テーマ:エコライフの工夫♪(808)
カテゴリ:エコライフ
ドイツ国内を旅行して、今ではたいていの市町村に快適な歩行者ゾーンがあることに驚き、うれしくなりました。 歩行者ゾーンとは、一般車両の進入が禁止され、路面電車(トラム)やバスだけが通る区域または道路のこと。日本ではトランジットモールと呼ばれることが多いようです。 でも、トラムがなかったり、バスの路線数も少ない小さな町では、ゾーン内を通るのは歩行者だけですから、トランジットモールというよりも、まさしく歩行者ゾーン、つまり「恒久的な歩行者天国」です。 ここでは、歩行者が道路の真ん中も歩けるのはもちろん、自転車も押して歩かなければならない場合もあります。 写真上はフライベルク市(写真下のフライブルクと一字ちがいですが、これは旧東ドイツ、ドレスデン近くの市です)のど真ん中にある歩行者ゾーン、右下の道路標識がそれをあらわしています。 ちなみに、左上の標識は「遊びの道路」。歩行者ゾーンの手前の道路がそれで、ここではクルマは歩行者のスピードに合わせて、ノロノロと走らなければなりません。 ドイツでは、すでに一九五三年に最初の歩行者ゾーンがカッセル市に設けられたそうですが、近年になって、環境保護や市街地の活性化対策の一環として盛んになりました。 フライブルク市(写真下、さすがフライベルクよりも毎日にぎわっています)は七〇年代から、一般車両車の進入を禁止する道路を徐々に増やし、最終的には「旧市街地」(中央の繁華街)全体を歩行者ゾーンにしました。数年前からはバスもゾーン外に出され、走るのはトラムだけです。 歩行者ゾーンにはデパート、ブティック、カフェ、レストランなどが並び、毎日、住民や観光客でにぎわいます。商店はゾーン外の店よりも売り上げがはるかによいそうです。 人々が排気ガスや騒音にわずらわされずに、美しい町並みを楽しみながら買い物や散策ができるからでしょう。 フライベルクの写真には人間の姿が見えませんが、これは旧東ドイツの町の悲しさ、仕事を求めて多くの人が西側に出ていってしまったので、人間が少ないのです。それでも、だんだんに東側に企業が進出しつつあります。このフライブルク市も、太陽発電装置で有名なソーラーワールドという企業があります。 歩行者ゾーン、日本にもありますよね。 たとえば旭川市平和通の買い物公園は、1972年から始まった全国初の恒久的な歩行者天国だそうです。 一度、行ったことがありますが、とてもすてきでした。 でも、日本の市町村には歩行者天国が少なかったり、あっても恒久的ではなくて、時間や日が限られているのは残念です。 ドイツ人と京都、奈良などの観光旅行をしたときに、その友(クルマをばんばん使う人です)は 「ここを歩行者ゾーンにすれば、もっとすばらしいのに」としきりに残念がっていました。 商店街の活性化のためにも、「町の顔となる」魅力的な歩行者ゾーンが増えるといいですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/10/09 04:27:22 AM
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