テーマ:エコライフの工夫♪(808)
カテゴリ:エコライフ
ドイツでは、何かよいことを実践させようとするときに、コンクールという方法をよく使います。
たとえば、「美しい村」とか「太陽エネルギー利用ブンデスリーガ」といールなどなど。 昨年から始まったのが、「学生寮の節電マイスター」コンクールです。 エネルギーの有効利用を促進するドイツエネルギーエージェンシーという団体と、大学の学生課が集まった団体の協力で行われています。 参加する学生寮は、五月いっぱい節電活動をします。 そして、一年前の五月の消費電力とくらべて、一番節電率が多かった寮が「節電マイスター」というわけです。 昨年のコンクールには、50余りの学生寮(住人数1万人)が参加しました。 学生たちは省エネランプの利用、コンピュータやテレビのスイッチを完全に切る、温水の節約(温水供給の燃料がガスや石油でも、湯を送るときに電気が使われる)などの節電をしたそうです。 この結果、一番節電をしたのはローストック大学の寮で、24パーセントも節電したそうです。二位の寮は18パーセント。 すべての参加寮を合わせると、平均節電率は7パーセントで、5月だけでも節電量の合計は65000キロワット時でした。 コンクール受賞寮にはわずかながら賞金も出されました。 でも、このコンクールは賞金目当てというよりも、これをきっかけに、節電習慣を身に付けてほしいという願いからなのは、もちろんです。 ところで、このコンクールに参加したフライブルク大学の寮は、失敗に終わったそうです。 学生課の人の言葉によると、一人の学生が三つのコンピュータを同時につけていたりする場合もまれではないので、学生たちに節電を身に付けさせるのはたいへんなのだとか。 いやいや時代は変わった、と思いました。 私が留学した頃には、学生が環境運動の先頭を切っていたのに、 ゴミが減ったり、原発も新建設はしなくなったりと、環境保護が一応ととのったかに見える今では、若者たちの間に危機感がうすくなったのかもしれません。 小学校時代に環境のこと、少しは習ったでしょうに、と言いたくなります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/08/14 06:39:40 PM
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