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カテゴリ:星漢燦爛(セイカンサンラン) 全56話
![]() 星汉灿烂 Love Like the Galaxy 第19話「急転直下」 晴れて楼(ロウ)家との縁談がまとまった程少商(チォンシャオシャン)。 凌不疑(リンブーイー)は想い人のために皇帝に嘆願し、少商を楼家で表彰することで花向けとした。 そんな事とはつゆ知らず、少商は突如、社交場の花となり、まんざらでもない。 一方、楼家二房の楼犇(ロウベン)は弟を連れて人目のない回廊へ来た。 恐らくあの詔書は凌不疑が皇帝に頼んだのだろう。 楼垚(ロウヤオ)はならば少商と一緒に感謝を伝えに行くと言ったが、楼犇は必要ないと止めた。 「凌将軍も知られたくはないだろう、今後、将軍との往来は控えよ」 ↓可愛いピンク阿垚(๑´ω`๑)♡ ![]() 楼犇が弟を宴席に帰すと、凌不疑が現れた。 実は不疑は尺素(セキソ)を交わす㭌(モウ)先生の正体が楼犇だとすでに調べをつけていたという。 「やはり子晟(ズーション)は騙せぬな、ふっ」 すると不疑は馮翊(ヒョウヨク)郡の地形を熟知している″㭌先生″に地図を描いて欲しいと頼んだ。 「力になってくれたら今後の道は大きく開かれるだろう ただ同袍(ドウホウ)となれば往来を控えることは無理だが…」 楼犇は不疑が弟との会話を聞いていたと知り、率直に弟を傷つけてまで餌に食いつくつもりはないと牽制した。 しかし不疑は今夜、馮翊郡へ向かうと教え、目的は地図だけだと安心させる。 楼犇は安堵して不疑を見送ったが、振り返ると伯父の姿があった。 ( ゚ェ゚)え?Benは不疑が少商が好きだって知ってるの? 蓮房(リエンファン)は女公主に凌将軍の伝言を伝えた。 何でも女公主に話があり、もし来なければ縁談をぶち壊しに行くと脅されたという。 警戒しながら指定された雑木林へ向かった少商、すると木漏れ日の中でたたずむ凛々しい凌将軍の後ろ姿が見えた。 凌不疑は人払いしたので誰にも見られていないと安心させた。 「少しだけ話をしたくて…」 少商は戸惑いの表情を浮かべていたが、不疑から嫁ぐ以外に将来、何をしたいのか聞かれると目を輝かせた。 「医者を集めて医術や経験を書にまとめて人々に役立てたい 重い農具の改良も…労力を減らして、多くの収穫を見込めるわ それから鍛冶場を作って器械を設計する、何か作り出せるかも…」 不疑は戦場で殺し合いに明け暮れる自分とは全く別人だと笑った。 「当然です、あなたはあなた、私は私です」 「そうだな、君は君、私は私だ…」 すると不疑は少商と会うのは今日が最後になると伝えた。 「今夜、発つ、命を賭した戦いになるだろう 程少商、楼垚と外地に行くにしても焦ってはいけない、私が陛下に頼み、安住の地を探そう」 その時、ふいに風が吹いて銀杏の葉が舞い落ちてきた。 しばし落ち葉を眺める2人。 「思えば君の笛の音を聞けなかった」 「危険な戦なので御身大切に、お望みなら凱旋後に笛を吹きましょう」 「…やめておこう、笛は夫に聞かせると良い、安心して嫁げ 凱旋できたとしてもこの先は他人だ、会うこともない」 ![]() その夜、凌府に楼大公子から地図が届いた。 しかし推挙は辞退するという。 凌不疑は楼太傅の横槍が入ったと分かったが、楼家二房がここまで非力だと思うと少商の行く末が心配になった。 …危険な戦なので御身大切に、お望みなら凱旋後に笛を吹きましょう… 少商の言葉を胸に馮翊郡へ出発した不疑、その頃、少商もなぜか凌将軍との別れが頭から離れず、眠れぬ夜を過ごしていた。 凌不疑は呉(ウー)将軍と合流、馮翊郡を平定し、雍(ヨウ)王父子を捕らえて凱旋した。 しかし一足遅く、孤軍奮闘した何(ハー)家父子は国に殉じたという。 文(ウェン)帝は忠臣の死を心から悼み、朝堂は悲しみに包まれた。 すると呉将軍は臨終前の何将軍から遺言を託されたと報告する。 何将軍は最期まで幼い息子と娘の昭君(ジャオジュン)を案じていた。 何昭君は成婚前、楼垚公子の許嫁だったが、肖(シャオ)賊が捕らわれたことで婚姻も消滅、楼家と再度、縁組したいと言い残したという。 