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カテゴリ:星漢燦爛(セイカンサンラン) 全56話
月升沧海 Love Like the Galaxy (第16話) 第43話「鴛鴦将軍」 越姮(ユエホン)は雨に濡れた皇后を心配し、生姜汁を準備させた。 宣神諳(シュエンシェンアン)は皇帝が程少商(チォンシャオシャン)に接見してくれたのも越妃の助け舟のおかげだと感謝したが、越姮は自分の功績ではないと否定する。 「陛下が嘆願している皇后を案じたからですよ」 「慰めてくれなくていいわ、陛下とあなたは幼い頃からの誼 当時、天下のため乾安(ケンアン)王と結盟しなければ余を娶らなかった…」 宣神諳は越姮の夫を横取りしてしまった後ろめたさに苛まれて来たが、越姮は20年も前のことだと笑った。 当時は確かに激怒して皇帝を罵倒し、叩いたりもしたが、怒りはとうに消えたという。 「余もそんなあなたの性格を大好きになった、どうりで陛下が深い情を寄せるわけね」 「皇后、確かに私と陛下には幼なじみの情義があります でも皇后と陛下も苦難を共にして来た情義がある どちらが真の夫婦か、区別する必要がありますか?」 越姮は皇后を実の姉のように気遣い、くれぐれも身体を大事にして欲しいと言った。 そこへ長秋宮の翟(ジャイ)媪(ウバ)が駆けつけ、少商が戻ったと報告する。 しかし皇帝は少商が勝手に動かないよう禁足を命じていた。 皇后は悲しみに暮れる少商のため、皇帝に背いても投獄された家族に会わせてやろうと決めた。 しかし意志の固い少商のこと、誰が反対しても父親を探しに行くつもりだろう。 皇后は少商を阻む関となるより後ろ盾になってやりたいと願い、外出許可の命令書と一緒に令牌を持たせて見送った。 「もう戻って来ないつもりね…」 皇后は自ら皇帝に罰を請うつもりだったが、少商は皇后を巻き込まぬよう命令書と令牌を部屋に残していた。 少商は家族との面会を求めて廷尉府にやって来た。 恐る恐る偽造した令牌を出す少商、その時、ちょうど廷尉府侍郎の袁慎(ユエンシェン)が現れ、中に入れてくれる。 「偽物の令牌で守衛を騙せると思ったのか?今夜、慌てて作ったのだろう?塗料が乾いていない 次も私に会えると思うn…」 「次はない、今回はありがとう」 袁慎はここで待っていると伝えようとしたが、少商は家族の元へ一目散に駆けて行った。 地下牢では蕭元漪(シャオユエンイー)が君姑に手を焼いていた。 老夫人は食べたくもない粥を無理やり飲まされ憤慨、嫋嫋(ニャオニャオ)を放任した復讐なのかと口を滑らせてしまう。 しかし蕭元漪はそれでも夫の母だからこそ我慢して敬ってきたと本音を漏らした。 すると突然、嫋嫋が現れる。 蕭元漪は長秋宮に戻って父が帰るのを待てと言ったが、老夫人は嫋嫋にへそくりの場所を教え、その金で父と叔父たちを助けるよう頼んだ。 「大母…身勝手な人だと誤解していました」 「救えるだけ救うのよ、忘れないで、男たちが先だと…」 ↓( ꒪ͧ⌓꒪ͧ)・・・ 一方、出征した凌不疑(リンブーイー)は被害を最小限に抑えるため情報戦を仕掛けた。 寿春(ジュシュン)に立てこもる彭坤(ポンクン)は凌軍が山賊と交戦中だと信じ、この機に乗じて食料を奪うことにする。 しかし補給部隊は帰り道で黒甲衛(コクコウエイ)の奇襲に遭い、将軍・梁毅(リャンイー)は生け捕りとなった。 「凌不疑!こざかしい真似を!何だ?!その鶏の羽をつけた鎧は!」 (# ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾ <鶏ではない!鴛鴦だっ! ←そこ?w すると不疑は役立つ情報を吐かねば助けられないと脅し、ひとまず梁将軍を投獄した。 寿春は四方を守りで固め、城門は懸門(ケンモン)で縄で吊り橋を上下させていた。 