Hip-Hopにおける90年代重要人物

★Hip-Hop90年代最重要人物★
90年代のHip-Hop史に大きな影響を与えた重要人物を管理人の独断と偏見により紹介します。
尚、ここで紹介した人物以外にも多くの重要人物がいますので、それはまた気ままに更新します。

	Nas
	言わずと知れた90年代最強のリリシスト。デビューアルバム「Illmatic」は多くのヒップホップファンに『過去10年間でのベストアルバム』と言わしめるほどの衝撃を与えた。 90年代の必聴アルバムの一つである。一時期Jay-Zとの確執があり、お互いがリリックで激しく罵ったりもしたが、後に和解。現在は客演を努めるなど平穏な関係。現在でも第一線で活躍し、最新作「Untitled」は当初、「Nigga」「Nigger」というタイトルで黒人差別として様々な物議を醸した。Nas自身の意図は他にあったものの、ホワイトハウスをも巻き込んだ騒動でCDをショップに置いて貰えなくなるという最悪の事態を避け「Untitled」にやむなく変更した曰く付のアルバム。 Nas 関連作品一覧
	Jay-Z
	この人無くしては90年代のHip-Hopの躍進は無かったと言っても過言ではないくらい重要な人物。自らのレーベル『ロッカフェラ・レコード』を立ち上げデビューして以来、シーンに多大な影響を与え続けてきた。ドラッグディーラーから大手レーベルの社長まで上り詰めた彼はまさに『帝王』。０３’に一度MC引退を宣言したが、０６’にはアルバム『キングダム・カム』でシーンに復帰、現在も第一線で活躍する。また最近では人気プロデュースチーム、スターゲートとの新レーベル設立に向けて動いている。 Jay-Z 関連作品一覧
	N.W.A（Niggaz with Attitude）
	イージー・E、ドクター・ドレー、アイス・キューブ、MCレン、DJイエラからなる 90年代というより80年代に活躍した西海岸を代表する伝説的Hip-Hopグループ。そのイカツイ容姿から発せられるリアルで攻撃的なリリックが所謂『ギャングスタ・ラップ』の代名詞になり、一躍スターダムにのし上がるも、金銭面でのトラブルからメンバーが脱退していき、９１’にドクター・ドレーが脱退したことにより解散。しかし、各メンバーは現在もプロデューサー、DJ,ラッパー、俳優などとして活躍中。 N.W.A 関連作品一覧
	The Notorious B.I.G.
	jay-zと同じく（高校の同級生でもある）麻薬ディーラーだった頃からそのカリスマ性でメキメキと頭角を現し、地元ではフリースタイル・ラップキングであった。９４’に『レディ・トゥ・ダイ』でデビュー、このアルバムは西海岸が主流だった当時、東海岸の風をシーンに吹き込み、屈指の名作としてその名をしらしめることとなる。このアルバムのリリース前から２パックと親交を深めていたが、同年に２パックが狙撃され、現場にいたビギーらに疑いをかけた事から関係が激悪化。ついには９７’セカンドアルバムリリース前にビギーが何者かに狙撃され、その短い人生に幕をおろした。２パックとビギーの事件はどちらも未だに未解決で、Hip-Hopが生んだ史上最悪の出来事として今日まで語り継がれている。 The Notorious B.I.G. 関連作品一覧
	2Pac
	ﾌﾞﾗｯｸﾊﾟﾝｻｰ党の両親をもつNYハーレム出身のラッパーで、警官を狙撃したり、女性軽視の歌詞などで名誉毀損で訴えられる。 5発の銃弾に被弾する事件に巻き込まれ奇跡的に生還するなど伝説は多い。 95’にはファンに対するレイプ疑惑で4年6ヶ月の判決を受けるも、刑務所内でドクター・ドレー率いる「デス・ロウ・レコード」と契約。その保釈金で釈放。その後、東と西の抗争が激化。ついには96’マイクタイソンの試合観戦後、横付けされたキャデラックより4発の銃弾を浴び25歳にして人生に幕をおろす。ビギーと並び、Hip-Hopの東西抗争の被害者となり今も多くのアーティストに影響を与える。 2Pac 関連作品一覧
	Dj Premier
	ラッパー、Guruと共に「ギャングスタ」のDJとして80年代後半からシーンに登場。 92'の『Dalily Operation』が彼らの最高傑作として挙げられているが、プレミアはDjとしてシーンに多大な影響を与え続けた。その功績として最も大きいのが、フリップ、チョップと言われる手法を極限まで追求してサンプリングの可能性を大きく広げたこと。さらにはネタのジャンルも大きく広げ、スクラッチも巧みに取り入れたプレミアのトラックメイキングセオリーは 90年代のHio-Hopシーンの一つの基盤となるほどの影響を与えた。 Nas,Jay-zなど大物からアンダーグラウンドまでその活動は幅広い。 Dj Premier 関連作品一覧
	Eminem
	幼い頃から貧困に育ち、友達も出来ずいじめられて自殺未遂までしていた彼は自然とアフリカ系アメリカ人と親しくなるようになる。いくつものMCバトルコンテストに出場し、圧倒的黒人優位の中、白人として果敢に挑戦し続けた。ラジオ番組でのフリースタイルがドクタードレーの耳にとまり彼のレーベル「アフターマス・エンターテイメント」と契約 99'に「The Slim Shady LP」でメジャーデビュー。600万枚を超えるセールスを記録、一躍スターに。また彼は同性愛者を揶揄したり、大統領を批判したり、アーティストを揶揄したりとその問題発言で常に世間の注目を集めている。また半自伝的映画「８Mile」の出演により、日本でも爆発的な人気を集めた。「D12」という地元デトロイトの仲間とのHip-Hopユニットにも参加している。 90年代後半から現在に至るまで彼ほど成功した白人Hip-Hopアーティストは他にはいない。 Eminem 関連作品一覧