テーマ:食べ物あれこれ(49630)
カテゴリ:料理・パン焼き・菓子・食材
クリスマス菓子「ベラヴェッカ」 posted by (C)solar08 ドライフルーツを固めたようなケーキ「ベラヴェッカ」(ベラベッカと日本では書かれていること多し)は、フランスアルザス地方のケーキとして、日本では紹介されているようです。 でも、南ドイツ、オーストリア、南チロル地方でも昔から作られたそうで、ドイツではベラヴェッカという名前はほとんど知られておらず、もっぱら「フッツェルブロート」(Hutzelbrot )とか「フリュヒテブロート 」( Fr?chtebrot)といかにもドイツっぽい名前で呼ばれています。つまりフルーツで作ったパンという意味。 本来は、秋にたくさん収穫した洋梨やリンゴの保存のためにドライフルーツにしておいて、それをクリスマス用に使ったのが始まりのようです。 ですから、ドイツのレシピを見ると、材料のところにドライ洋梨1kgなどと書かれていて、ぎょっとします。ドライリンゴはとても高いのです。 日本ではシュトーレン(本当はシュトレンと書いた方が近い)が有名ですが、私はあの乾いた味が苦手なので、今回はベラヴェッカを作りました。 ベラヴェッカ(ベラベッカ)のレシピ(ドイツのレシピを参考にしました) 材料(小型4~5本分) ドライフルーツ(以下のフルーツはすべて干したものです。量は多少とも前後しても全然大丈夫ですし、ドライフルーツの種類も好みや手に入るものに変えられます) アップルまたは洋梨(私はアンズで代用しました)300g、デーツ300g、イチジク250g、プルーン300g、レーズン400g、オレンジピール100g 刻みアーモンド100g、刻んだクルミ200g シナモン、クローヴ 適量 キルシュ(キルシュヴァッサー) 1カップくらい 強力粉150g 粉イースト小さじ1ぐらい(私は自家製レーズン酵母の元種50gを使用)、塩少々 作り方 1レーズンとオレンジピール以外のドライフルーツを数時間水につけてやわらかくしてから、ざるにあけ、あらく刻む(1cmくらい) 2 1とレーズン、刻んだオレンジピール、ナッツ類、スパイス類、キルシュを混ぜて一晩おく 3 強力粉とイースト、塩を混ぜ、75gらいの水と混ぜてしばらくおく。 4 2と3をよく混ぜる。パン生地はドライフルーツをつなぐだけのためのものです。 とても混ぜにくくて、ハンドミキサーのスパイラル状のニーダーでこねたところ、ドライフルーツの一部がムースのようになってしまいました。 でも、これが逆によかったみたいです(好みですが)。 レシピによっては、フルーツ全体を薄いパン生地で包む方法もありますが、「粉を全然いれないで作った方がおいしい」という人が近くでブツブツ言うので、やめておきました。実際、粉を全然いれないで、代わりにオートミール少々と卵でつがくレシピもあるようです。粉もなにも入れず、焼きもしないレシピもドイツにはあります。 私自身の経験では、パン生地を別につくらずに、ドライフルールにいきなり粉とドライイースト、塩をふりかける方が混ざりやすいのではないかと思います。 5 4の材料を4から5に分け、長めの楕円形に成形する。 6 数時間ねかせる。一晩ねかせてもあまり変化はありません。上面にスライスアーモンドをはりつける。 7 160度に予熱したオーヴンで1時間ぐらい焼く。 または200度に予熱したオーヴンに入れて、180度に下げて45分ぐらい焼くという方法もあります。 焼き上がったら、十分さましてからラップなどで包んで、数日おくとよいとされています。 でも、生暖かい状態で食べたら、これはこれでおいしくて、「この方が良い」と周囲のドイツ人からは言われました。 ベラベッカはドライフルーツを刻むという手間とパン生地と混ぜるのが「力仕事」なだけで、あとは技術もなにもいらない、しかも失敗は絶対にしないケーキですから、シュトーレンよりはずっと手軽に誰もが作れると思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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