恐らく何将軍は楼垚の程家との縁談を知らなかったのだろう。 朝廷は紛糾した。 程家と懇意の万松柏(ワンソンバイ)は真っ先に難色を示したが、一方で何氏一族の忠勇に鑑み、何将軍の遺言に応じるべきだと訴える大臣もいる。 その頃、少商は何も知らずに家塾で不貞腐れていた。 楼垚が程家の家塾を辞めた。 少商は師匠・袁慎(ユエンシェン)の嫌がらせだと嘆いたが、そこへ萋萋(チーチー)が駆けつける。 「少商、大変よ!参内した阿父から聞いたけど馮翊郡の戦は勝利したって! でも例の何将軍一家は戦死したらしいわ」 「それはお気の毒ね…でもそれが私と何の関係が?」 万松柏は程始(チォンシー)たちに朝議での騒動を説明した。 卓にうつぶしたままぐったりしている少商、そんな娘の姿を見た程始と蕭元漪(シャオユエンイー)は憤懣やるかたない。 「私は運が悪い、だから不思議だった、なぜ縁談が順調に進んだのか…(ボソッ」 少商の失望は大きかったが、深く傷つきながらも冷静だった。 楼家が意思表示しないのは恐らくどちらの縁談の方が得られる利益が大きいか天秤にかけているからだろう。 あと一歩で自由な生活を手に入れられるはずだった楼垚、しかも望まぬ相手を娶らねばならない。 「一番辛いのは阿垚よ…」 その夜、楼垚は裏庭の塀を登って楼家から逃げようとしていた。 しかし伯父に見つかり、焦ってはしごから落下、足を負傷してしまう。 ↓にゃおにゃおと視聴者の姿…_(:3 」∠)_ ![]() 何昭君は安成(アンセイ)君に封じられた。 大局を重んじた楼太傅は結局、楼垚と昭君の縁組を決める。 楼大夫人は負傷した楼垚を見舞ったが、今回ばかりは二房も黙っていなかった。 いつもは怯えている仲夫人も楼家に嫁ぐなら相手が阿垚である必要はないと猛反発、王延姫(ワンイエンジー)も大夫人が自分の息子可愛さに阿垚に押し付けていると非難する。 すると楼垚は重い身体を起こし、きっぱり縁談を断った。 「これ以上、強いるなら婚礼の日に賓客の前で明かす 大房が縁談を押し付け、自分たちが何昭君を娶らない理由を… そうすれば皆が楼家大房のしたたかさを知るはずだ」 しかし楼大夫人は程家に書状を送り、向こうから破談にさせると言い放って帰って行った。 王延姫は楼垚が大夫人と堂々と渡り合う姿に驚いた。 「程四娘子と出会ってから本当に変わったわ、理詰めで争えるようになるなんてね」 「少商が言ったんだ、望む暮らしは自分で勝ち取ると…」 楼垚は少商との婚姻を諦める気は毛頭なかった。 一方、廷尉府大獄では凌不疑が侍衛を全て引き上げさせ、はりつけにされた雍王と向き合っていた。 雍王は全て自分一人の責任だと訴え、息子の命だけは見逃して欲しいという。 「…全て?全てとは孤城の件も含まれるのか?」 もし肖世子が兵器を売っただけなら、皇帝も雍王の謀反までは信じなかったはずだ。 しかし当時、孤城でも兵器が横流しされ、皇帝の義兄一家全滅を招いたとなれば話は別だろう。 「陛下は絶対に許さない」 「なるほどな…」 雍王は息子が許尽忠(シュージンジョン)から兵器を入手したと聞いていた。 「許尽忠がお前に捕らわれてから隠し通せないと覚悟していた 奴が私を裏切り孤城の件を吐かねば、半生の功績を犠牲にしてまで挙兵すると思うか?!」 雍王は不疑に誘導され、うっかり先走った。 実は許尽忠は審理する前に自害し、何も語っていないという。 「陛下は釈明の機会を与えるために呼んだのだ、お前は許尽忠が裏切ったと疑い、挙兵した」 「違う!陛下は私を殺そうとした!だから挙兵した!私は間違っていない!」 「因果応報だ!」 不疑は孤城での惨劇を思い出し、ふつふつと怒りが込み上げた。 雍王の利益のために霍(フォ)家は全滅、孤城で無念の死を遂げた将士や離散した民を思うとやるせない。 「あの日から悪夢にうなされず、安らかに眠れているか?」 つづく ( ๑≧ꇴ≦)うわあぁぁぁぁ〜!まさに急転直下! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.08.18 15:59:07
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