カテゴリ:料理・パン焼き・菓子・食材
シュトレン(アーモンドクリーム入り) posted by (C)solar08 日本でもシュトレンがポピュラーになったようですね。 ドイツのスーパーやケーキ屋さんにも、シュトレンが山積みされてます。 私はあの乾いた味があまり好きではないのですが、「食べたい」と言われて、今年も作ることにしました。 シュトレンはドイツのお菓子だから、やっぱりドイツの職人さんが書いている本のレシピを参考にしました。 自家製アーモンドクリームが効いて、びっくりするほどおいしくなりました。 レシピを書いておきますね。 大きなシュトレン、二つ分の分量です。 1.小麦粉(中力粉か強力粉)700g、イースト10g、牛乳350g、無塩バター140g、塩6g、卵大2個(殻つきの重量150gぐらい)、砂糖35gをこね、1~2時間、一次発酵させる。 2.発酵している間にアーモンドクリームを作る。 アーモンドパウダー、砂糖、室温にしたバター(各100g)をホイップし、小麦粉20gをよく混ぜてから、最後に卵大1個を加えてよくこねる。ラム酒少々を加えるとおいしくなる。 3.フィリングを作る。 オレンジピール、レモンピール(各100g)、レーズン200gまたは150g(ラム酒に漬けておいれもよいが、漬けなくてもよい)、他のドライフルーツ(私は無花果があったのでこれを使いました)を小さく切ったもの80gぐらい、炒ったアーモンドスライス100g(もっと少なくても多くてもよい、私は200g入れました)、ラム酒大匙4杯、シナモン大匙一杯、ほかに好みでカルダモン、クローヴ、ナッツメッグ、おろしショウガを各大匙1杯を混ぜる。 4.一次発酵が終わった生地を二等分して、それぞれ広げる。 その上に、3のフィリングの二等分し、それぞれの生地に折り込む。 折り込むには、広げた生地に、フィリングの半量をしいてから、生地を三つにたたみ、またちょっと広げ、残りのフィリングの半量をしいてから生地をたたみ、さらに残りのフィリングをのせる、という作業をします。 5.フィリングを折り込んだ各生地を、20x15cmぐらいに広げ、2のアーモンドクリームを二等分して、それぞれの生地に塗る。 私が参考にしたレシピでは、さらにこれにマジパンも塗るのですが、市販のマジパンには添加物が多そうなのでパス。その代わりにアーモンドクリームの量が少し多くなっています。 アーモンドクリームを生地の縁まで塗ると、焼いたときにクリームが流れ出て、たいへんなことになります(なりました)。 6.生地を長辺の側から三つ折りにして、綴じ目を下にしてクッキングペーパーの上に置き、2から2時間半ぐらい二次発酵。 シュトレン(二次発酵後) posted by (C)solar08 7.170度に予熱したオーヴンで35から40分ぐらい焼く。 8.焼いている間に、バター50gとラム酒大匙2杯くらいを熱して、バターを溶かしておく。 9.焼きあがったシュトレンが熱いうちに、刷毛でラム酒バターを塗りたくる。これが生地をおいしくする決め手の一つのようです。 10.さらにその上に粉砂糖をかなり厚めに振りかける。 シュトレン(バター・ラム酒を塗ってから粉砂糖でまぶす) posted by (C)solar08 シュトレンは日持ちが良いし、ある程度の日にちがたって、「熟成」してからの方がおいしいと言われます(やはりシュトレンを焼いた娘夫によると、四週間も待つんですって!)。 私は誘惑にまけて、すぐに食べてみました。 まだ柔らかい熱々のシュトレンもおいしかったですよ。 私のシュトレンはアーモンドクリームが流れ出て、惨めな状態になりましたが、この流れ出たアーモンドクリームのおこげがとってもおいしいの! シュトレン posted by (C)solar08 ↑は三日たったシュトレン。 ちょっと乾いた感じですが、バターがたっぷりなので、しっとりしています。 うすーく切った一枚でもかなり食べた気になります。 話は変わりますが、先日、ルヴァンで作ったバゲット生地の一部にバターを折り込んで、カスタードクリームと煮たリンゴをのせて焼いてみました。 バゲット生地にバターを折り込んだパイ posted by (C)solar08 そうしたら、「意図せずして」パイになってくれました。 苦心して生地をつくって、バターを折り込んだクロワッサン生地だと、いまだに目が詰まってしまうのに、いい加減に冷蔵庫で寝かせもせずに、三回折り込んだ生地がちゃんとパイになるなんて! 「バゲットよりこっちの方がおいしい」と言われて、思わずムッとしました。 シュトレン、焼いてみてね! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[料理・パン焼き・菓子・食材] カテゴリの最新記事
お~12月 クリスマスっていう感じがします
どってりしたシュトレンがサックリ美味しそうです 久々に頑張ってみようかなぁ 最近はお義母さんのお世話でかなり疲れモードなので 気分転換になりそうです (2010/12/02 11:35:41 PM)
こんばんは、solarさん♪
すごいですー、シュトレンの文字に飛びつきました!!! 細かく作り方も書いてくださっているので、チャレンジする気満々になりました笑♪ありがとうございます♪ まずは、材料を揃えるところから…どこで買えるのだろう…と少し???な状態ですが、さっそく始めようと思います。どれだけ揃うか、程良い加減で妥協して作ると、たいへんになってしまいそうですが、初チャレンジということで良しとしようと思います汗。 レシピ本当に詳しく、ありがとうございます♪無事にできるかどうか、あやしいですが、無事にできたら?許せる範囲なら?・・・ブログにアップしてみます笑♪ (2010/12/03 01:06:46 AM)
アーモンドクリームおいしそう!
