カテゴリ:エコライフ
オリーブ油で作ったアーモンド粉入りハチミツ石鹸 posted by (C)solar08 ずーっと前から粉石けん(ヤシなどの植物や動物性の脂肪からつくられた石けん)を使っています。 合成洗剤で手が荒れて、指紋がなくなるほどまでになったときに、ちょうど粉石けんに出会っていらい、x十年のお付き合いです。 粉石けんに変えたとたん、数日で手荒れがすっかりなおったのです。 ところが、昨年、マレーシアに行って、愕然としました。 ボルネオ島のジャングルの多くが、パームヤシのプランテーションに変貌していたのをこの目で見たからです。 オランウータンなどの生息地はますます少なくなり、希少な植物もますます希少になっています。 ボルネオ島だけでなく、東南アジアの森の多くがそうなっているのは、よくニュースで報道されています。 それまでエコだと思っていた粉石けんも、熱帯林の破壊につながっているというわけですが、だからといって、石油からつくられる合成洗剤も水を汚すだけでなく、原油採掘から生産までの過程で環境を汚すなどなど、弊害はたくさんあります。 そもそも、石油はいずれは枯渇するわけですし。 ということは、どちらも理想的ではないどころか、自然や環境に害をあたえていること。 私一人であがいたり、悩んでもしょうがないのですが、つくづく、人間って、存在するだけでも、他者、地球に迷惑をかける存在なのだと思います。 そんな「罪の意識」を少しだけなだめるために(っていっても、別にこれで問題解決するわけじゃあありませんが)、古油で石けんをつくるようになりました。 本音をいえば、環境のためというよりも、「手づくり石けんは、保湿分がそのまま含まれているから、肌にもよい」という言葉にひかれてでもあります。 工業的につくられた石けんは、貴重なグリセリンを取り除いて、他の工業に使うので含まれていないのが、自分でつくれば、グリセリンはそのまま残るのだそうです。 ちなみに、石けんの手づくりは日本の方が盛んのようで、ドイツのネットにはほとんど見つからなかった作り方が、日本のネットではいくらでも見つかりました。 私は天ぷらなどの揚げ物をしないので、古油はあまり出ません。 ちょうど友だちが、古くなって使えなくなったオリーブ油をたくさんもっていたので、それをもらいました。 石けんづくりに必要な水酸化ナトリウムを入手するのも日本(薬局に免許証などの身分証明書をもっていけば買えるそうです)ほど簡単ではなくて、苛性ソーダを置いている薬局を見つけるのがたいへんでした。 製法はいろいろなネットで紹介されているから、ここでは控えますが、基本的には苛性ソーダを水に溶かし、それと油脂を合わせて、湯煎にかけながら長い時間ひたすらかきまぜ、型に入れて、じっくり固めるだけです。 完全な石けんになるには、数週間かかりますが、一度に大量に作っておけば、何年分もの石けんができます。 はじめてつくったときには、混ぜ方が足りなかったらしくて、あとで油分が少し分離してきましたが、それでもちゃんと使えました。 二度目につくった石けん(写真)は、オリーブ油のほかにアーモンドの粉とかハチミツを適当に入れて、型に入れたあとも、ちょっとかきまわしました(するなと書いてあるのですが、してしまった)。 これは正解で、あとになって分離することもありませんでした。 この石けんで顔を洗うと、「やさしい手づくり石けん入門」(合同出版)という本に書いてあったとおり、本当に肌がツルツルになるから、驚きです。 それに成分がわかっているというのがうれしい。 ネットを見ると、すてきな型に流して、すてきな色をつけて、完ぺきな石けんを作っている方がたくさんいらっしゃるようですが、そこまで凝る気はなくて、わたしはこの程度で満足しています。 型から出し、切り分けて、面取りをしたときに出るクズは、容器に水といっしょに入れて、台所用洗剤に使ったり、洗濯や掃除にも使えますから、まさに万能石けん。 今でも洗濯や掃除や食器洗いにはエコ石けん(つまりはパームヤシ油脂原料)をまだ使ってはいますが、シャワーや洗顔には、この手づくり石けんだけ。 これで垢もすんばらしく取れます。アーモンドの粉もピーリング材として働いてくれているみたい。 石けんの手づくりは揚げ物で油がたくさん出る方には、とくにお薦めです。というのも、一度揚げた油の方がうまく石けんができるそうだからです(くらべてみたことありませんが)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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