カテゴリ:その他
2日間にわたる安倍総理の訪米は、連日のニュースでかなり時間を割いて報道されている。おおむねどこの局でも「日本の大成功」として成果が喧伝されているが、私はどうもその見方に懐疑的だ。
日本を油断させて、トランプ陣営が考えている以上のギフトを、日本から引き出すための「おもてなし」なのではないかと思うのだ。 安倍総理がかなり頬を緩めてニタニタしているのも少し気になった。個人的にはトランプ大統領に嫌われていないかもしれないが、実業家は「好きか嫌いか」を別にして、ビジネスでやるべきことはやる。中小企業の経営者やアパート経営をしている、性格のごついおじさんを浮かべて見てほしい。仲良くなったらなったで、自分の都合をごり押ししてくる。人間関係ができてしまえば、お人良しの方が折れるしかない。あれと同じ構図である。 もし私がアメリカ人で、トランプサイドの人間だったら、今回はわざと厚遇しておく。そうして、今回の会談が日本ではどういう報道のされ方をしているのかを調査・分析し、今後の経済協議で「ふっかける」準備をすると思う。 トランプ大統領のtwitterで緊張感がまったくない2人のトップの2ショットがアップされているのも気になった。トランプ氏のtwitterはISなどもフォローしているはずだ。親密さをアピールすればするほど標的になる。日本国内の世論では好意的な見方が大半だが、リスクをちゃんと考えて分析したほうがよい気がする。 日本人は「外国から見た日本」のことをやたら気にするし、日本は世界に称賛されていると思いがちだ。そういうテレビ番組や本も増えているけれど、それはうぬぼれじゃないけれど、自己採点がちょっと良すぎなのでは?と感じてしまう。 国を愛することは大切だけれど、過剰に見積もって、浮かれていると足元を掬われるのは世の習わし。 今回の会談の件もそうだが、平和ボケしすぎて大丈夫かな?と心配になる。 安倍・トランプの両氏がいるときに、たまたま北朝鮮がミサイルを1発日本海に投げ込んだけれど、うがった見方をすれば、日本の安保にアメリカが真剣になるよう、「日本が北朝鮮に頼んだ」。そういう陰謀論的な見方をする人もいると思う。あまりにも出来すぎのタイミングで、どちらかというと保守思想の私でも、そんな邪念みたいなものを抱いてしまったのだった。 株も野球も仕事もそうだが、運よく勝ったとき、調子がいいとき、期待以上の成果がもたらされた時ほど、何か落とし穴がないか、いつも以上に考える必要があると思う。それは実力ではないのだから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年02月12日 22時56分56秒
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