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2005.12.02
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カテゴリ:今日の言葉
からだが傷ついているのでもなく、からだが餓えているのでもなく、しかも傷つき餓え渇くということが人間にはある。
一筋に希望をつないでいたことが無残に打ち砕かれれば、僕たちの心は眼に見えない血を流して傷つく。やさしい愛情を受けることなしに暮らしていれば、僕たちの心は、やがて堪えがたい渇きを覚えて来る。
しかし、そういう苦しみの中でも、一番深く僕たちの心に突き入り、僕たちの眼から一番つらい涙をしぼり出すものは、――自分が取りかえしのつかない過ちを犯してしまったという意識だ。自分の行動を振りかえって見て、損得からではなく、道義の心から、「しまった」と考えるほどつらいことは、恐らくほかにはないだろうと思う。
そうだ。自分自身そう認めることは、ほんとうにつらい。だから、たいていの人は、なんとか言訳を考えて、自分でそう認めまいとする。しかし、コペル君、自分が誤っていた場合にそれを男らしく認め、そのために苦しむということは、それこそ、天地の間で、ただ人間だけが出来ることなんだよ。――吉野源三郎『君たちはどう生きるか』



弱さとは、人間の偉大さなのだと言っているようにも聞こえる。尊厳とは、人間の弱さだと言っているようにも聞こえる。弱さをこそ誇りたい。

時代状況からくる「男らしく」という語の問題を差し引いても、吉野の言葉は、ちっとも色褪せていない。むしろ、今輝いているようにも思える。
まとめの言葉は吉野の言葉をそのまま引用したい。


僕たちは、自分で自分を決定する力をもっている。

だから誤りを犯すこともある。

しかし――

僕たちは、自分で自分を決定する力をもっている。

だから、誤りから立ち直ることも出来るのだ。



最高の散文詩だ。





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Last updated  2005.12.03 02:28:04
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