精神障害者手帳のメリットとデメリット

平成22年より、発達障害者も「精神障害者保健福祉手帳」が取得できるようになりました。「障害者手帳」取得というと、抵抗のある方も多いと思います。手帳所得については、メリットが９割、デメリットが１割と言われており、様々な優遇措置を受ける事が出来ます。

デメリットの一番大きな所は、「自分が障害者である」という心理的負担です。

しかし、手帳を取得している事は、自分で提示しないとわかる事ではなく、必要な時に見せる免許証の様なものという事です。
障害者雇用は手帳を取得しなくても一応できますが、手帳がないと企業側への助成金入らない為、実際には雇われる確率が低くなります。

具体的な優遇内容を確認して、判断材料の一つとして下さい。

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申請できる対象者

精神障害・発達障害の診断初診日から、６ヶ月経過した方。
等級は１級から３級まであります。

1級
精神障害・発達障害によるものにあっては、その主症状とその他の精神神経症状が高度のもの。
日常生活の用を弁ずることを不能ならしめる程度のもの（概ね障害年金1級に相当）

2級
精神障害・発達障害によるものにあっては、その主症状が高度でありその他の精神神経症状があるもの。
日常生活が著しい制限を受けるか、又は日常生活に著しい制限を加えることを必要とする
程度のもの

3級
精神障害・発達障害によるものにあっては、その主症状とその他の精神神経症状があるもの
日常生活若しくは社会生活が制限を受けるか、又は日常生活若しくは社会生活に制限を加えることを必要とする程度のもの（概ね障害年金3級に相当）

２級以上は就労不能な方になります。就労支援Ｂ型を利用されている方でも３級区分になるそうです。

受けられるサービス

大阪府の優遇

詳しくは、このサイトをご参照下さい。

「障害者手帳で行こう！全国版」

自立支援医療費（精神通院）の支給認定。
・精神科通院費が1割負担になります。
　　
ＮＴＴの電話番号案内料が免除されます。
・電話番号案内（１０４）を利用する際、「ふれあい案内」と申し出ると、番号案内
　利用料金が無料になります。
　
府営住宅の総合募集で福祉世帯向けの区分に応募ができます。

・福祉向けの区分（4月・6月・8月・10月・12月・2月）に応募することができます。

携帯電話基本使用料等の割引があります。
・詳しくは各携帯電話会社の販売店へお問い合わせください。

タクシー運賃割引について。
・一部のタクシー会社にて、乗車時に手帳を提示することで、乗車運賃の１割引を受けること　ができます。

フェリーの旅客運賃・乗用車運賃の割引。

映画館・演芸場の料金の割引が行われます。

レジャー施設の入場料減免。

公的資料館、駐車場などの無料化。

生活保護を受給している方の障害者加算。

駐車禁止除外指定車標章の交付。
・１級の方は、本人等の申請により「駐車禁止除外指定車標章」
　の交付を受けることができます。

全国一律のサービス

税金の控除・減免

所得税の控除　２級･３級･･･２７万円　　　１級･･･４０万円

住民税の控除　２級･３級･･･２６万円　　　１級･･･３０万円

相続税の控除

自動車税・自動車取得税の軽減（手帳1級の方）

公共料金等の割引

NHK受信料の減免　
全額免除…手帳をお持ちの方がいる世帯で、かつ、世帯構成員全員が市町村民税
（特別区民税含む）非課税の場合
半額免除…手帳をお持ちで、障害等級１級の方が世帯主であり、受信契約者の場合
申請に関することなど詳しくは、NHK各営業センターにお問い合わせください。

その他
生活福祉資金の貸付

手帳所持者を事業者が雇用した際の、障害者雇用率へのカウント

障害者職場適応訓練の実施

金融機関での税制優遇
元本が350万円までの預貯金の利息が非課税となる（マル優）
額面が350万円までの公債の利子が非課税となる（特別マル優）
＊障害の等級による差異はない。詳細は各金融機関へお問い合わせください。

申請方法

市町村が発行する申請書を提出。

・該当する病名がついた初診日から、６ヶ月経過した後に精神保健指定医、
発達障害については専門医が診断を記載する。

・市町村が発行する申請書を提出。

・本人の顔写真

※申請については、医療機関で代行を行う事も可能です。

申請すると、各都道府県・政令指定都市の精神保健福祉センターにおいて審査が行われ、認められると手帳が交付されます。