フライブルク日記

菜の花畑、フライブルク近郊 posted by (C)solar08

毎年、４月から１０月までだけ出かける、BFのフランスの田舎家。
今年は４月が寒かったので、やっと先週末に、半年ぶりに行きました。


フランス、Fresnes（フレン）村の庭 posted by (C)solar08

着いてみると、想像どおり、庭は草やタンポポなどの「雑草」（つまりは人間が欲しくない植物ね）でいっぱい。
でも、その間には、

ヤグルマギク（コーンフラワー） posted by (C)solar08
とか

雑草といえども可愛い posted by (C)solar08

などの可愛い花も見えます。
ここの土はとても肥沃なので、

ライラック、フランスで posted by (C)solar08

ライラックも花盛り。ライラックはここでははびこるのを防がなければならないほど、繁茂します。

下の庭には、

イラクサ posted by (C)solar08

ちょっとでも触れるとヒリヒリと痛むイラクサが蔓延しています。でも、イラクサはほうれん草のようにして食べることもできるし、ジュース（ヨーグルト、リンゴ、バナナとミックス）にしてもおいしいんです。
各種ミネラルがたっぷりの、栄養源のような「雑草」です。

数年前に見つけたのが、


スイバの仲間 posted by (C)solar08

と、これの仲間の

フレンチソレル Rumex scutatus（スイバの仲間） posted by (C)solar08

BFが幼少時代に食べたという、スイバ（すかんぽ）のスープを作ります。
上の二種類のスイバと、イラクサ少々、それと「マギー草」と呼ばれるマギーの香りがするハーブ、ジャガイモ、タマネギを一緒に煮てから、ミキサーにかけ、最後に生クリームを混ぜて、塩こしょうするだけ。


スイバのスープ posted by (C)solar08

スイバは火を入れるとすぐに茶色に変わってしまうので、見た目は悪いです。
最初の一口は、「？」とちょっとぎょっとするくらい酸っぱいのですが、二口、三口と進んで行く内に、この酸味になじんできます。栄養たっぷり、材料費は生クリーム代だけの野草スープです。

雑草に負けないくらい、繁茂しているのが、


ペパーミント posted by (C)solar08
とか

レモンミント posted by (C)solar08
とか

セージ posted by (C)solar08

などのハーブたち。

この三種類のハーブにイラクサやカシス（ブラックカラント）の葉とかラベンダーの花も混ぜたハーブティーは香り豊かで、見た目もきれい（写真をとるのを忘れ）です。

この家にはテレビも電話もないし、この家がある人口１５０人の小さな村は農村。周囲は牧草地や森ばかり。
コンピュータも携帯電話ももっていかないので、日常の世界から切り離されたような状態になれます。
そうなると、不思議なもので、頭の中もしんと静まります。
仕事のこともパン焼きすらも忘れて、ただ草をむしったり、食事を作ったりするだけ。頭から雑念が消えてくれます。

昼間はツバメやアマツバメ、フィンチ、カッコーその他の野鳥のさえずりや飛び交う姿を楽しみ、夜にはナイチンゲールのコーラス、隣の教会の塔にやってくるメンフクロウのミステリアスが姿を見たりと、娯楽もふだんとは違ってきます。

でもね、買い物は必要なので、
車で十分ぐらいのところにある温泉町


Bourbonne Les Bainsの中心街 posted by (C)solar08

には一度ぐらい行きます。温泉療養の客が長期滞在する町ですが、一昔前の町に来たような感じです。



フランスのブーランジェリー posted by (C)solar08

おいしそうなケーキは見るだけにして、バゲットだけ買いました。
お客が並ぶほど人気のあるパン屋ですが、このバゲットも、別の店で買ったバゲットも気泡ぼこぼこではなかったです。なんだかパサパサしていて。これなら私のバゲットの方が、、、、（とは言えないけれど）。

ミニゴルフ場の隣では、


ペタンクを楽しむフランス人 posted by (C)solar08

観光客ではなくて、地元市民が、フランス人が大好きな遊び、ペタンク（ドイツ語ではブールと言います）に講じていました。訛の玉を投げる遊びで、簡単そうに見えてむずかしいの。熟練するには練習。フランスではどこの町でも週末にペタンクをする人々を見かけます。ドイツ人にもファンが多くて、地域ごとにグループもあります。

こうやって、のんびりとした三日が過ぎていきました。


DSC01430 posted by (C)solar08庭から向かいの丘を見る