テーマ:海外生活(7772)
カテゴリ:エコライフ
南ドイツ「黒い森」のカッペル posted by (C)solar08 25年前、フライブルクに来たばかりの頃は、11月には冬が始まって、零下10度を体験したこともあります。 それ以後は年々、冬の訪れが遅くなり、数日前まで日中は10度以上の暖かい日が続きました。 昔は今頃ならスキーができた「黒い森」(フライブルクの東側と南側に連なる山脈、ドイツ語ではシュヴァルツヴァルト、フランス語だとフォレノア、名物のケーキ、黒い森のサクランボケーキの名前はここからきてます)の山は、今年はいまだに雪がありません。 今年の11月は気候の逆転現象が置きました。 雲海が生じて、雲の上、つまり高度800mぐらい以上は快晴でホカホカ暖かいのに、雲の下はどんよりとして気温が低い現象です。 11月末のそんなある日、黒い森のカッペルという村に行きました。観光地「ティティゼー」の近くです。 ここは高度が高いので、フライブルクの町中とちがって、好天気でした。 南ドイツ、カッペルにある300年前の家 posted by (C)solar08 この家はBFの姉夫婦、というかBFの義兄がもっている、いわば別荘。 筑後300年以上たつ古い家で、BF義兄が代々受け継いできたのだそうです。 古めかしい部屋がいくつもあるのですが、BF義兄夫婦はこの家に泊まったことが一度もないのだそうです。 シャワーもないし、暖房は暖炉だし、水道管が破裂していらい、屋内の水道は機能してなくて、屋外の水道栓から出てくる地下水をくんでこなければならず、トイレもバケツに水をくんできて流さなければならないなど、便利とはいえません。 でも、なんと、BF姉夫婦の娘さんはスペイン人のBFといっしょに何週間もここに泊まり込んで、外で薪をたいて湯をわかして、何十本ものビールを手作り醸造したそうです。 周囲は広々として、景色はいいし、 「黒い森」カッペルの300年前の家、居間 posted by (C)solar08 家の中は、BF姉が集めたアンティーク家具や 「黒い森」カッペルにある300年前の家、居間 posted by (C)solar08 先祖代々の写真などで、昔のドイツをしのばせます。 ドイツ、「黒い森」のカッペルにある300年前の家、ストーヴ posted by (C)solar08 アンティークのタイル張りの薪オーヴンは手間がかかるけれど、一度熱くすれば、ほんわりとした快い暖かさをくれます。 アンティーク家具って、雰囲気があっていいですね。過去の未知の人々が、何十年も使い込んできたというのが伝わるのしょうか、なんとも言えない落ち着きを感じます。 11月のこの日、BF姉とともにこの家に出かけた私たちは、テラスでコーヒーを飲んで、前々前回に書いた焼きたてベラヴェッカを(本当は何週間か熟成させた方がいいのに)食べました。 フライブルクのどんよりした薄寒さが想像できないくらい、ポカポカのひなたぼっこが楽しめました。 南ドイツ「黒い森」カッペル posted by (C)solar08 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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