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フライブルク日記

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2010/08/12
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カテゴリ:エコライフ
何を想うか、キッチンのピエロ
何を想うか、キッチンのピエロ posted by (C)solar08

キッチンの壁に小さなピエロの操り人形がすわっています。

寝室の家具の扉にも、もう二つ。

鏡の前のピエロ
鏡の前のピエロ posted by (C)solar08

「連れ」が道路に出されていた大型ゴミの中から拾い出してきたピエロたち。

お人形が好きでもないのに、「まだそんなに壊れていなくてもったいない」と、「とりあえず」拾ってきたのです。

ズボンがほつれたピエロ
ズボンがほつれたピエロ posted by (C)solar08

彼は道端にただ捨てられている板切れでも石でも、椋材のドアでも、自分が読みもしないような本でも、フリーマーケットで売られているちょっとしたアンチークでも、ディスカウンターのセールでも、拾ったり買ったり、友達から貰い受けたりします。

ドイツの家ではたいてい、地下に物置になるような部屋があり、たいていは一世帯に一つ、そういう物置部屋が割り当てられています。
彼は自分が住む建物の、物置部屋すべての使用権を特別に得ていますから、4部屋分もの物置をもっています。それらのすべてが、ガラクタや年代物のワイン(安く買った)、もろもろであふれています。

私も地下に一部屋だけ、物置をもっていますが、三階から地下まで降りていくのがいやなので、ほとんど使わず、娘が置いていった本や空き箱、大きな冷凍庫だけを置いていました。
でも、今ではここも、彼がコレクトした本棚、部屋の壁の化粧版、椅子などでいっぱい。

こういうコレクターは捨てることも、容易にしませんね。
十年前のジャムとか、数年前の広告とか雑誌・新聞。
だから自分の住いもこうした物にあふれ、「なんとかしなくちゃ」と整理に取り掛かりはしても、整理している間に、広告や雑誌を読み始めたりして、「フムフム、なかなか便利なことが書いてあるじゃないか。やっぱり捨てるのやめとこ」となって、整理はちっとも進まないのです。

コレクター精神は遺伝子なのか、彼のお姉さんの家にいったら、同じように物がどこにも積みあがり、居間その他はアンティーク家具でびっしりなので、「やっぱりねえ」と思いました。

私はここまではしないわ。
それでも、昔、日本にいた頃、やたらに物、とくに洋服を増やし、捨てないでいました。
そうしたら、元夫が「こういう物を置いておくための空間の値段(つまりは家の値段ですね)を考えたことあるの?」と辛い指摘をしました。

それでちょっと反省して、物が増えてくると、元夫の言葉を思い出すようになりました。

と言っても、母からもらった時代遅れでも質のよい洋服とか、学生時代に着たスコットランドのキルト(まだはけるんです)など、x十年もたった洋服までいまだに持っているので、洋服ダンスを拡張する羽目になり、やっぱり元夫の言うとおりになってしまったと、またまた反省します。

本だけは、推理小説は同じものは二度は読まないから、大量にフリーマーケットで処分しました。
さすがに私は新聞・雑誌はその日のうちに処分するか、「連れ」や友だちにあげてしまいます。新聞とらないで、まわし読みする知人は周囲に結構いるんです(お金があるなしに関係なく)。

大型ゴミを見ると、私もワクワクするのですが、ひところのように、椅子でも何でも集めるのはやめました。

でも、大型ゴミで見つけたアイロン台、チェスト(椋の木です)、アンチークの椅子、お皿はいまだに重宝しているのですから、大型ゴミはなかなか「捨てたものではありません」。ネジとかも、集めておくと、いざというときに便利です。

回りを見回すと、人間には「コレクター派」つまり、なんでも集め、とっておく傾向のある人と、「捨てる派」、つまりいさぎよくパッパ、パッパと捨てる人とに分かれるみたい。

もちろん、私のような中間派もいますけど。
使いもしない食器が戸棚の奥にあるのを見ると、イヤーな気分になる一方で、「もったいない」という気持ちと、「いつか必要になるかも知れない」という恐れから、何でも取っておこうとするんです。

ある友だちは、「一年間、一度も着なかった洋服はすぐに処分」と豪語しています。
ですから、彼女の住いはいつも、とってもすっきり片付いています。

でもね、これはちょっとできないわ。数年後にとつぜん、「あれをまた着てみよう」と思うことがあるでしょう?

別の友だちは、いただいた食品などを後生大事にとっておいて、期限が過ぎてからやっと食べています。

そういえば、祖母(父方のわがまま祖母)が逝ったあとには、100枚のまだ手を通していない襦袢が残されていました。祖母はとらやの羊羹がひからびてから食べていたっけ。

「もったいない」の精神、一つのものを長く使う生活は、これからの時代、とても大切になっていくはず。

ただ、集める・とっとくが自己目的化する(集めること自体が目的になってしまうと)危険がありますね。無駄なものをただ集めて、貴重な空間を無駄にすることにもなりますし。

思えば、これらのピエロ人形をとくべつ可愛いとも思わないのに、預かってしまった私もコレクターになりかかっているのかと、ぞっとします。

春菊の花(葉が大きくならず、食べる前にトウが立った)
春菊の花(葉が大きくならず、食べる前にトウが立った) posted by (C)solar08どしゃ降りのヴェランダで。






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Last updated  2010/08/13 12:34:51 AM
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