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カテゴリ:science
地球の生命に欠かせないアミノ酸などの有機物が、隕石が海に衝突する際の化学反応で簡単に合成できることを、物質・材料研究機構と東北大学のグループが実験で確かめました。
現在分かっている原始地球の大気組成に基づいて、生命物質の合成に成功したのは世界で初めてだそうです。 アミノ酸などの起源については、米国の化学者ミラーが1952年に、アンモニアやメタン、水蒸気を詰めたフラスコ内で放電、アミノ酸などを合成した有名な実験があります。 しかし、原始の大気は、当時考えられていたようなアンモニアやメタンが主成分ではなく、二酸化炭素と窒素、水蒸気だったとする説が有力となっています。この組成では、ミラー実験のような化学反応は起きないことから、生命物質の由来は再び謎となっていました。 グループは、窒素ガスで満たした金属筒に水と炭素、鉄などを封入。超高速でプラスチック製弾丸を衝突させて筒の内部を瞬間的に約6万気圧に上げ、隕石の海洋衝突を再現しました。その結果、アミノ酸の一種のグリシンや、脂肪酸、アミンといった、生物の体を構成する基本分子が生成したそうです。 原始大気の状態で、放電などで生命物質が合成できなければ、それ以上の衝撃となると、隕石の衝突、となったようです。 昔、原始地球をおとずれた宇宙人が捨てたごみが、源との説を聞いた記憶がありますが、隕石の方がロマンがありそうですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.12.11 05:26:36
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