日本でもシュトーレンとかシュトレーンと言われて定着してきました。ホントはシュトレンなんですか? シュトレンの山積み見てみたいな。 私も今年初めて作ろうと思ってます。よいタイミングでこちらのレシピに出会えてラッキーです。使わせていただきます。 フィリングは漬け込まなくてもよいんですね。 ちょうどアーモンドパウダーがあったのでクリームも作れます! (2010/12/03 09:58:30 AM)
あいかわらずお忙しそうですね。お義母さまのお世話、お疲れさまです。
パンやお菓子づくりは気分転換になりますよー!私は原稿書きをすぐに中断して、菓子づくりに向かってしまいます。 材料はすべてそろえなくてもよいので、ぜひ作ってみてください。 かなり大量になるので、分量は適当に調節して! (2010/12/03 08:28:14 PM)
こんばんは(って、こちらは今、昼ですが)。
Eichhoernchenさんがブログでシュトレンをお買いになるというのを読んで、買うよりも作っちゃえばいいのに、と思い、自分でも作る気になりました。 材料の香料は全部そろえなくても大丈夫です。元のレシピはシナモンだけでしたが、他のドイツのレシピを読んで、すべてを投げ込みました。アーモンドとラム酒は大切です。ドライフルーツもレーズンが基本、あとは好みでもよいかもしれません(私はオレンジピーるとかレモンピールは嫌いなのですが、一応伝統にしたがって入れました)。 ぜひぜひ、作ってみてください。成果を期待しています。 (2010/12/03 08:32:35 PM)
そう、アーモンドクリーム、本当においしいです。これが入っているかいないかで、味がぐっと変わります。入らないレシピもあるんですが、絶対入れてほしい。
Stollenは正確には(というか日本語で100%正確には書けませんが、正確に近く書けば)シュトッレンと書くべきでなのですが、日本の通例にしたがって、記事のタイトルをシュトレーン(変だな、やっぱり)に直しておきます。 フィリング、たいていのレシピではレーズンをラム酒に漬け込むと書いてありますが、どちらでも良いのでは。ラム酒とまぜるわけですし、一次発酵、二次発酵の間に汁気を吸ってくれるでしょうし。 成果を楽しみにしています。 (2010/12/03 08:38:31 PM)
去年、シュトレンを焼いたものの、あまり好きじゃない感じだったので・・・solarさんのレシピ、美味しそう♪ドライフルーツ漬けてあるので、それで作ってみたいわ!
色々レシピがあるということは人気があるってことですものね♪ パイ生地って難しいですよね。バターは寒い時期が扱いやすいから~って。今頃が良いのかも? (2010/12/05 01:04:03 PM)
私もシュトレンは好きではなかったのですが、これはアーモンドクリームのおかげか、はたまたたっぷりバターのおかげか、文句なしにおいしいです。バターは無塩の発酵バターを使ってくださいね。
パイ生地は、クロワッサンよりは簡単かも。クロワッサンは層だけでなく、フンワリしなければならないから、いまだに納得いくものができません。寒い今は、練習時です。今も仕込んでいます。 (2010/12/05 08:05:54 PM)
ムッとされたお気持ちわかりますよ!
意図せずしていいものが出来上がってしまう話、あるんですよね~ それも大いにわかります。 シュトーレン、今年も!焼くつもりなかったんですけど、ちょっとやいてみようっかな?って思いました。 お正月に実家へもっていっても喜ばれるかも!て思ったからです。 4週間もつならなおさら暇なときに作っておけばいいですものね。(^^)b (2010/12/06 10:26:19 AM)
こんにちは、ご無沙汰してしまいました。
シュトレンの見かける季節になりました。そちらでは皆さん作るのでしょうか。 (2010/12/06 02:18:31 PM)
「ムッとされたお気持ちわかりますよ!」←そうなんです。たまたまできたパイばかりほめられても。もう一回、試してみたんですが、ルヴァンのバゲット生地にバターを折り込むと、クロワッサンに成形しても、表面がカリカリのパイになります。牛乳や砂糖が入った生地に折り込んだ場合とずいぶん違う結果になるのが、おもしろいです。クロワッサンは相変わらず目が詰まって、みじめです。原因がわからないので(層にはなっているんですが)。
シュトレーン、ぜひアーモンドクリーム入りで焼いてみてください。初めて「おいしい」と思いました。 (2010/12/06 09:22:30 PM)
こちらこそ、ご無沙汰してます。いつもブログを覗かせていただいてます。
シュトレンは、クリスマスクッキーほどには家庭で作る習慣がないみたいですが、手作りが好きな人は作るようですよ(娘の夫も作ったそうです)。あるインドネシア出身でこちらにお嫁に来た方は、大きなものを一度に10個も作って皆さんにプレゼントしていました。 まだ東ドイツがあった時代、旧東ドイツの人は、西ドイツの親戚からクリスマス時期に送られてくるプレゼントのお礼として、シュトレンを贈ったそうです(シュトレンはドレスデンが有名ですから、やはり東ドイツのお菓子なのかも)。 (2010/12/06 09:26:54 PM) |
|