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2019.11.28
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扶揺(フーヤオ)~伝説の皇后~ 第63~65話まとめ
※このあらすじは3話分のまとめになります
※各話未視聴の方にはネタバレになりますのでご注意ください




江北へ向かった皇后・元清旖(ゲンセイイ)は間一髪のところで徳(トク)王・長孫迦(チョウソンカ)の処刑を止めます
長孫無極(チョウソンムキョク)は母と徳王の最後の別れを容認し、ひとまず処刑台を降りることに
その背中を見た徳王は思わず、自分たちの息子は立派だと漏らします
元清旖は徳王も真実を知ったのだと分かると、愛する人を助けるため無極に真実を伝えると決心
「無極が今、過ちを犯せば、このままでは長孫迥(チョウソンケイ)の20年の陰謀が成熟してしまう!」
慌てた徳王はやがて皇帝となる無極の体面を守るため猛反対しますが、元清旖が無極を呼びつけます
徳王は何としてでも阻止するため、処刑台に上がってきた無極の帯剣をいきなり抜くと、自ら腹を刺して命を絶ったのでした

扶揺(フーヤオ)が駆けつけた時には全てが終わっていました
呆然と座り込む無極…
母の言っていたように、本当に父が全て仕組んだことなのか…
扶揺は全てを知っていましたが、自分の口から話すことはできないと伝えます

一方、皇宮には徳王の処刑の報告が届いていました
皇帝はついに徳王が死んだと感慨無量でしたが、そのままばったり倒れてしまい…

無極はついに元清旖の口から真実を聞くことになりました
「無極よ、あの方はお前の本当の父親…
 長孫迥は長年、策を巡らし、お前に針の山の如き皇位を担わせ、
 お前と徳王が父子で争うのを見たかった、お前の身近な者が死に絶えることを望んだ
 お前が民に背かれ、身内に裏切られるのを望んだ…
 それが皇位を譲る理由、お前に対する復讐なの」
無極は天幕を飛び出すと、そのまま崩れ落ちるようにへたり込んで泣き叫びました

徳王は荼毘に付され、その夜、無極はひとり父を弔います
するとそこへ扶揺が現れました
無極は自分が大義名分なき皇太子になったと嘆き、天権皇室の恥だと卑下します
扶揺が思うほど自分は善人ではないと…
しかし扶揺はどんな無極であろうと自分の愛する人だと訴え、ふいに小さい頃、自分にくっ付いて来る影が怖かったと話しました
「周爺が言ってたの、影が私たちから離れないのは光あるところ必ず闇があるからだって
 私たちの背後にも捨てられぬ闇がある、でもそれは私たちの前に光があるからよ」
扶揺は影を捨てられないなら、共に目の前の光を見つめて欲しいと伝えます
そんな扶揺の言葉に無極は励まされ、ようやくうっすら笑みを浮かべるのでした

無極は扶揺を連れて天権へ帰還、禅房で1人ひっそりと横たわる父を訪ねます
すでに虫の息となった長孫迥は無極をそばに呼び、帝位を譲ると伝えました
無極はわずかな望みをかけ、母から全て聞いたと切り出します
すると長孫迥は無極が徳王の息子だと認め、これが生涯かけて成し遂げた大いなる望みだったと言い放ちました
「私が生涯、恨んだのは2人…
 自分自身、もう1人は我が弟、長孫迦…徳王、お前の父親だ」
無極は絶望し、怒りと悲しみをこらえながら涙に暮れます

生まれた時から自分の大切にしたものを簡単に手に入れた弟…
そんな弟を妬んだ長孫迥は、即位すると弟の大切なものを取り上げたといいます
そしてついに憎き弟は死にましたが、結局、勝ったのは弟でした
なぜなら長孫迥は全てを失い、最後に残ったのは徳王が皇后に産ませた子供、無極だったからです
しかし長孫迥は不徳の子と知っていながら、どうしても無極を殺せませんでした

「なぜだろうな…なぜなら私は父だからだ
 お前は私を父と呼び、私は天権五州の皇帝だ
 民には名君が必要だ、私は名君になるしかなかった…これからはお前の番だ
 私のように自由を失い、私同様に冷酷非情になる、ゆっくりと愛を失い、孤独になる…
 だが私を恨むでない、私の一生の愛はすべてお前に与えた
 …無極よ、教えてくれ、なぜお前は我が息子ではないのだ…なぜ…なぜお前は…」
長孫迥は無極の顔に触れようと手を伸ばしましたが、そこで力尽き、息絶えました 

