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カテゴリ:science
浅間山が噴火して、埼玉から東京まで火山灰が降ったようです。残念ながら我が家では確認できなかったようですが。
今回の浅間山の噴火では、気象庁が、居住地に被害が出かねない比較的大きめの噴火に先だって噴火警戒レベルを引き上げて発表することに、初めて成功しました。 気象庁は1日午前2時、山頂から北北東に約2.5km離れた「傾斜計」で、わずかに山が盛り上がる変化を感知し、同日午前7時から、マグマの上昇を示す火山性地震が増えたことから、「噴火が切迫している」と判断し、噴火の約13時間前にあたる同日午後1時、噴火警戒レベルを、入山規制を行う「レベル3」に引き上げました。 2004年の中規模噴火でも、同じ傾斜計が同様の変化をとらえていましたが、過去のデータの蓄積が少なく、判断(決断?)できなかったそうです。 気象庁が2007年12月に導入した噴火警戒レベルは、特定の火山について「噴火警報」を詳しく説明するために発表されるもので、これにもとづき、周辺自治体が避難準備や対策を始めます。浅間山のケースは、火山防災で十分な観測態勢を築くことの重要性を示したものといえます。 このような予報は、噴火という稀な現象を当てる必要があります。当然外れることもあるわけですが、「外れ」にも2種類あります。警戒を出していないときの噴火(2004年のパターン)「見逃し」と、警戒したのに噴火しなかった「空振り」です。 普通の予報では的中率5割では困りますが、噴火や大地震が起こるのを50%の確率で予報できればすごいことです。このように単なる的中率で見るのでなく、稀な現象を当てたときには、「大当たり」として評価する見方をスレットスコアといいます。 予報を利用する側も、少しはずれても狼少年呼ばわりせず、長い目でみることが大事だと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.02.03 08:14:58
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