テーマ:海外生活(7784)
カテゴリ:日常生活
フライブルク、ミュンスター広場の青空市で売られているアドヴェント・クランツ posted by (C)solar08 昨日、歯医者で二時間も治療してもらっているあいだに、歯医者さんとその助手(ともに女性)から 「クリスマス・ストレスはないんですか?」と聞かれました。 「べーつにー、イヴにはレストランに行くことにしちゃったし、26日(ドイツではクリスマスは25日と26日の両方が祝日)にちょっとしたご馳走で人を呼ぶくらいだし。料理は趣味だし。ストレスなんて。 そもそも、クリスマス・ストレスって、実際には何なの?」と答えると、助手の女性は 「やっぱり、家族や友人とか、たくさんの人のためにプレゼントを買わなければならないってことかな。ふだんから気にとめて買いためておけばよいのだけれど、どうしても、クリスマスが目前に近づいてからあわてて買うはめになって。これが一番のストレスよ」。 なるほどね、町はいま買い物客であふれているけれど、これはみんなプレゼント探しなのね。このストレスがいやで、クリスマスシーズンには前のブログで書いたテネリフェ島など南の国に「逃げて」しまう人も少なくありません。 お正月に旅行に出てしまう日本人に似ています。 それにストレスを感じてまでプレゼント「しなければならない」というのも、日本のお歳暮やお中元に似ていると思いました。私自身は、日本にいたときもお歳暮にもお中元にも関係が薄くて、いただくことも差し上げることもありませんでしたが。 そもそも、クリスマスや誕生日に「無理やり」(つまりは義理で)する贈り物って、好きではありません。ふだん、たまたまどこかで「あ、あの人にこれをあげたいな」と思う物に出会ったら、すぐにプレゼントしてしまいます(「これ、今度のお誕生日のプレゼントの前渡しよ」と言って)。 それに、せっかく贈られたプレゼントも、もらい手に気に入られない場合が多いようで、毎年クリスマスあとのデパートやお店では、商品の引き換えを求める客でごったがえします(贈り主はそれを予測して、ちゃーんとレシートを取っておく)。 贈られた「いらない物」をとっておいて、次の機会にほかの人に贈る人も多いです。これもお中元・お歳暮と似てますよね。 私も先日、友人を夕食に招待したら、明らかに「長らくとっておいた不要なプレゼント」らしきものをお土産にいただきました。 その一つは、一年以上たったらしいチョコレート菓子で、包装を開けたら、中身はすでにカビが生え、変質していやな臭いを放っておりました!!!捨てたのはもちろんです。 別の友人からいただいたコースターやキャンドル立ても、もらったまま包装を開けずにとっておいた物のようです。プレゼントのリユースですな。これはこれで資源の節約。 それに、こういうちょっとした飾りって、それなりに可愛かったり、シックだったりしても、もらった人の趣味やインテリアに合わなければ、使ってもらえないんですよね。日本の結婚式の引き出物にもいえますが。 それで、私自身もこうした小物を使う機会はなさそうなので、とりあえず、包装は開けずに、引き出しにしまいこみました。 ちなみに、以前に友人の誕生日に贈ったものが、数年後に私の誕生日への贈り物としてもどってきた、というケースもありました。友人はもちろん悪気があったわけではなくて、私からもらったということをとっくに忘れていたから、「あ、こんな物がある。いらないからプレゼントしちゃおう」と思っただけなのでしょう。 また、あるときは、友人の引越しを手伝っていて、彼女が捨てた物の中に、むかし私がプレゼントした物が混じっているのを見たことも。こういうときは、気を悪くするのでなくて、 「これからは、相手の好みがわからない物や、生活にどうしても必要でない物は贈らないようにしよう」と反省した方が賢いでしょうね(それでも、一瞬、むっとした私ですが)。だって、自分自身のことを考えれば、いらない物を贈られても、やっぱり嬉しくないでしょう? ドイツのアンケート調査によれば、多くの人が内心では「プレゼントより金をくれ」と思っているそうです。でも、それでは身も蓋もないし、クリスマスというロマンチックな気分に合わないし。 そこで、妥協の産物プレゼントとしては、本の商品券や映画の入場券用の金券が喜ばれるようで、私もよく利用しますし、もらってもうれしいです。無駄になることも、腐ることもないし。 今日はそんなことを考えながら、ミュンスター広場の花屋や農家が売っているクリスマス飾りを横目に見つつ、野菜ばかりをたくさん買い込みました。 このままだと、何もプレゼントを買わないままクリスマスを迎えてしまいそう。 ま、いいか。いざとなったら、先日もらったコースターやロウソク立てを回せばいいんだし・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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