梁邱起(リャンチゥチー)は城外に堀があるため門が開かねば大軍が入れないと言ったが、梁邱飛(リャンチゥフェイ)は壕橋(ゴウキョウ)を架けて突入すればいいという。 しかし凌不疑は犠牲者を出さないためにも戦わないと決めた。 「補給を断てば一月余りも経たず自滅するだろう」 そこへ伝令兵が駆けつけた。 銅牛(ドウギュウ)県で県令の顔忠(イエンジョン)と程始(チォンシー)が精銅を携え投降し失踪、程家は投獄され、程娘子は都を出て行方知れずだという。 夜も更けた頃、少商はついに銅牛県に到着した。 するとちょうど糞尿の回収へ向かう老人と一緒になる。 聞けば父は家族を連れた県令と一緒に荷車を引いて城門を出たまま行方不明になっていた。 半日後に戻ったのは県令の印を持った賊軍の将軍・馬栄(マーロン)。 投降を拒み続けた県丞・李逢(リーフォン)と尹嶗(インラオ)は引き回しにされたという。 その際、李逢が顔忠と程将軍が敵に投降したと叫んだため、見物人たちの間で噂が広まった。 「で李逢は殺されたの?」 「投獄されたと聞いたが、殺されたかは知らんな」 「…検問でこの荷車は調べられるかしら?」 凌不疑は寿春を兵糧攻めで落とすつもりだったが、一刻の猶予もなくなった。 しかし自分のために全軍の将兵を道連れにできず、梁将軍を利用して単身、乗り込むことにする。 寿春では厳しい検問が待っていたが、梁将軍は大事な食料を大切に扱うよう厳命した。 「異常はありません!」 「…ひとつ聞きたいんだが、鶏と鴛鴦は似ているか?」 「似ていません!」 「俺もそう思う…どうかしているぞ」 こうして不疑は梁将軍が運び込んだ食料の中に身を隠し、無事に城内へ潜入した。 キリッ!( ・`ω・´)<これは鴛鴦 彭坤はその夜もなかなか寝付けずにいた。 その時、誰かの気配を感じて飛び起きる。 彭坤の首に剣を突きつけたのは凌不疑だった。 「文(ウェン)帝は私の討伐にお前をよこしたのか、だが早くここから離れろ 私に何かあればお前の父も窮地に立たされるぞ?」 「どういう意味だ?!」 驚いた不疑が彭坤の首に刃を立てると、運悪く王姈(ワンリン)が現れた。 「まだ寝ていないの?(はっ!)誰か!刺客よ!」 凌不疑は彭坤を人質にして城門まで辿り着いた。 すると彭坤は自分が死ねば孤城陥落の真相を知る者がいなくなると開き直る。 「父親から何も聞いていないのか?我らは同じ穴の狢、私が死んであの男に何の得がある?」 不疑はすでに賊兵たちに包囲され身動きが取れなくなった。 そこで彭坤は不疑が寿春から一歩でも出たら自分もろとも殺せと命じる。 しかしその時、外から梁兄弟の叫び声が聞こえた。 「若公主は中にいるはずだ!突入するぞ!」 驚いた不疑は咄嗟に彭坤を蹴り飛ばし、城門を開けるべく孤軍奮闘した。 凌不疑は独りで賊軍たちを蹴散らしながら橋の仕掛けを破壊、ついに城門が開いた。 その時、彭坤が落ちていた剣を拾って背後から不疑に襲いかかる。 不疑は振り返りざまに刺されたが反撃、彭坤を退けた。 黒甲衛たちが城内に雪崩れ込み、寿春は平定された。 凌不疑は少商の鎖帷子のお陰で命を救われ、被害も最小限で済んだと分かる。 そこで彭坤を都まで護送するよう命じ、急いで銅牛県へ向かうことにした。 阿起の報告では銅牛県を落とした彭坤の副将・馬栄が楼犇(ロウベン)の説得により投降したという。 しかし不疑は行方不明の少商を探さねばならなかった。 「程将軍が失踪し程家は投獄、少商が黙っているはずがない、必ず銅牛県にいる!」 つづく ( ๑≧ꇴ≦)ヤメロー!ハライタイィィィィィィィィィィ! おしどり将軍の破壊力が凄すぎてwww 全ての感想がふっとんでしまった!wwwww お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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