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2010.04.27
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カテゴリ:冬瓜堂
2010年4月27日(火)14:30~16:45 早稲田大学 大隈講堂(大講堂)

出席者

 安住   淳 衆議院議員(民主党・衆議院安全保障委員長)
 照屋  寛徳 衆議院議員(社民党・国対委員長)
 額賀 福志郎 衆議院議員(自民党・元防衛庁長官)

司会

 山本  武彦 早稲田大学政治経済学術院教授




※ 議員が言ったことそのまんまの文字起こしではなく要約入ってるので注意
※ 要約ミスもあるかもしれないので、もしシンポジウムに参加していた人で間違いを見つけたら訂正コメント求む




【山本 武彦】

はじめに、各党、パネリストの政策、あるいは普天間問題をどうとらえているかについて、10分ほどで。


【安住 淳】

主宰者あいさつで「いいタイミング」で普天間問題のシンポジウムを開くことになったと言っていたが、私にとっては悪いタイミング。雨も降っているし、なんだか試験に来るみたいな気分だ。3人のパネリストの中でいちばん歯切れが悪いことになると思う。政府にこそ入っていないが、党マニフェストの外交安全保障担当でもあり、微妙な立場。言えることと言えないことがある。

最初に反省を含めて申し上げたい。政権交代は、必ずしも民主党が強く支持されたものではなく、政治や行政を変えたいという国民の思いがあったから起きたと思う。しかし、外交安保にはもっと精緻な準備が必要だった。与党と野党の情報量の違いは大きかった。

96年以来、沖縄で様々な問題(少女暴行事件など)、交渉と合意のプロセスがあった。そういった過去の経緯が、自民党政権から現政権に過去の経緯が引き継がれていない。それが現在の深刻な状況を招いている。もし政権交代が頻繁に起きている国なら、政権移動の際に情報の引き継ぎをしっかりやって、国家として外交政策の継続性を保つことができたのではないか。

鳩山首相は安全保障の見直しに取り組むというチャレンジをしているが、今のところなかなかうまくいっていない。やはり外交条約には、内政問題と違って継続性が求められる。日米交渉のテーブルにつくまでにも時間がかかった。

米軍基地や普天間といった各論に入る前に、日本の外交安全保障のプリンシプルを国民に伝えることが不足していた。自民党政権下の出来事をしっかり検証し、いいことを引き継ぎ、悪いこと見直す作業。そして、これからどうしたいのか、外交をどう変えたいのかというメッセージをきちんと打ち出すこと。そういった機会がこれまでなかった。

吉田ドクトリン(戦後の軽武装・経済重視路線)は今後も有効だ。日本は広大な領土領海のわりに、防衛予算を5兆円程度に抑えられている。日米安保条約がなければ10兆とか15兆とかになる。日米地位協定の見直しなどは必要だが、吉田ドクトリンからはまだ外れない方がいいだろう。

沖縄の過重な負担をどうするかは、日米関係を語る上で欠かせない視点だ。いま政権はたいへん厳しい状況にあるが、国民ひとりひとりに日本の安全保障政策を考えてもらう機会になればいいと思う。


【照屋 寛徳】

私の選挙区(衆議院沖縄2区)には、普天間と嘉手納の基地がある。日本で最も米軍基地が集中する、わが国の安全保障の縮図みたいなところだ。

私は弱小政党というか、絶滅危惧種になった社民党の衆議院議員。そして、ひとりの沖縄に生きるものとして政治に関わっているので、あるいは「連立与党内野党」の立場にあるかもしれない。安全保障の問題でも、地元の皮膚感覚で受け止めている点がたくさんあると思う。

一昨日の沖縄県民大会では、主会場の読谷村に9万人の県民が結集した。宮古島の大会には3千人、八重山の大会には700人の県民が集ったと聞いている。沖縄県民は、日米両政府に対して、普天間飛行場の即時閉鎖・返還、そして県外・国外への移設を求める強い意志を表明した。基地の問題は安全保障の問題でもある。しかしそれ以前に、沖縄県民にとってはいのちと人間の尊厳に関わる問題なのだ。

