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フライブルク日記

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2009/09/27
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テーマ:海外生活(7772)
カテゴリ:エコライフ
今はもう秋。
今日はドイツ連邦議会の選挙の日です。
ちょうどお天気も最高です。
この一週間は夏がもどってきたように暖かい日が続き、例のフランスの田舎家に収穫に出かけていました。

Fresnes, 2009年9月
Fresnes, 2009年9月 posted by (C)solar08

庭は春に種をまいたコスモスの花が満開でした。
ドイツではあまり見かけない花(鉢植えで売られているくらい)で、日本のコスモスが懐かしかったのですが、フランスの田舎ではよく見られます。

こちらもすごい快晴つづき。

Fresnes, バラの実
Fresnes, バラの実 posted by (C)solar08


庭では期待どおり、洋梨がやっと熟していました。

洋梨
洋梨 posted by (C)solar08

二種類あって、その一つはウイリアム梨といって、日本のラフランスに似た姿と味をしているのですが、もう一つは上のように、皮が梨の長十郎とか幸水みたいなのです。
でも、梨のように硬くはなくて(未熟な間は梨のように固いですが、この段階ではおいしくない)、風味もいかにも洋梨です。頑丈なので痛みにくいのも梨に似ています。

ワイン用の葡萄(マスカットに似た味)
ワイン用の葡萄(マスカットに似た味) posted by (C)solar08

ブドウの実も甘く熟していました。
このブドウ、元々はワイン用に栽培される品種のようです。
フライブルク近くにカイザーシュテュールという山があって、ここではワイン用のブドウがたくさん栽培されています。
この地方のワインは日本にも輸出されています(Badischer Wein)。
「連れ」は十年以上前に、このブドウ畑で、ブドウの木の枝を一本失敬してきて、フランスの庭に挿し木にしてみたのだそうです。
それ以後、肥料とか農薬などをやったことはなく、手入れといえば夏に伸びた枝を横木にとめるぐらいしかしないのに、毎年、たくさんの甘いブドウが実ります。
ブドウの大きさはデラウエアの二倍くらい。種もあります。
でも、皮が薄いので、種・皮ごと口に入れて、皮は食べてしまい、小さな種だけほきだします。
種を食べてしまうこともあります。
マスカットの祖先みたいな品種らしくて、ほんのりマスカットの香がします。

Fresnes, キクイモ
Fresnes, キクイモ posted by (C)solar08

庭のあちこちには、ヒマワリを小さくしたような花が咲いています。
これはキクイモの花。
これをずるっと引っこ抜くと、根元には小さな芋みたいなものが膨らんでいます。
キクイモの茎塊
キクイモの茎塊 posted by (C)solar08

これはキクイモの茎塊。
茹でたり、スープに入れて食べるのだそうで、健康に感心のある人には人気の野菜。日本では昔は家畜飼料用に栽培されたのだとか。
味がクワイに似ているので私はあまり好きにはなれません。
それで、もう一つの珍味といっしょに茹でて、裏ごししてクリームスープにしました。
もう一つの珍味とは、「連れ」が「野生カブ」という名前がついた種をまいたところ、出てきた野菜。

野生ニンジン?
野生ニンジン? posted by (C)solar08

皮はビーツのような色ですが、中身の色、味、葉っぱはどうみてもニンジン。ニンジンのプロトタイプの一つなのかもしれません。

おもしろいのは、前から気になっていた「雑草」。
日本でもそこらじゅうにあったので、たぶんそうじゃないかなあと思っていたら、やっぱりそう、これはスイバ(スカンポ)でした。

スイバ(スカンポ)
スイバ(スカンポ) posted by (C)solar08

とても酸っぱい葉っぱです。
姿も日本で知っていたものにそっくりです。

「連れ」は幼少時代、戦後旧ポーランド地区(戦前はドイツ領)からドイツへと逃げてくるときに、母親や叔母さんとともにスイバを取っては、これを市場で売ってミルク代にしたり、自らも毎日、こればかりを食べていたのだそうです。
そんな辛い思い出があるくせに、スイバのスープがなつかしいのだそうです。

庭にはもう一つ、名前がわからなかった雑草があります。

スイバの仲間rumex scutatus
スイバの仲間rumex scutatus posted by (C)solar08

表面がテラテラしていて、食べるとやっぱり酸っぱいのです。
先日、フライブルク近郊のハーブ園で聞いてみたところ、この植物もスイバの仲間なのだそうです。ネットで調べてラテン語の学名(写真タイトル)はわかったのですが、和名はわかりませんでした。英語ではソレルと言うみたいです。
ラテン名からすると、スイバと同じ属に属するので、とても近い仲間なのですね。

そこで、これら二種類のスイバ(スカンポ)をさっと煮て(火が通ったとたんに茶色い、きたない色に変わるのが難点)、サワークリームやバター、茹でたジャガイモをつぶしてとろみつけにして、これもクリームスープにしました。
「連れ」は「お袋の味」で満足らしかったですが、私は酸っぱくて、あまり食べられませんでした。
見た目が悪いので、写真はなしです。
「土手のスカンポ、ジャワ更紗」っていう小学生唄歌、ご存知ですか。祖父の時代の童謡らしいのですが。
「なーつがきーたきた、ドレミファソ」っていうの。
子どものとき、スカンポって何だろうと思っていたまま、誰にも聞かず、謎が解けないままだったのが、今頃になって、スカンポのスープを食べることになるとは、人生、何があるかわからないものです。

庭には、このほかに、黄桃、リンゴなどもちらほら実っていました。
洋梨はタルトもおいしいので、作りましたが、やはり風味を楽しむには、生が一番。
それで、これらの果物を全部細かく切り、持参したオレンジも混ぜ、レモンリキュールを入れてフルーツサラダにしました。
四晩つづけて、晩のデザートはこれにしましたが、飽きませんでした。

フルーツサラダ
フルーツサラダ posted by (C)solar08

一日中、庭にいて、夕方はときには蚊に刺されながらも

Fresnes、初秋の景色
Fresnes、初秋の景色 posted by (C)solar08

周囲のこういう景色を見ながら食事。

でも、悲しいかな秋分を過ぎ、これからは日本よりは暗い時間がぐーんと長くなります。
気がついてみればもう、↑の最初の景色はこんなになっていました。

Fresnes,夕焼
Fresnes,夕焼 posted by (C)solar08






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Last updated  2009/09/27 10:09:55 PM
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