カテゴリ:健康~こころとからだ
学生時代に「今日はちょっと贅沢なものを食べよう」といって、麻雀仲間と背伸びして入る店があった。
その名は「つばめグリル」。 昨日、1年ぶりくらいに店に入った。 季節メニューのカキフライも捨てがたく、和風ハンブルクステーキも捨てがたい。何にしようか迷ったのだが、結局つばめハンブルクステーキを頼んでしまった。 つばめハンブルクステーキはランチで(学生時代の)当時1100円くらいで提供されていただろうか。今は1380円。デフレが長く続いていたからほとんど値上げされていない。学生時代は時給700円台のバイトがほとんどだったから、メインを頼んでサイドメニューを1つ2つ頼むと、あっという間に3000円近くいってしまう。 昔の3000円は、本当に高かった。夏目漱石のお札3枚を手に握りしめて、清水の舞台から飛び降りる、そんな気分だった。本当にとびきりの大切な時間に、気の置けない仲間と贅沢をする。そんな店だった。 私は飲食が大好きだが、なぜ好きかというと、味もさることながら「それを食べたときの記憶」が蘇り、快感が倍化するからだ。脳内でも食事をとっている気分になる。五感以上をフルに使っている感覚に陥る。 死ぬときに銭は持っていけないが、死ぬ直前までは記憶だけは持っていける。だからこそ銭は楽しい記憶を作るために使う。誰が何と言おうと、私の金は私のもの。だからそういう遣い方をしたいなと思う。 つばめグリルではランチにトマト1個をまるごと使ったファルシーサラダがついてくるのだが、これが好きで好きでたまらなかった。今も変わらず、同じ組み合わせで出てくるのが嬉しい。 そしてメインのつばめハンブルクステーキは、ハンバーグを包むホイルを、真ん中からナイフで裂くのではなく、はじっこに折られたところからゆっくりはがすのが私の所作。包みがようやく空いたとき、湯気がほわーんと出てくる瞬間がたまらなくいい。見ているだけで心も身体も、ほっこり。 あっという間に平らげて、あああ、ついついワインなんかも頼んでしまっていたから、店員さんに思わず言ってしまった。 「すみません、カキフライもください」(爆) 「追加で豚肉の前菜の盛り合わせも」 なんか、すごい量を食べてしまった…。 いい気分でお店を出ると、行列ができている。次の入店を待つ行列の先頭のグループは大学生らしき格好だった。 昔の私のように、仲間とハンバーグを囲んで、楽しい記憶を作るのだなーと思った。 いい金曜日だった。 <お酒メモ> 1月20日金曜日 モンテス シャルドネ フランス 白 2/3本 マゼランルージュ 赤 グラスで2つ 蒼空 美山錦 1合半 ど(山本) 1合 飛露喜 特別純米 生 半合 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
此方関西にも個人で営まれていた昭和を感じさせる老舗が沢山ありましたが、経営者の高齢化や不景気の為に随分と減りました。こういったお店が減っていくのは寂しい限りですが、此れも時代の流れでしょうか…
雅さんご推薦のつばめグリル。昭和の良き雰囲気を感じさせるお店ですね。 もし東京に行く機会があれば訪れてみたいです。 今日はとても寒い日となりました。 まだお体の方が万全ではない様ですが、ご自愛くださいね。 (2017年01月23日 17時09分20秒)
キンフクロウさん、こんにちは。
つばめグリルって関西にはないんですね。先ほど検索してみてはじめて知りました。伊東のハトヤホテルを関西の方はまったく知らないのと同じですね。 「牛たん ねぎし」同様、古きよき老舗の味、機会がございましたらぜひに味わってください。 (2017年01月25日 17時06分49秒) |
|