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フライブルク日記

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2014/02/08
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カテゴリ:フライブルク
半年くらい前に、家から歩いて5分ぐらいのところ、町の中心街と私のすみかの真ん中あたりの角に「おいしい」という、寿司レストランが開きました。

店舗自体は昔からあって、これまでピッツェリアとかアラブ料理とかいろいろなテナントが入ってましたが、一つとして長続きせず、現れては消え、、、というのを、これまでの20年以上、ワタシは観察していました。
マフィアの撃ち合いだかもあったような記憶があります。

だから、今回もね、うさん臭くて入らなかったんです。

「お寿司?どうせまた、南アジア系の人がつくる魚ぺらぺら、ご飯ばかりたっぷりのじゃないの?」などと最初から偏見に満ちた目で見ていました。

それなのに、昨日は魔が差したのか、手で運んでいたオーヴントースターが重たくてどこかで休憩したかったのか、入りたいとは思っても見なかったのに、いつの間にか重たい扉を開けて(この店はいったい開店してるのか閉まってるのかも外からではわからない、人を拒絶するような重厚でかわいげのない扉で閉ざされています)、入り込んでしまいました。

出迎えたのは、ドイツ人ウエートレスとしてはめずらしく、やさしくて気さくなお姉さん。

「あのー、寿司食べ放題と書いてあるけれど、ビュッフェが見えないけれど、どうして食べ放題?」と聞いたら、「そうじゃなくて、注文式よ。iPadで注文するんです。」
「エエッ、iPadで注文????」こういう方式にドイツで出会ったことはありませんでした。日本にはあるんでしょうね。

そう、お客が「食べる」と決心したら、専用iPadみたいなのがわたされて、「寿司」、「揚げ物」「サラダ」「米やパスタ」「スープ」のカテゴリーから選んで(これらは食べ放題)、画面にタッチして注文します。
ほかに別払いの飲み物や刺身も同じようにして注文します。
ただし、食べ放題の品は、10分間以内に注文できるのは5個だけ。たとえば、寿司握り3個、餃子(ちっさなミニ揚げ餃子が3個を一つと数える)、ミニみそ汁 これで5つになります。
注文の確認をタッチすると、注文がキッチンや目の前の寿司カウンターに届いて、ほとんどすぐに品物がきます。
回転寿司よりも、新鮮なお寿司や天ぷらが食べられるというわけ。

お値段は昼食の食べ放題、ALL・YOU・CAN・EATEは15ユーロ(1ユーロは今、140円)、夕食なら25ユーロ、週末は1ユーロそれぞれ高くなります。
飲み物は別払い。刺身など一定の料理は付加金を払わなければなりません。
ランチではマグロの握りはなかったわ、残念。


一人で入ったので、読む本もないしで、しかたがないから、目の前のiPadの画面をにらみながら食べました。
iPadの画面は、前回の注文から何分たったか、というか後何分でまた注文できる時刻がくるかが病刻みで表示されています。

で、まずはお味ですが、白身魚やエビ、鮭の握り寿司は当市の「芭蕉庵」「芭蕉庵」(ここは10年以上前に日本からいらしたベテラン親方が握る、とてもおいしくて高級なお店)と、市内のタイレストランの経営者がタイレストランの隣で経営しているらしい回転寿司のちょど中間ぐらい。

つまり、ワタシの偏見から予想してはいたよりはずっとおいしかったので、正直、びっくりしました。ネタも、タイレストランの隣の回転寿司のように素っ頓狂なものはなくて、日本的です。

握ってるのは、若い日本人男女三人(話している言語からわかった)。
気になったのは、彼らが仕事中にずっとおしゃべりしていること。あれじゃあ、寿司に唾が飛ぶんじゃないの?と言いたかったけど、ぐっとこらえた。時々、目とかをこするのもやめていただければ、、、。まさか、そのまま寿司を握るわけではないでしょうけど。

奥のキッチンも日本人らしき人が働いています。
給仕するのは、ドイツ人男女で、誰もがとても親切でやさしくて、心遣いが行き届いていて、これには驚きました。
前にハンブルクの日本人が経営する本格的な寿司レストランで食べたときも、そこのドイツ人ウエイターがドイツの飲食店としては珍しくやさしいので、感激したことがあります。
経営者がそういうタイプのドイツ人だけを選ぶのかな。

「芭蕉庵」のお客は半分が日本人なのに、この食べ放題の店には一人も日本人またはそれに似た客を見かけなかったのも、特徴的。
ワタシ以外はすべて白人、そして多くの人がリピーターらしくて、席につくなり、やり方も教わらずにすぐに注文してました。
ドイツでは、お寿司は大衆食品ではないから、寿司レストランに行くのはどちらかというとお金に余裕がある人、グルメ、おしゃれな傾向のある人です。
この「おいしい」の客層もそういう雰囲気があります。
隣の席のカップルは、お寿司を口に運ぶたびに「うーん、」とうっとりした声をあげていました。おいしい、と感激の声です。
もしかしたら、「おいしい」はこの店舗のテナントとして、長続きするかもしれません。

最初の10分がすぐに経過し、次の10分には豆腐の揚げ物、ワカメサラダ(これはアジア食品店で売っている冷凍の味付けメカブサラダだとすぐにわかります。なぜってワタシも前に買ったことがあって、まったく同じ味、同じ外形だったから)、またまた白身魚の握り1個(これが一番おいしかった)、鉄火巻き(2個が1単位)、、、。

せっかく食べ放題なのに、すぐにお腹がいっぱいになってしまいました。
だって、寿司ってご飯の量が結構多いでしょう。だから満腹感がすぐに来てしまうのです。

結局、食べた寿司の合計数は、握りが7個、ちっさなのり巻き2個。そのほかにミニ揚げ豆腐とミニミニ若布サラダとミニみそ汁。デザートのアイスクリームも食べ放題に含まれてたけれど、これは合成着色料と合成香料がプンプンで、食べることができませんでした。

ちなみに、高級な「芭蕉庵」でも昼食には、お寿司一人前とみそ汁のセットを15ユーロで出しています。こちらはにぎり寿司がたしか5個と巻きものが6個(3列)だったかな。でも内容は豪華で、マグロもエビも穴子も、、、

同じ15ユーロですが、内容とのバランスを考えると、食べ放題よりも、量は少なめでも質の高いお寿司の方が、歳をとったワタシには良いみたいです。
食べ放題はもういいわ。お腹がいっぱいになるだけで、「おいしいお寿司をいただいた」という感激は少ないから。
「おいしい、もうちょっと食べたいけど、高いからやめとこ」と思うくらいの方が、後に満足感が残るようです。

昨日はこの食べ放題寿司のせいで、午後じゅうお腹がいっぱいで苦しくて、午後のコーヒーにつけるお菓子を食べる気にもなれなかったくらいです。
お寿司がそこそこにおいしかっただけに、このような感覚が残ったのは残念です。がっついちゃあいけないのよね。

お寿司は量より質、これを改めて学びました。







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Last updated  2014/02/09 05:32:57 PM
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