天権皇帝・長孫迥が崩御
元清旖は退位し、息子の幸せだけを祈って緑珠(リョクジュ)山にある宛心(エンシン)庵へ隠棲します
無極は2人の父の急死で憔悴し、朝廷にも顔を出さず、国事は滞りました
そこで扶揺は祭壇から離れられない無極の元へ…
すると無極は、これまで自分の出自を全く疑っていなかったと言えば嘘になると吐露しました
ただ知るのが怖くて真相を調べたくなかったのです
長孫迥は自分にとって慈父であり、この世で最も信頼する最も近しい人、例え実の子でなくても自分たちの父子の情は血筋以上のものだと信じてきました
まさか父の心に隠されていたのが恨みや憎しみだけだったとは(←え?そうなの?
愛してくれていると思っていた人に憎まれ、自分が憎んでいた人は自分のために犠牲になった…
無極の心は今にも張り裂けんばかりでした
しかし扶揺は誰が無極を裏切ろうと自分は裏切らないと安心させます
「ずっとそばにいる、離れたりしないわ」
その言葉はかえって無極を切なくさせます
「君は知らない、君がこれから直面することを…」
無極は耐えきれず泣き崩れますが、扶揺は自分の運命なら知っていると教えました
しかしこれまで経験してきた永別や恩と仇の全てが鎧となり、真の運命が訪れた時、その鎧が自分たちを強くし、恐れを失くしてくれると鼓舞します
「無極、あなたは私が知る最も聡明で最も勇敢な人よ
 誰もあなたを倒せない…これまでも、今も、これからも…
 今、五州が乱れてはいけない、そして天権も…民にはあなたが必要、私にも…」
「その通りだ…君主には悲しむ権利などない…」
「私がついてるわ…」


一方、穹蒼(キュウソウ)の長青(チョウセイ)殿では帝非天(テイヒテン)の残識が封印された巨石が見つかっていました
天機(テンキ)上師は4人の長老を集め、残識を再生させないよう皆で抑え込むことにします
しかしこの封印石の暗黒の力は日に日に増し、もはや幻術では対抗できません
そこで長老たちは一時しのぎと分かっていながら元神を使ってしまいます
あとは無極に望みをつなぎますが…

無極は立ち直り皇帝に即位、政務に戻りました
すると朝議で大臣・雷元山(ライゲンサン)が穹蒼へ使節を送り、詔書を受け取るべきだと進言します
そこで使節の候補者の名簿に目を通して欲しいと頼みましたが、無極は必要ないと退けました
「穹蒼へ送る者は決めている」

その頃、扶揺は元宝(ゲンポウ)にある頼み事をしていました

「元宝、知ってる?穹蒼は私の殺し方を決めているの、無極に自分の手で私を殺させようとしてる」
🐹キュッキュキュ(知ってたのか!)
「無極にはできない、でも私を殺さないと多くの人を殺すことになる
 誰も知らないわ、元宝も知らないの?妖女が死ななければ五州に災いが…」
🐹キュゥ~(おぅ)
「無極は辛い目に遭い過ぎた…大切な人に一生、自責の念を感じて欲しくない
 私のせいで五州を乱せない、そうでしょう?だから穹蒼に行くと決めたの」
🐹キュッキュッキュッ(ちょっ待てよ~)
「(ナデナデ…)元宝は利口ね(はい、これ…)私の髪の毛よ、あなたに渡す
 これがあれば無極と一緒に私の居場所を探せるわね?
 私が勝てない時は無極を連れて来て、無極に私を殺させてね
 私の願いはこれだけ、頼んだわよ」
🐹キュキュキューッ!(やめとけって!)
扶揺は無極や仲間たちとの思い出を胸に穹蒼へ旅立ちます
…人生は短い、あなたに出会えて幸せだったわ

こうしてひとり皇宮を去った扶揺
しかし竹林を進む扶揺の前に突然、無極が現れます
あの時、蓮の池で出会った少女を璇璣(センキ)から連れ出すと約束しながら果たせず、十数年も後悔しずつけた無極
これからは扶揺の行く所へ自分も行くと決め、2人は過酷な運命に共に立ち向かおうと誓います

つづく


(  ̄꒳ ̄)ん?無極は徳王妃の記憶を見たよね?
あそこで無極は疑っていた出自がはっきりしたのだとばかり…え?w
それに皇帝は無極を恨みながらも愛していたってオチであらすじ書いていたのに〜
無極に全否定された!(笑





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最終更新日  2019.11.28 18:46:05
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