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カテゴリ:斛珠夫人~真珠の涙~全48話
斛珠夫人 Novoland:Pearl Eclipse 最終話「終わらない伝説」 淑容(シュクヨウ)妃・緹蘭(テイラン)が誘拐された。 やきもきしながら一報を待つ旭(キョク)帝・褚仲旭(チョチュウキョク)、すると捜索していた陳哨子(チンショウシ)が戻って来る。 陳哨子は昶(チョウ)王府で監禁されている淑容妃を発見していた。 しかし中には大勢の反乱軍がおり、淑容妃が身重のため下手に動けなかったという。 「淑容妃は無事です、首謀者は索蘭(サクラン)王子でした」 褚仲旭は自ら緹蘭を救出に向かうと決めた。 陳哨子と穆徳慶(ボクトクケイ)は皇宮で待つよう諌めたが、褚仲旭は2度と妻を失えないという。 そこで皇宮の指揮を陳哨子に任せ、意表をついて裏門から20人の精鋭だけ連れて出ることにした。 褚仲旭はこれまで尽くしてくれた穆徳慶に別れを告げ、万一の時は財宝を持って故郷へ戻れという。 しかし穆徳慶は最後まで皇帝に仕える覚悟だった。 「陛下…私は長年、陛下のおそばで過ごし、故郷などとうに忘れてしまいました 帰る場所などありません」 緹蘭の侍女・碧紫(ヘキシ)は注輦(チュウレン)王に命じられ、公主の情報を密かに送っていた。 実は宮女が落とした薬に毒を入れたも碧紫だという。 あの時、皇帝が懐妊した淑容妃を守るため愈安(ユアン)宮を禁足とした。 注輦に知らせを送れなくなった碧紫は気が急き、毒騒ぎを起こせば皇帝が公主を移動させると考えたという。 「信じられないかもしれませんが何もかも公主のためです! 公主を大徴(ダイチョウ)で最も尊い女性にすると言われて…それで王子に手を貸したのです まさか謀反のために公主を利用するなんて…」 緹蘭は浅はかな碧紫に激高したが、今は逃げ道を探すことが先決だった。 「…碧紫、まだ私の命に従う気はある?」 碧紫は見張り番に公主が苦しんでいると訴えた。 驚いた兵士が中へ入ると、碧紫が後ろから殴りつけて倒すことに成功する。 しかし物音に気づいたもう1人の兵士が駆けつけた。 緹蘭と碧紫は呆然、すると兵士は突然、矢に射られて死んでしまう。 その時、驚いたことに褚仲旭が自ら緹蘭を助けにやって来た。 「びーしゃあ?!」 褚仲旭は緹蘭を馬車に乗せて皇宮へ急いだ。 しかし反乱軍を率いた施霖(シリン)が現れ、道をふさぐ。 実は施霖は注輦の人間、今日のためにこれまで屈辱に耐え忍んできたという。 「旭帝よ、もう逃げられぬぞ…殺(シャー)っ!」 褚仲旭はわずかな精鋭たちと反乱軍に応戦した。 その時、白い影が飛び込んで来たかと思うと、敵を蹴散らして褚仲旭の隣に方鑑明(ホウカンメイ)が立つ。 生きてたのかーい!>ʕ•̫͡•ʕ*̫͡*ʕ•͓͡•ʔ-̫͡-ʕ•̫͡•ʔ*̫͡*ʔ-̫͡-ʔ<ザワザワ… 死んだはずの清海公(セイカイコウ)の姿にその場は騒然となった。 すると馬車の中から緹蘭の悲鳴が聞こえる。 「お急ぎください、ここは私が」 方鑑明は施霖たちを引き受け、褚仲旭を先に逃した。 ↓\\\\٩( ‘ω’ )و ////バーン! 褚仲旭は産気づいた緹蘭を民家に避難させた。 しかし安心したのも束の間、索蘭率いる注輦軍が追いついてしまう。 覚悟を決めた褚仲旭は穆徳慶と碧紫に緹蘭を任せ、戦いの渦へ飛び込んだ。 わずかな精鋭たちが全滅、褚仲旭は孤軍奮闘した。 やがて日も暮れる頃、民家から元気な産声が聞こえる。 緹蘭は産後の身体を引きずりながら何とか外へ出たが、そこには致命傷を負って血まみれとなった褚仲旭がいた。 驚いた緹蘭は褚仲旭に抱きつくと、褚仲旭は碧紫の腕に抱かれた元気そうな男の子に気づく。 「…我らに…そっくりだ…」 その時、索蘭はこの機に姉と子を奪えと命じた。 褚仲旭は緹蘭を守ろうとしたが、緹蘭が身を挺してかばい、褚仲旭の代わりに刺されてしまう。 「緹蘭?…緹蘭!!うわあぁぁぁぁーっ?!」 その時、白い影が現れ、一瞬の隙に索蘭の首をかっ切った。 方鑑明は一刻も早く褚仲旭を皇宮へ連れ帰ろうとした。 しかし褚仲旭は絶命した緹蘭を離そうとしない。 「緹蘭が言った…朕のいない世を生きるつもりはないと… もう疲れた…このまま何もしたくない…」 すると褚仲旭は大徴の民と息子を方鑑明に託し、愛する緹蘭と一緒に旅立った。 城門を死守していた張承謙(チョウショウケン)だったが、いよいよ限界に近づいていた。 その時、夜空に照明弾が上がる。 反乱軍を指揮していた湯乾自(トウカンジ)は後ろを振り返り、先頭を駆けてくる方海市(ホウハイシー)の姿に気づいて驚愕した。 援軍の到着に気づいた張承謙は開門を指示、突撃を命じて援軍と合流する。 海市たちは城外で反乱軍と交戦し、湯乾自を生捕りにして決着した。 すると任勇(ジンユウ)が駆けつけ、城内の状況を報告する。 「索蘭が死にました!しかし…淑容妃も争いの中でお亡くなりに…」 海市は任勇から龍尾神の護符を受け取り、湯乾自を激しく責めた。 