テーマ:旅のあれこれ(9982)
カテゴリ:旅
モロッコを走っていると、よくこういう看板や広告を見かけます。
モロッコ、アルガンオイルを作る女性協同組合 posted by (C)solar08 「女性協同組合(コープ) アルガンオイル テロワール(土地)の生産物」 モロッコ原産の木、アルガンの種子から採られるアルガンオイル。 ビタミンEや必須脂肪酸が多く含まれ、美容にも健康にも良いとか。 ベルベル人は昔から、食用油や薬として利用してきたそうです。 アルガンオイルの生産の主体は、ベルベル人の女性たち。 もともと家の外で働くことがほとんどなかった女性たちが、経済的な自立のために、協同組合をつくって、栽培から収穫、石をつかっての殻割り、搾油など生産工程のすべてをするそうです。 今では国内で5000人の女性がアルガンオイル生産に働いているとか。 わたしたちが偶然見かけて入ったのは、協同組合の直営店。 店内では殻割りや種を挽いての搾油の実演が見られ、展示商品を買うことができます。 モロッコ、アルガンオイルの原料となるナッツ posted by (C)solar08 モロッコ、アルガンナッツから油を搾り出す posted by (C)solar08 アルガンオイルの製品 posted by (C)solar08 製品には食用のバージン油のほか、マッサージオイル、保湿オイル、ナイトクリームなどなど、石けん、固形パルファンなどなど、さまざまな商品があり、迷ってしまいます。 ただね。お値段がかなり高いの。 私が買った一番小さな瓶のエクストラ・バージンオイルは250mlで2000円ぐらい。 美容オイルの小瓶は、2300円ぐらい。この国なら三人で食事ができるほどの値段です。 でも、考えてみれば、当然です。殻を割るのも、種子を挽いて油を搾るのもすべて手作業なのですから。大量生産の商品とくらべる方が良くないのかも。 アルガンの美容オイルと食用オイル posted by (C)solar08 瓶の下に敷いてあるのは、前々回に書いた、ヤシ繊維の手織り・手刺繍のカーペット(タピストリー)です。美容オイルは右のスプレー。 この店は山道の途中にあったのですが、後でワルザザートの市場内の店で見たら、同じ商品がもっと安く売られていました。 でも、元気に働く女性たちへの寄付金と考えれば、高くはないわ。 それに、ネットで見たら、このオイルはアンチエージング、加齢肌に効くとか。 ほんとだったら、いいのにな。 もっと買ってくれば良かったかな。モロッコ以外では手に入らないというし。 食用オイルの方は、胡麻油にも似たとても良い香りがします。 サラダに数滴たらすだけで、サラダがぐっとおいしくなります。 今ではサラダには、オリーブ油、亜麻仁油、アルガンオイルを合わせて使うようになりました。 何でもおいしくなってしまうみたい。 ところで、昔行ったチュニジアでも感じたことですが、今回のモロッコでも、町中のカフェその他公共の場所にいる地元住民は男性ばかり(外国人観光客は別です)。とくに地方では、往来でも店でもレストランでもほとんど男性ばかりを見かけます。 店の売り子もレストランのウエイターもホテルのフロントもカフェの客も、、、。 ところが、ホテルをお掃除するのは女性ばかり(そういえば、ドイツや日本でもそうだね)。 女性たちは目立たないところで、勤勉にお仕事をしているのでしょうね。 でも、前回のタジン料理の店先では、元気な女性ばかりがいたなあ。肝っ玉母さんみたいなおばさんたちが声を張り上げて、客を呼んでいましたが、あれは首都近くの町だったからなのかしら。 ところで、アルガンオイルが人気になったおかげで、女性達に仕事ができただけでなく、アルガンの木がたくさん植えられるようになり、砂漠化がくいとめられるとも言われます。 ああ、もっと買ってくればよかった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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