鳩山総理は施政方針演説でこう言った。「いのちを守りたい。はたらくいのちを守りたい。地球のいのちを守りたい。世界のいのちを守りたい。」鳩山総理の率直な政治信念を語ったものだと思う。この演説を受けて、私は予算委員会で次のように言った。「私照屋寛徳は、普天間飛行場の一刻も早い閉鎖・返還を実現して、沖縄県民、宜野湾市民のいのちを守りたい。そして二番目にあの普天間を辺野古に移設するという現行案に反対して、いのちの母なる美しい海を守りたい。三点目に、日米地位協定の抜本的全面的改定を実現して、沖縄の地と日本国民の人間としての尊厳を守りたい。」と。

先ほども言ったように、沖縄県民にとって、基地問題は命と尊厳に関わる大変重要な問題だ。どうして一昨日の県民大会に9万余の県民が結集したか。もはや米軍基地による犠牲と負担は沖縄県民の受忍限度をはるかに超えているのではないか。主権国家、独立国家として、この国の安全保障は大事だ。しかし、なぜ私たち沖縄県民だけが、安全保障の犠牲にされ続けなければならないのか。そう、私たち沖縄県民は国民のみなさんに問いかけている。

今回のシンポジウムは「日米安保改定50年」とのテーマが掲げているが、私たち沖縄県民にとっては、安保条約も日本国憲法も38年。そして、沖縄からは日米安保がよく見えないまま、負担や犠牲や不安を強いられる日常を送っている。こうした現実を分かってほしい。


【額賀 福志郎】

初めに安保条約について話したい。2000年初頭、宮澤喜一氏と講和条約50周年式典(サンフランシスコ)に出席するにあたって、私は戦後50年の歴史をふり返った。社会主義・共産主義と自由主義のイデオロギー対立の時代だ。終戦後、吉田茂は軽武装・経済国家路線を選択した。日本軍はなくなり、自国防衛の手段がなくなった。そこに朝鮮戦争が起こり、警察予備隊が作られ……、そしていまに到っている。

吉田茂は、防衛大学校の卒業生が大磯邸に行くとこんな話をしたそうだ。「私は、国民が明日の飯もない状況で軍事力などやっている余裕はないと思って、軽武装・経済独立を目指した。そしていま、日本は経済的に豊かだ。自分の国は自分で守る普通の国を目指すべきではないか。」

冷戦崩壊後、グローバル化が進み、どこの国も一国だけではやっていけない、相互依存が進んだ世界になった。日本はどこと組めば国民の安全を守ることができるのか。そう考えるなら、日米同盟が大切だ。相手が中国なら?ロシアは?戦前のようにヨーロッパを中心にするのは? いや、やはり自由主義の価値観を共有するアメリカがいいだろう。

日本は世界のフロントラインを走るための選択をしなければならない。日本も国際社会の一員として、覚悟を決めて国際貢献や災害派遣に取り組んだり、テロ撲滅のために助け合っていくことも必要ではないか。国民の理解を得ながら、世界の中の日本を目指していくべきだ。

アメリカとの関係を軸に、中国ともロシアとも組んでやっていく。平和でなければ経済発展もできない。日米同盟は平和だけでなく、アジア太平洋地域の発展に必要とされている。ASEAN諸国も、中国の軍事的台頭を警戒している。「日本だけでは頼りないからアメリカしっかり組んで安定に寄与してくれないか」と見られている。日米安保には国際社会の公共財としての価値がある。

普天間問題について。戦時中、唯一沖縄では地上戦があった。本土復帰も20年遅れた。今でも米軍基地の75%は沖縄に集中している。この沖縄の苦しみをどうすればいいかと、政府も常に苦しんできた。沖縄に何ができるのか、沖縄のためにどうしたらいいのか。それを考えると同時に、日本の安全も考えなくてはならない。安全がなくては日本の経済活動は成り立たないし、沖縄にも経済の振興は生まれない。地政学的に考えた場合、朝鮮半島、中国、そしてロシア。この地域の安全のために、どうしても沖縄には米軍基地を多く置かなければならないのは事実としてある。

1994年、北朝鮮が核開発をするかもしれない危機があった。アメリカは軍事行動を起こすかもしれなかった。では、日米安保を結んでいる日本は何ができるのかと、私たちは考えた。何もできなかった。法制度が整っていなかったからだ。その後、有事法制などを行い、国民の安全のために備えてきた。防衛庁長官時代、他の国が日本を攻めたら、アメリカにやり返される。そういったかたちを保ちつつ、沖縄の問題をどうするかと考えていた。地元の町長たちともよく話し合って、2006年の合意案をまとめた。

(その2へ続く)





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最終更新日  2010.04.30 10:07:30
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