自転車置き場に自転車を止めたときに、自転車の前かごに楽器を置いたまま電車に乗ってしまったんです。楽器を忘れたことに気づいたのは電車の中、あわてて反対方向の電車に乗って戻りました。授業はサボることになるがそんなことは言ってられません。自転車置き場に戻ったのですが、もうその時すでに楽器はありませんでした。 ただ、幸いだったのは、その自転車置き場が市が管理しているもので管理人がいたこと。管理人に聞いたら、警察に届けてくれたそうでその足で警察署へ。楽器は無事手元に戻ってきました。 ちなみに、その日受けるはずだった語学の授業で滅多にとらない出席をとったうえ、その科目を落としてしまって再履修を食らうことになったのですが、それはまあ余談。 その時以来、用もないのに楽器を持ち歩くことは極力控えるようになりました。 でも、私の知り合いにもいますよ、電車の網棚に楽器忘れてきた奴とか。 あと、何年か前でしたっけ、ヨー・ヨー・マがタクシーにチェロを置き忘れたなんてこともありましたし。 まぁ、持ち運べる楽器はできるだけ自分できちんと管理しましょう、ということで。 「置き忘れ」「引ったくり被害」「交通事故による損傷」等のリスクはコインロッカーに預ければなくなるでしょうけど、500円やそこらで買える便利・安心なんて大したもんじゃないんですから。 (オマケ) 虚構新聞へのオマージュ風に、今回の事件をネタにこんな小ネタを書いてみました。 …さすがに実名を使う勇気はないので(爆)、適宜皆様で補完してお読みください。 ここからは嘘ニュースです。 東京駅コインロッカーから ピアノ2台で3000万円 ピアノ奏者の~~~さん(x)が愛用のピアノ2台(計3,000万円相当)をJR東京駅のコインロッカーから盗まれていたことが25日、分かった。ピアノなどを預けていたロッカーに戻ったところ、鍵がないのに気づき、管理者に頼んで開けたが中は空だった。警視庁丸の内署が窃盗事件として捜査している。 調べでは、~~さんは23日午前11時半ごろ、JR東京駅地下1階にある「びゅう・スクエア」近くのコインロッカーにピアノ2台、ハープ、カーリングストーン1セット(16個)、四斗樽、本棚、スーパーファミコン、トキの剥製、耐火金庫、マグロ包丁(刃渡り約1m)などを預けた。友人と昼食をとり、前日(22日)に行ったコンサートの観客との会合や、楽器店に行く用事などを済ませ、午後9時ごろにロッカーに戻ったところ、鍵がないのに気づいた。管理者に頼んで開けたが、中が空だったため近くの交番に被害届を出した。 ただ、~~さんがピアノなどを預けた際、ロッカーを施錠したかどうかは不明。また、施錠した鍵を落としたのか、鍵を何者かに盗まれたのか、も分からない状況だ。所属事務所は「商売道具なので、相当なショックを受けている。ピアノはマネジャーにも触らせないくらい大事にしていたもの。鍵をかけ忘れることはないと思うんですが。他の物については知りません」としている。 ~~さんは、事務所を通じてコメントを発表。「2台のピアノは、どちらも時間をかけて自分の音にしてきており、大きな愛着を持っている楽器です。1日も早く自分のもとに戻り、よい音色を奏でていけることを願っております。他の物については別にどうでもいいです」と訴えている。 <続報> 東京駅で盗難のピアノ 稚内で発見 ピアノ奏者~~さんのピアノ2台(計3,000万円相当)がJR東京駅のコインロッカーから盗まれた事件で、被害品とみられるピアノが27日までに、JR稚内駅構内のコインロッカーで見つかった。~~さんが午後、稚内署で確認するという。なお、ピアノ2台以外の荷物についてはいまだ発見されていない。 同署によると、23日午後1時ごろ、稚内駅で鍵のかかっていないコインロッカーを開けた利用者が、ピアノが入ったバッグを発見。ロッカーの管理会社が預かっていたが、報道を見て26日、同署に届けた。 ~~さんは23日午前11時半ごろ、JR東京駅の地下通路にあるコインロッカーにピアノ2台を預け、同日午後9時ごろ、盗難に気付いた。警視庁丸の内署が窃盗事件として捜査していた。 ピアノが見つかったことについて~~さんは、「とりあえず見つかってホッとしている。誰の仕業かは知らないが、東京から稚内まで1時間半で目立たずにピアノを運ぶ方法を知りたいのでぜひ連絡して欲しい。他の物についてはもうどうでもいいです」とのコメントを事務所を通じて公表した。 ここまでが嘘ニュースです。 …やっぱり本家にはかなわないですな(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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