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カテゴリ:science
日本製紙が、古紙100%の再生紙の販売を9月をめどにやめるそうです。
木材チップを使わず環境に『優しい』イメージがあるものの、古紙リサイクルには石油、石炭など化石燃料が大量に必要なため、100%にこだわるべきではないと判断したとしています。 これは大手では初めてとのことです。古紙配合率を70%に引き下げることで、化石燃料使用量を10%程度減る見込みです。 ちなみに、引き下げた分は割高な木材チップを使うためコスト全体は上がるが、価格は据え置くそうです。 以前、「リサイクルしてはいけない」という本が話題になりました。 内容については、賛否ありましたが、その中で、学生に、再生紙を使うべきかどうかのディベートをさせると、再生紙使用賛成派がギブアップしてしまうというトピックスがありました。 なんとなく、再生紙を使うことはいいことのようなイメージがあります。企業のパンフレットも、再生を使ったエコマーク入りのものがよくあります。でも、それは、本当に環境負荷が小さいのか、それとも環境にいいことのようなイメージだけなのでしょうか。 新しい紙と、古紙100%、それから、古紙の配合率を変えた場合で、環境に対する負荷がどう違うのか、はっきり示すべきでしょう。 ペットボトルのリサイクルもいいことのように思われていますが、再生紙と同様、リサイクルフリースは、製造にかかるエネルギーが大きいことが指摘されています。 環境問題は、白黒つけることはできません。ほとんどのものがグレーゾーンです。どちらがどれだけグレーが濃いか、客観的に数値化して考える必要があります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.04.26 06:02:19
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