「お前は索蘭と手を組み、緹蘭を死に追いやって天啓の民を不安にさせた!」 その時、愛する緹蘭の死に絶望した湯乾自は兵士の長槍を握って自ら身体を突き刺し、自害した。 緹蘭の子供は早産のせいか生まれつき身体が弱く、李(リ)侍医は長くは生きられないと診断した。 一方、海市はようやく皇宮に駆けつけ、城門で待っていた穆徳慶から旭帝の崩御を知る。 「陛下は淑容妃と旅立たれました、混乱と動揺を招かぬよう清海公がまだ内密にせよと… しかも清海公は皇子のため、再び柏奚(ハクケイ)の契りを結ばれたのです」 海市は無我夢中で昭明宮に向かった。 すると憔悴した方鑑明が寝台に寄りかかって座っている。 「来てくれたのか…」 海市は鑑明の隣に腰を下ろしたが、何も言えずにいた。 「越(エツ)州には戻れない…皇子がお生まれになった…朝廷が不安定な今、正当な補佐が必要になる」 「…斛珠(コクジュ)夫人として私が支えるわ」 「優しいのだな」 鑑明はしみじみ海市にもっと早く会いたかったと漏らした。 「私が若い頃に出会えていたら…良かったのに…」 「ある書物で読んだわ、この世界には並行する別の世界が存在していると… 別の世界では私たちは同じくらいの年でもっと早くに出会っているかもしれないわ」 …別の世界にいる海市と鑑明は宮中で行われた投壺(トウコ)の試合で初めて出会った 海市の投げた矢が鑑明の頭を直撃、負けず嫌いの2人は言い争いになってしまう 初めこそ鑑明は海市に意地悪だったが、やがて互いを意識するようになり、年頃になると2人は婚姻を約束した… 「そして私は何人か子供を産むの、2人で子供を育てゆっくり年老いて行く」 「卓英(タクエイ)を忘れているぞ?」 「忘れていないわ、この世界では私が年上だから…卓英には師娘(シジョウ)と呼ばせる」 鑑明は出会いが遅くなったことを謝り、まだやり残したことがたくさんあると言った。 しかし自分でもこれからどうなってしまうのか分からないという。 「…海市、少し疲れた、眠らせてくれ」 鑑明は横になり、愛する海市の膝枕で眠ることにした。 「必ず起こしてくれ…長く眠らないように…」 天享(テンキョウ)16年、大徴の順武(ジュンブ)帝が崩御、元号は景恒(ケイコウ)と改められた。 忘れ形見となった皇子・惟允(イイン)は淳容(ジュンヨウ)妃を皇太后と呼んで敬っている。 やがて順武皇帝は陵墓に葬られ、宗廟の前で大徴高祖の名が贈られた。 一方、鵠庫(コクコ)では右王の額爾済(ガクジセイ)が病で逝去した。 後継者の奪罕(ダツカン)は他部の帰順を受け入れ瀚(カン)州を統一、自ら渤拉哈汗(ボツラコウハン)と名乗る。 ″渤拉哈″とは黒いたてがみ″烏鬃(ウソウ)″を意味していた。 奪還は早速、大徴と同盟を結びたいと書簡を届け、摂政である皇太后宛に直筆の文を送る。 「そうだ、哥哥からひとつ知らせがある」 実は方卓英はついに鞠柘榴(キクシャリュウ)と再会を果たしていた。 それから5年が経った。 惟允は母后がかつて龍尾神を天啓に呼んだと師匠から聞いたが、鮫が怖くなかったかと尋ねる。 「鮫人のいるところには鮫が出没するとか、鮫は怒ると船まで噛んで壊すそうですね」 「鮫は怖いわ、でも守りたい人がいたから仕方がなかったの」 海市は惟允にも困難や危険に立ち向かい、自分の信念に従って民を守って欲しいという。 すると惟允は師匠と同じ言葉だと笑った。 「今から老師に会いに行きます、母后も一緒に行きましょう!」 「老師はお身体の具合が悪い、独りで行きなさい」 「以前より回復されました…母后が行けば老師も喜びますよ?」 「そうね」 その頃、昭明宮では仮面をつけた老師が満開の霽風の花をながめていた。 完 ( ̄▽ ̄;)意地でも海市と師父を一緒にしないという執念だけは伝わったw 何だかんだ言いながらも、いざ終わってみると寂しい〜(´・ω・) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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ココさんへ
こちらも一面雪景色❄ 今も雪が降ってます、明日も❄予報、現在積雪8cm。 (やめてくれー) 髪も切り、後ろを刈り上げしたから寒さ倍増(笑) モフモフの耳あてが欲しい今日この頃です。 ダサくてもいい、だって寒いものByみ○お👈切実 あらすじ完走おめでとうございます&お疲れ様でした~。 ココさんがあらすじ書いてくれなかったら視聴断念したかもしれません。 陛下&テイラン😢 仲良くなったから、どちらか天国だろうなぁ。 そう思ってましたが2人ともとは.......。 ありゃりゃー。 師父が元気も束の間。 師父の気持ちは解るけれど。 弱った身体は何とか持ちこたえ、皇子の先生になったという解釈で宜しいのでしょうか? 師兄と柘榴ちゃんが再開して幸せなのが救いです。 師兄の結婚は果たして必要だったのか疑問⁉️ (2022.12.18 14:46:30) |